曹植 《責躬詩》 
不肖の私は、君の恩寵をたのんでわがままな振る舞いをしたのです。
その時のことは現時の法律に触れ、国法の乱れる挙動に出てしまったのです。

2013年5月7日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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責躬詩 曹植 魏詩<75ー#4>文選 上 献詩 女性詩757 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2333


責躬
於穆顯考,時惟武皇。
ああ、美しく世にあらわれた光明の徳あるのがわが先
受命於天,寧濟四方。
天より大命を受けて、四方隅々まで平定せられた。
朱旗所拂,九土披攘。
赤旗のひるがえるところとし、九州全土なびき服した。
玄化滂流,荒服來王。
道徳の変革はあまねく及んで、最遠方の異民族も皆来朝した
#2
超商越周,與唐比蹤。
殷の湯王や周の武王にもまさり、帝堯陶唐氏にも及ぶというべきである。
篤生我皇,奕世載聰。
今はわが文帝であり、あつい徳をうけて生まれ給うたので、魏は代々聡明の君を得たのである。
武則肅烈,文則時雍。
すなわち武帝は厳しくて烈しく、文帝はおだやかに雍容なのだ。
受禪於漢,君臨萬邦。

漢より禅譲を受け、万国に君臨せられることとなった。
#3
王屋山01萬邦既化,率由舊章。
万国はすでに朝貢して徳化に服したので、古来の法制からはずれないようにすることであった。
廣命懿親,以藩王國。
人情がこまやかで、素朴な美しさである広く親戚を封建されたことである。それで、王国の守りのための藩屏とせられた。
帝曰爾侯,君茲青土。
そこで帝はわれに詔して、汝はこの青州の地の侯とされてのだ。
奄有海濱,方周於魯。

広く四方天涯、海浜に及ぶ土地を残らず所領せよとされた、それは周室が周公の子伯禽を魯侯に封ぜられたことにならわれたということなのだ。

#4
車服有輝,旗章有敘。
されば諸侯としての車と引く馬は光輝を放ち、諸公の旗さしものは秩序もって立ちならぶ。
濟濟俊乂,我弼我輔。
一斉に並んだ数多の俊傑の士が左右にあって、われを文武それぞれの補佐してくれたのであります。
伊爾小子,恃寵驕盈。
然るに不肖の私は、君の恩寵をたのんでわがままな振る舞いをしたのです。
舉掛時網,動亂國經。

その時のことは現時の法律に触れ、国法の乱れる挙動に出てしまったのです。


『責躬詩』 現代語訳と訳註
(本文)
#4
車服有輝,旗章有敘。濟濟俊乂,我弼我輔。
伊爾小子,恃寵驕盈。舉掛時網,動亂國經。


(下し文)#4
車服は輝き有り,旗章【きしょう】は敘【じょ】有り。
濟濟【せいせい】たる俊乂【しゅんがい】,我をば弼【たす】け我をば輔【たす】く。
伊【こ】れ爾【なんじ】小子,寵【ちょう】恃【たの】をんで驕盈【きょうえい】なり。
舉は時網【じもう】に掛り,動は國經を亂る。


(現代語訳)
されば諸侯としての車と引く馬は光輝を放ち、諸公の旗さしものは秩序もって立ちならぶ。
一斉に並んだ数多の俊傑の士が左右にあって、われを文武それぞれの補佐してくれたのであります。
然るに不肖の私は、君の恩寵をたのんでわがままな振る舞いをしたのです。
その時のことは現時の法律に触れ、国法の乱れる挙動に出てしまったのです。


(訳注)#4
車服有輝,旗章有敘。

されば諸侯としての車と引く馬は光輝を放ち、諸公の旗さしものは秩序もって立ちならぶ。
・車服 服は車を引く馬。4頭立ての馬車の中に挟まる2頭。


濟濟俊乂,我弼我輔。
一斉に並んだ数多の俊傑の士が左右にあって、われを文武それぞれの補佐してくれたのであります。
〇済済俊乂 衆多の俊傑。
○弼・輔 弼:軍事的な補佐役。・輔:政治的な補佐役。文武それぞれの補佐をしてくれる。


伊爾小子,恃寵驕盈。
然るに不肖の私は、君の恩寵をたのんでわがままな振る舞いをしたのです。
〇恃寵 君の恩寵にあまえて(をたのんで)。
〇驕盈 わがままな振る舞い.


舉掛時網,動亂國經。
その時のことは現時の法律に触れ、国法の乱れる挙動に出てしまったのです。
〇時網 現時の法律。
〇動亂 挙動のみだれ。
〇國經 国の治める法則。国の経営。