諸葛亮《出師表-前出師表》#2 宮廷の中と役所の中の者たちは、ともに一体となること。功績によって官位を上昇させることであり、罰による官位の下降させることであり、人物の善し悪しの判断については、人によって異なる点があってはならないということです。


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出師表-前出師表-諸葛亮 漢詩<97-#2>Ⅱ李白に影響を与えた詩821 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2653


諸葛亮
『前出師表』#1 
(前出師の表)#1
臣亮言:先帝創業未半,而中道崩殂;
陛下の家臣である亮が申し上げます。 先帝(劉備)は、この国の基礎を作り始められてから、事業の道半ばにして、事業途中でほうぎょされました。
今天下三分,益州疲敝,此誠危急存亡之秋也。
今、天下は三国に分かれ鼎立しており、わが益州の地は疲れ果ててしまい、これは本当に危急存亡の時、まさしく冬を迎えようとしているのです。
然侍衛之臣,不懈於內;
そんな中では、まず、陛下(劉禅)の護衛をしている兵士たちは怠慢の気持ちを起こすことがあってはなりません。
忠志之士,忘身於外者:
そして、忠義心を抱く役人たちでかためること、外部の守りをするものは自分の身を忘れることである。
蓋追先帝之殊遇,欲報之於陛下也。
つまり、たいせつなのは、先帝(劉備)に特別の礼で接遇されたことを思い慕うこと、そして、その御恩を陛下に報いようとしなければならないと思うことであります。
誠宜開張聖聽,以光先帝遺德,恢弘志士之氣;
陛下が仁義、慈愛、道徳でもって心を広く開かれ、施政されることがもっともよろしいのです、偉大なる先の帝ののこされた徳につつまれていることなのです。そうすればわが国に尽くそうという志のある人々の心は広がってまいります。
不宜妄自菲薄,引喻失義,以塞忠諫之路也。
むやみに、自分の形成されていない力であることを、昔のたとえを引用して教条主義的施政を行えば主君と家臣の筋道をなくしてしまいます、まずもって陛下は家臣たちが真心を持って陛下を諫める道をふさいではなりません。
1-1-2#2
宮中府中,俱為一體;
宮廷の中と役所の中の者たちは、ともに一体となること。
陟罰臧否,不宜異同:
功績によって官位を上昇させることであり、、罰による官位の下降させることであり、人物の善し悪しの判断については、人によって異なる点があってはならないということです。
若有作奸犯科,及為忠善者,宜付有司,
もし、やましいことや、悪事を行って法律を犯すこと、それに真心をもって善行をしたのだということになれば、役人に任じることにする。
論其刑賞,以昭陛下平明之治;
その刑罰と功績による褒美を与えることについて判断をさせるときには、陛下の公平で明らかな道理をはっきりとさせることによって判断をさせることにするのです。
不宜偏私,使內外異法也。
そのときには特定の人をえこひいきしたりして、国内・国外の法を曲げないようにすることです。
侍中、侍郎郭攸之、費依、董允等,此皆良實,志慮忠純,是以先帝簡拔以遺陛下:
陛下に政務のことを申し上げる侍中や役所の次官である侍郞の郭攸之(かくゆうし)や、費禕(ひい)や、董允(とういん)らは、彼らは皆な善良で実直であり、その志は真心があって素直であり、そのことを見抜かれた先の帝によって多くの者たちから選び出されて、そして陛下のためにのこされたのです。
愚以為宮中之事,事無大小,
彼等に任じて宮中の仕事をすすめていき、仕事の大小の差をつけないこと。
悉以咨之,然後施行,
すべて彼等に相談をすること。そういうことしたうえで実施すること。
必得裨補闕漏,有所廣益。
必ずよく手落ちとなっている部分を助けて補うこと。そうすれば、利益になるところが大きいのです。

1-1-3#3
必得裨補闕漏,有所廣益。將軍向寵,性行淑均,曉暢軍事,試用之於昔日,先帝稱之曰“能”,是以眾議舉寵為督:愚以為營中之事,事無大小,悉以咨之,必能使行陣和穆,優劣得所也。親賢臣,遠小人,此先漢所以興隆也;親小人,遠賢臣,此後漢所以傾頹也。

1-1-4#4
先帝在時,每與臣論此事,未嘗不嘆息痛恨於桓、靈也!侍中、尚書、長史、參軍,此悉貞亮死節之臣也,願陛下親之、信之,則漢室之隆,可計日而待也。

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『出師表-前出師表』 現代語訳と訳註
(本文)
1-1-2#2
宮中府中,俱為一體;
陟罰臧否,不宜異同:
若有作奸犯科,及為忠善者,宜付有司,
論其刑賞,以昭陛下平明之治;
不宜偏私,使內外異法也。
侍中、侍郎郭攸之、費依、董允等,此皆良實,志慮忠純,是以先帝簡拔以遺陛下:
愚以為宮中之事,事無大小,
悉以咨之,然後施行,
必得裨補闕漏,有所廣益。


