鰕鱓篇 曹植

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鰕鱓篇 

192年(初平3年) - 232年(太和6年)11月28日)は、中国後漢末から三国時代の人物で、魏の皇族。字は子建。陳王に封じられ、諡は思であったことから陳思王とも呼ばれる。唐の李白・杜甫以前における中国を代表する文学者として、「詩聖」の評価を受けた人物でもある。才高八斗(八斗の才)・七歩の才の語源。建安文学の三曹の一人。
沛国譙県(現在の安徽省亳州市)の人。曹操の五男として生まれる。生母の卞氏は倡家(歌姫)の出身であるが、『世説新語』賢媛篇に名を列ねるほどの賢婦であった。同母兄に文帝曹丕・任城威王曹彰。同母弟に蕭懐王曹熊。子は曹苗(早世)・曹志。他に2人の娘がいた。
異母兄の曹昂と曹鑠が早世すると、197年(建安2年)頃[3]に卞氏が正室に上げられ、曹植は曹操の正嫡の三男となる。幼い頃より詩など数十万言を諳んじ、自身も詩人であった曹操に寵愛された。211年(建安16年)、平原侯(食邑5000戸)に封じられ、214年、臨葘侯(同)に転封される。

鰕鱓篇  *〔鱼+旦〕を鱓としてあてて表示。

鰕鱓篇
鰕鱣游潢潦、不知江海流。
燕雀戲藩柴、安識鴻鵠游。
世士此誠明、大德固無儔。
駕言登五岳、然後小陵丘。

小魚とどじょうは大きな水だまりに泳いでいるから、大江や大海、水の流れについては知らないものだ。
燕や雀は桓根の内にたわむれているのだから、鴻や鵠のような大きな鳥のような遊びは知らない。
世間一般の士太夫というものは、この人の持つ考えはよくわかるのであるが、大徳を行う人はもとより誰もが真似をできるものではなく、これを知ることは容易でない。
馬車を駆って五嶽の上にのぼって、はじめてほかの山や岡の小さいのがわかる。
#2
俯觀上路人、勢利惟是謀。
そして目を下にして路を行き交う人々を観察する、するとみな権勢傲欲私利私欲をのみ謀るものばかりである。
讎高念皇家、遠懷柔九州。
敵国の勢いが強盛になると王室の安危を思いそぶりをして、自己の安泰のために遠く九州の地まで懐柔政策をとるようになる。
撫劍而雷音、猛氣縱橫浮。
かくて剣を撫でて大声をあげて威嚇し、猛々しいよそおいを見せつつ自己の利益をほしいままにするのである。
泛泊徒嗷嗷、誰知壯士憂。
しかしその影に漂泊しつづけ、いたずらに歎き悲しむものがあるのである、このさすらう壮士のいだく心の憂いを誰が知るのであろうか。

鰕鱓篇【かせんへん】
鰕鱓【かせん】潢潦【こうりょう】に游いで、江海の流れを知らず。
燕雀【えんじゃく】藩柴【はんさい】を戲れ、安んぞ鴻鵠の游びを識らん。
世士【せいし】此れ誠明なり、大德【だいとく】固【もと】より儔【たぐい】無し。
駕して言【ここ】に五岳に登り、然る後 陵丘【りょうきゅう】を小す。
俯して路に上るの人を觀るに、勢利【せいり】惟だ是れをのみ謀る。
讎【あだ】高くして皇家を念い、遠く九州を柔【やす】んぜんことを懷う。
劍を撫して雷音あり、猛氣【もうき】縱橫に浮ぶ。
泛泊【しはく】して徒らに嗷嗷【ごうごう】たり、誰か知る壯士の憂を。


『鰕鱓篇』 現代語訳と訳註
(本文)
#2
俯觀上路人、勢利惟是謀。
讎高念皇家、遠懷柔九州。
撫劍而雷音、猛氣縱橫浮。
泛泊徒嗷嗷、誰知壯士憂。


(下し文)
俯して路に上るの人を觀るに、勢利【せいり】惟だ是れをのみ謀る。
讎【あだ】高くして皇家を念い、遠く九州を柔【やす】んぜんことを懷う。
劍を撫して雷音あり、猛氣【もうき】縱橫に浮ぶ。
泛泊【しはく】して徒らに嗷嗷【ごうごう】たり、誰か知る壯士の憂を。


(現代語訳)
そして目を下にして路を行き交う人々を観察する、するとみな権勢傲欲私利私欲をのみ謀るものばかりである。
敵国の勢いが強盛になると王室の安危を思いそぶりをして、自己の安泰のために遠く九州の地まで懐柔政策をとるようになる。
かくて剣を撫でて大声をあげて威嚇し、猛々しいよそおいを見せつつ自己の利益をほしいままにするのである。
しかしその影に漂泊しつづけ、いたずらに歎き悲しむものがあるのである、このさすらう壮士のいだく心の憂いを誰が知るのであろうか。


(訳注) #2
鰕鱓篇
「井の中の蛙大海を知らず。」ということをいろんな角度から詠う。
私利私欲の自分を守るために国の権力を利用し、自分は実際に戦いには出ずひとにやらせる。単に強欲のものである。


俯觀上路人、勢利惟是謀。
そして目を下にして路を行き交う人々を観察する、するとみな権勢傲欲私利私欲をのみ謀るものばかりである。
・勢利惟是謀 権勢傲欲私利私欲。


讎高念皇家、遠懷柔九州。
敵国の勢いが強盛になると王室の安危を思いそぶりをして、自己の安泰のために遠く九州の地まで懐柔政策をとるようになる。
・讎高念皇家 讎高は敵国外患の強盛なる意に解した。


撫劍而雷音、猛氣縱橫浮。
かくて剣を撫でて大声をあげて威嚇し、猛々しいよそおいを見せつつ自己の利益をほしいままにするのである。
・撫剣而雷音 憶慨し、怖がらせる。威嚇する意。


泛泊徒嗷嗷、誰知壯士憂。
しかしその影に漂泊しつづけ、いたずらに歎き悲しむものがあるのである、このさすらう壮士のいだく心の憂いを誰が知るのであろうか。
・泛泊/汎泊 江湖に漂泊すること。