曹植 《責躬詩》 魏詩
今後は敢て自ら倣ることなく、ただ、まことに皇恩をのみたのみとするところであります。
重ねてご威光のお蔭を蒙って、この余生を終ればよいと思っております。

2013年5月13日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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責躬詩 曹植 魏詩<75ー#10>文選 上 献詩 女性詩763 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2363


#10
匪敢傲德,實恩是恃。
今後は敢て自ら倣ることなく、ただ、まことに皇恩をのみたのみとするところであります。
威靈改加,足以沒齒。
重ねてご威光のお蔭を蒙って、この余生を終ればよいと思っております。
昊天罔極,生命不圖。
しかし皇恩の広大なること、天の極まりのないとろまでいきわたる。これに報ゆべき人間の生命は図り難いのである。
常懼顛沛,抱罪黃壚。

常にこのままたおれてしまって罪を償わずに墳墓の中までいだいてゆくようになることをおそれます。
oborotsuki01h#11
願蒙矢石,建旗東嶽。庶立毫釐,微功自贖。
危軀授命,知足免戾。甘赴江湘,奮戈吳越。
#12
天啟其衷,得會京畿。遲奉聖顏,如渴如飢。
心之雲慕,愴矣其悲。天高聽卑,皇肯照微。


『責躬詩』  曹植 現代語訳と訳註
(本文)
#10
匪敢傲德,實恩是恃。
威靈改加,足以沒齒。
昊天罔極,生命不圖。
常懼顛沛,抱罪黃壚。


(下し文) #10
敢えて德に傲るに匪らず,實【まこと】に恩を是れ恃む。
威靈【いれい】改め加えて,以って齒【よわい】を沒るに足る。
昊天【こうてん】極り罔【な】く,生命圖られず。
常に顛沛【てんはい】して,罪を黃壚【こうろ】に抱んことを懼る。


(現代語訳)
今後は敢て自ら倣ることなく、ただ、まことに皇恩をのみたのみとするところであります。
重ねてご威光のお蔭を蒙って、この余生を終ればよいと思っております。
しかし皇恩の広大なること、天の極まりのないとろまでいきわたる。これに報ゆべき人間の生命は図り難いのである。
常にこのままたおれてしまって罪を償わずに墳墓の中までいだいてゆくようになることをおそれます。


(訳注) #10
匪敢傲德,實恩是恃。

今後は敢て自ら倣ることなく、ただ、まことに皇恩をのみたのみとするところであります。


威靈改加,足以沒齒。
重ねてご威光のお蔭を蒙って、この余生を終ればよいと思っております。
○威靈 威光と不思議な力や働きをもつ存在。万物に宿る精気。


昊天罔極,生命不圖。
しかし皇恩の広大なること、天の極まりのないとろまでいきわたる。これに報ゆべき人間の生命は図り難いのである。
○昊天 ①夏の空。②広い空。大空。③天上の帝王の意。
○罔 ①鳥獣を捕える網。捕らえる。「罔罟(もうこ)」②(「誷(もう・ぼう)」と通用)しいる。あざむく。


常懼顛沛,抱罪黃壚。
常にこのままたおれてしまって罪を償わずに墳墓の中までいだいてゆくようになることをおそれます。
○顛沛 顛【たお】れること。死の意。
○黃壚 地の底、黄泉よみじ。墳墓をいう。