曹植 《責躬詩》 魏詩
かくて仰いでは黄金の印璽を執る侯王の列に加わり、俯しては天子の策書をいただく身となります。
この皇恩は誠に大きなものであり、謹みお受けして恐縮する次第であります。


2013年5月12日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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#8
赫赫天子,恩不遺物。
幸いに聖徳照り輝く天子は慈恩を深くしてくだされ、一物としてすてることはされない。
王屋山01冠我玄冕,要我朱紱。
われに玄冕を冠らせ、朱の印綬をおびさせて諸侯の儀服を許された。
光光大使,我榮我華。
その上に光栄ある大使をつかわされて、われに栄華を下された。
剖符授玉,王爵是加。
符を割き、玉を授けて王爵を賜い、鄄城王に封じたもうた。


#9
仰齒金璽,俯執聖策。
かくて仰いでほ黄金の印璽を執る侯王の列に加わり、俯しては天子の策書をいただく身となります。
皇恩過隆,祗承怵惕。
この皇恩は誠に大きなものであり、謹みお受けして恐縮する次第であります。
咨我小子,頑凶是嬰。
ああ、不肖の私は誠に頑凶身にまとう罪深いものであります。
逝慚陵墓,存愧闕庭。
この上は死して、先帝の陵墓に漸じ、生きては陛下の朝廷に立つことを愧じいります。

仰いで金璽【きんじ】に齒【よわい】し,俯して聖策を執る。
皇恩は過隆【かりゅう】なり,祗【つつ】み承けて怵惕【じゅつてき】す。
咨【ああ】我 小子なり,頑凶 是れ嬰【めぐ】れり。
逝いては陵墓に慚じ,存しては闕庭【けつてい】に愧づ。


『責躬詩』 現代語訳と訳註
(本文)
#9
仰齒金璽,俯執聖策。皇恩過隆,祗承怵惕。
咨我小子,頑凶是嬰。逝慚陵墓,存愧闕庭。


(下し文) #9
仰いで金璽【きんじ】に齒【よわい】し,俯して聖策を執る。
皇恩は過隆【かりゅう】なり,祗【つつ】み承けて怵惕【じゅつてき】す。
咨【ああ】我 小子なり,頑凶 是れ嬰【めぐ】れり。逝いては陵墓に慚じ,存しては闕庭【けつてい】に愧づ。


(現代語訳)
かくて仰いでは黄金の印璽を執る侯王の列に加わり、俯しては天子の策書をいただく身となります。
この皇恩は誠に大きなものであり、謹みお受けして恐縮する次第であります。
ああ、不肖の私は誠に頑凶身にまとう罪深いものであります。
この上は死して、先帝の陵墓に漸じ、生きては陛下の朝廷に立つことを愧じいります。


(訳注) #9
仰齒金璽,俯執聖策。
かくて仰いでは黄金の印璽を執る侯王の列に加わり、俯しては天子の策書をいただく身となります。
・金璽 ①印章。天子をはじめとして諸侯、卿、太夫、士の印章。2 三種の神器の一。八尺瓊曲玉(やさかにのまがたま)。
・齒 ①は。「歯科・歯牙(しが)・歯齦(しぎん)/義歯・犬歯・皓歯(こうし)・切歯・乳歯・抜歯・門歯」②年齢。よわい。
・聖策 天子の封冊、王侯に封ずる詔書。


皇恩過隆,祗承怵惕。
この皇恩は誠に大きなものであり、謹みお受けして恐縮する次第であります。
・怵惕 おそれあやぶむこと。恐縮する。


咨我小子,頑凶是嬰。
ああ、不肖の私は誠に頑凶身にまとう罪深いものであります。


逝慚陵墓,存愧闕庭。
この上は死して、先帝の陵墓に漸じ、生きては陛下の朝廷に立つことを愧じいります。
・闕庭 御所のこと。文帝を指す。