(下し文) 1-1-2#2
宮中・府中は俱に一体となり、
陟罰【ちょくばつ】・臧否【ぞうひ】、宜しく異同あるべからず。
若し奸を作して科を犯して忠善【ちゅうぜん】を為すに及びては、宜しく有司【ゆうし】に付して
其の刑賞を論ずるに、陛下の平明の理を昭【あき】らかにするを以てし、
宜しく偏私【へんし】して、内外の法を異ならしむべからず。
侍中【じちゅう】﹑侍郎【じろう】の郭攸之【かくゆうし】﹑費禕【ひい】﹑董允【とういん】らは、此れ皆な良実【りょうじつ】にして、志慮【しりょ】は忠純【ちゅうじゅん】にして、是を以て先帝は簡抜【かんばつ】して以て陛下に遺す。
愚は以て宮中の事を為し、事に大小 無く、
悉く之に咨(はか)るを以て、然る後に施行され、
必ず能く闕漏(けつろう)を裨補(ひほ)して、広く益する所有り。


(現代語訳)
宮廷の中と役所の中の者たちは、ともに一体となること。
功績によって官位を上昇させることであり、、罰による官位の下降させることであり、人物の善し悪しの判断については、人によって異なる点があってはならないということです。
もし、やましいことや、悪事を行って法律を犯すこと、それに真心をもって善行をしたのだということになれば、役人に任じることにする。
その刑罰と功績による褒美を与えることについて判断をさせるときには、陛下の公平で明らかな道理をはっきりとさせることによって判断をさせることにするのです。そのときには特定の人をえこひいきしたりして、国内・国外の法を曲げないようにすることです。
陛下に政務のことを申し上げる侍中や役所の次官である侍郞の郭攸之(かくゆうし)や、費禕(ひい)や、董允(とういん)らは、彼らは皆な善良で実直であり、その志は真心があって素直であり、そのことを見抜かれた先の帝によって多くの者たちから選び出されて、そして陛下のためにのこされたのです。
彼等に任じて宮中の仕事をすすめていき、仕事の大小の差をつけないこと。
すべて彼等に相談をすること。そういうことしたうえで実施すること。
必ずよく手落ちとなっている部分を助けて補うこと。そうすれば、利益になるところが大きいのです。


(訳注)1-1-2#2
宮中府中,俱為一體;
宮廷の中と役所の中の者たちは、ともに一体となること。
・府中 政府の役所の中のこと。


陟罰臧否,不宜異同:
功績によって官位を上昇させることであり、、罰による官位の下降させることであり、人物の善し悪しの判断については、人によって異なる点があってはならないということです。
・陟罰  家臣をほめて官位を上げることと、罰して官位をさげること。
・臧否  人物の善し悪しの判断のこと。


若有作奸犯科,及為忠善者,宜付有司,
もし、やましいことや、悪事を行って法律を犯すこと、それに真心をもって善行をしたのだということになれば、役人に任じることにする。
・犯科  罪によって法律を犯す。
・忠善  真心によって善を行う。
・有司  役人、あるいは官吏。


論其刑賞,以昭陛下平明之治;
その刑罰と功績による褒美を与えることについて判断をさせるときには、陛下の公平で明らかな道理をはっきりとさせることによって判断をさせることにするのです。
・平明  公平で誰の目にも明らかなことを指す。


不宜偏私,使內外異法也。
そのときには特定の人をえこひいきしたりして、国内・国外の法を曲げないようにすることです。
・偏私 特定の人をえこひいきすること。


侍中、侍郎郭攸之、費依、董允等,此皆良實,志慮忠純,是以先帝簡拔以遺陛下:
陛下に政務のことを申し上げる侍中や役所の次官である侍郞の郭攸之(かくゆうし)や、費禕(ひい)や、董允(とういん)らは、彼らは皆な善良で実直であり、その志は真心があって素直であり、そのことを見抜かれた先の帝によって多くの者たちから選び出されて、そして陛下のためにのこされたのです。
・侍中 天子に政務のことを申し上げる役人のこと。
・侍郞 役所の次官に当たる役人のこと。
・良実 善良で実直な人格のこと。
・忠純 真心があって素直なこと。
・簡抜 多くの者たちの中から抜擢すること。


愚以為宮中之事,事無大小,
彼等に任じて宮中の仕事をすすめていき、仕事の大小の差をつけないこと。


悉以咨之,然後施行,
すべて彼等に相談をすること。そういうことしたうえで実施すること。
・咨 相談することです。


必得裨補闕漏,有所廣益。
必ずよく手落ちとなっている部分を助けて補うこと。そうすれば、利益になるところが大きいのです。
・闕漏 手抜かりのこと。
・裨補 物事の悪いところを助けて補うこと。
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