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為焦仲卿妻作-其(10) 漢詩<153>古詩源 巻三 女性詩593 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1596


為焦仲卿妻作-其四(4)-#10
雞鳴外欲曙,新婦起嚴妝。著我繡夾裙,事事四五通。足下躡絲履,頭上玳瑁光。腰若流紈素,耳著明月璫。 指如削蔥根,口如含珠丹。纖纖作細步,精妙世無雙。

#11
上堂謝阿母,阿母怒不止。昔作女兒時,生小出野裏。本自無教訓,兼愧貴家子。受母錢帛多,不堪母驅使。今日還家去,念母勞家裏 。

#12
卻與小姑別,淚落連珠子。新婦初來時,小姑始扶床。今日被驅遣,小姑如我長。勤心養公姥,好自相扶將。初七及下九,嬉戲莫相忘。出門登車去,涕落百餘行。


為焦仲卿妻作-其四(4)-#10
雞鳴外欲曙,新婦起嚴妝。
この嫁は、難が鳴いて、外は夜明けになろうとするころには、新嫁妻として早起きをしてきちんと身仕度をします。
著我繡夾裙,事事四五通。
刺繍のあわせ袴をきちんと着け、そのほかの服飾四、五種を一品ごとに身におびます。
足下躡絲履,頭上玳瑁光。
足には絹糸の履をはき、頭にはべっこうのかんざしを光らせます。
腰若流紈素,耳著明月璫。
腰にまとうた細織りの白の練り絹は流れる水のようであり、耳には明月のような環をつけるのです。
指如削蔥根,口如含珠丹。
指はねぎの根を削ったようにきれいにととのえ、口には丹ぬりの真珠を含んだようにするのです。
纖纖作細步,精妙世無雙。
しつけ通りになよなよと小また歩みを進めることにきをつけており、そのすぐれた美しさは世にまたとないほどであるのである。
雞鳴いて外 曙【あ】けんと欲す,新婦 起って嚴妝【げんしょう】す。
我が繡【しゅう】の夾裙【きょうくん】を著【つ】き,事事四五 通す。
足下に絲履【しり】を躡【ふ】み,頭上に玳瑁【たいまい】光【かがや】く。
腰は流るる紈素【がんそ】の若く,耳には明月の璫【とう】を著【つ】く。
指は蔥根【そうこん】を削るが如く,口は珠丹を含むが如し。
纖纖として細步を作し,精妙は世に雙び無し。

#11
上堂謝阿母,阿母怒不止。
昔作女兒時,生小出野裏。
本自無教訓,兼愧貴家子。
受母錢帛多,不堪母驅使。
今日還家去,念母勞家裏 。

堂に上りて阿母に謝するに,阿母は怒って止まず。
昔 女兒に作りし時,生小 野裏に出。
本自ら教訓無く,兼ねて貴家の子たるに愧じる。
母にくる受錢帛は多けれど,母の驅使に堪えず。
今日家に還えり去るに,母の家裏に勞せんことを念う

#12
卻與小姑別,淚落連珠子。
新婦初來時,小姑始扶床。
今日被驅遣,小姑如我長。
勤心養公姥,好自相扶將。
初七及下九,嬉戲莫相忘。
出門登車去,涕落百餘行。。

卻りて小姑と別るるに與りて,淚落ちて珠子を連ぬ。
新婦 初めて來りし時,小姑 始めて床に扶けらる。
今日驅遣 被らる,小姑 我が如く長す。
心を勤めて公姥を養い,好く自ら相扶將せよ。
初七に及び下九なり,嬉戲 相い忘るる莫れ。
門を出でて車に登り去り,涕落ちて百餘行。


現代語訳と訳註
(本文)
為焦仲卿妻作-其四(4)-#10
雞鳴外欲曙,新婦起嚴妝。著我繡夾裙,事事四五通。足下躡絲履,頭上玳瑁光。腰若流紈素,耳著明月璫。 指如削蔥根,口如含珠丹。纖纖作細步,精妙世無雙。


(下し文)
雞鳴いて外 曙【あ】けんと欲す,新婦 起って嚴妝【げんしょう】す。
我が繡【しゅう】の夾裙【きょうくん】を著【つ】き,事事四五 通す。
足下に絲履【しり】を躡【ふ】み,頭上に玳瑁【たいまい】光【かがや】く。
腰は流るる紈素【がんそ】の若く,耳には明月の璫【とう】を著【つ】く。
指は蔥根【そうこん】を削るが如く,口は珠丹を含むが如し。
纖纖として細步を作し,精妙は世に雙び無し。


(現代語訳)
この嫁は、難が鳴いて、外は夜明けになろうとするころには、新嫁妻として早起きをしてきちんと身仕度をします。
刺繍のあわせ袴をきちんと着け、そのほかの服飾四、五種を一品ごとに身におびます。
足には絹糸の履をはき、頭にはべっこうのかんざしを光らせます。
腰にまとうた細織りの白の練り絹は流れる水のようであり、耳には明月のような環をつけるのです。
指はねぎの根を削ったようにきれいにととのえ、口には丹ぬりの真珠を含んだようにするのです。
しつけ通りになよなよと小また歩みを進めることにきをつけており、そのすぐれた美しさは世にまたとないほどであるのである。


(訳注) 為焦仲卿妻作-其四(4)-#10
雞鳴外欲曙,新婦起嚴妝。

この嫁は難が鳴いて、外は夜明けになろうとするころには、新嫁妻として早起きをしてきちんと身仕度をします。


著我繡夾裙,事事四五通。
刺繍のあわせ袴をきちんと着け、そのほかの服飾四、五種を一品ごとに身におびます。
・繡夾裙 あわせのもすそ。裏付きのスカー卜。腰巻。
事事 服飾の一品ごとにの意。
・四五通 四、五種類。


足下躡絲履,頭上玳瑁光。
足には絹糸の履をはき、頭にはべっこうのかんざしを光らせます。
玳瑁【たいまい】ウミガメ科のカメ。甲長約1メートル。背面の甲は黄褐色に黒褐色の斑紋があり、鱗板(りんばん)は瓦状に重なり合う。口の先端はくちばし状。熱帯・亜熱帯の海洋に分布。甲は鼈甲(べっこう)として装飾品の材料になるのでべっこう細工全般を云う。ここでは鼈甲の簪。.


腰若流紈素,耳著明月璫。
腰にまとうた細織りの白の練り絹は流れる水のようであり、耳には明月のような環をつけるのです。
若流紈素 紈素は自いねりぎぬ。粗厚のものを練といい、繊細のものを紈という。ここはその白絹が、ひだをなして下垂し、歩行につれて水の流れるように揺動するさま。艶婉な様子を云う。
明月環 真珠の耳飾りのたま


指如削蔥根,口如含珠丹。
指はねぎの根を削ったようにきれいにととのえ、口には丹ぬりの真珠を含んだようにするのです。
珠丹 珠の如くつやある丹紅の色をいう。


纖纖作細步,精妙世無雙。
しつけ通りになよなよと小また歩みを進めることにきをつけており、そのすぐれた美しさは世にまたとないほどであるのである。