諸葛亮《出師表-前出師表》#5 臣下の私は元々庶民の身分で、南陽で自分で田畑を耕していました。僭越ではありますが何とか乱世のなかで生きがいを見出すことであり、諸侯におかれればよくて、それ以上の出世をすることを求めることはないのです。


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出師表-前出師表-諸葛亮 漢詩<97-#5>Ⅱ李白に影響を与えた詩824 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2668


1-2-1 #5
臣本布衣,躬耕南陽,
臣下の私は元々庶民の身分で、南陽で自分で田畑を耕していました。
苟全性命於亂世,不求聞達於諸侯。
僭越ではありますが何とか乱世のなかで生きがいを見出すことであり、諸侯におかれればよくて、それ以上の出世をすることを求めることはないのです。
先帝不以臣卑鄙,猥自枉屈,
先帝(劉備)は私を下品な田舎ものとして取り扱うことされなかった、ご自身をへりくだって来訪を重ねられたのです。
三顧臣於草廬之中,諮臣以當世之事,
三顧の礼をもって私の粗末な草葺きの庵の中をおとずれられ、私に今の世の中のことを相談なされた。
由是感激,遂許先帝以驅馳。
このことによって私は感激し、ついには先帝のために駆け回って尽くすことを許されたのです。
後值傾覆,受任於敗軍之際,
後には国家の滅亡に遭遇するし、任務の軍が敗れる時期を受けることになる。
奉命於危難之間:爾來二十有一年矣。
危機存亡の期間に遭うたびに命令を謹んで承り、それ以来これまでもう二十一年になります。
先帝知臣謹慎,故臨崩寄臣以大事也。
先帝は私の行いが慎み深いことを承知されておられ、それによりまして先帝が崩御なされたときに、私に国家の重大な仕事を任せられたのです。

1-2-2#6
受命以來,夙夜憂慮,
恐付託不效,以傷先帝之明;
故五月渡瀘,深入不毛。
今南方已定,甲兵已足,
當獎帥三軍,北定中原,
庶竭駑鈍,攘除奸兇,
興復漢室,還於舊都:
此臣所以報先帝而忠陛下之職分也。
至於斟酌損益,進盡忠言,
則攸之、依、允等之任也。


『出師表-前出師表』 現代語訳と訳註
(本文)
1-2-1 #5
臣本布衣,躬耕南陽,
苟全性命於亂世,不求聞達於諸侯。
先帝不以臣卑鄙,猥自枉屈,
三顧臣於草廬之中,諮臣以當世之事,
由是感激,遂許先帝以驅馳。
後值傾覆,受任於敗軍之際,
奉命於危難之間:爾來二十有一年矣。
先帝知臣謹慎,故臨崩寄臣以大事也。


(下し文)
臣は本と布衣【ふい】にして、南陽に躬耕【きゅうこう】し、
苟【いやし】くも性命を乱世に全うし、諸侯に聞達【ぶんたつ】せらるるを求めず。
先帝は臣を以て卑鄙【ひひ】とせず、猥【みだ】りに自ら枉屈(おうくつ)し、
参【み】たび臣を草廬の中に顧みて、臣に諮【はか】るに当世の事を以てす。
是に由りて感激し、遂【つい】に先帝に以て駆馳【くち】を許さる。
後に傾覆に値【あ】い、任を敗軍の際に受けて、
命を危難の間に奉り、爾来【じらい】二十有一年なり。
先帝は臣の謹慎なるを知りて、故に崩に臨みて臣に寄するに大事を以てするなり。


(現代語訳)
臣下の私は元々庶民の身分で、南陽で自分で田畑を耕していました。
僭越ではありますが何とか乱世のなかで生きがいを見出すことであり、諸侯におかれればよくて、それ以上の出世をすることを求めることはないのです。
先帝(劉備)は私を下品な田舎ものとして取り扱うことされなかった、ご自身をへりくだって来訪を重ねられたのです。
三顧の礼をもって私の粗末な草葺きの庵の中をおとずれられ、私に今の世の中のことを相談なされた。
このことによって私は感激し、ついには先帝のために駆け回って尽くすことを許されたのです。
後には国家の滅亡に遭遇するし、任務の軍が敗れる時期を受けることになる。
危機存亡の期間に遭うたびに命令を謹んで承り、それ以来これまでもう二十一年になります。
先帝は私の行いが慎み深いことを承知されておられ、それによりまして先帝が崩御なされたときに、私に国家の重大な仕事を任せられたのです。

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(訳注) 1-2-1 #5
臣本布衣,躬耕南陽,
臣下の私は元々庶民の身分で、南陽で自分で田畑を耕していました。
・布衣: 庶民。
・南陽:今の河南省南陽市にあたる場所です。諸葛孔明の故郷であり、後漢の光武帝の育った所。
・躬耕(きゅうこう): 自分で田畑を耕す。


苟全性命於亂世,不求聞達於諸侯。
僭越ではありますが何とか乱世のなかで生きがいを見出すことであり、諸侯におかれればよくて、それ以上の出世をすることを求めることはないのです。
・聞達: 有名になって出世をすること。
・諸侯: 君主のこと。


先帝不以臣卑鄙,猥自枉屈,
先帝(劉備)は私を下品な田舎ものとして取り扱うことされなかった、ご自身をへりくだって来訪を重ねられたのです。
・卑鄙: 下品で田舎びていることです。
・枉屈(おうくつ): 身分の高い人がへりくだって来訪する。


三顧臣於草廬之中,諮臣以當世之事,
三顧の礼をもって私の粗末な草葺きの庵の中をおとずれられ、私に今の世の中のことを相談なされた。
・草廬: 襄陽の草葺きの庵(いおり)のこと。(地図参照)
・当世: 今の世の中。


由是感激,遂許先帝以驅馳。
このことによって私は感激し、ついには先帝のために駆け回って尽くすことを許されたのです。
・駆馳: 駆け回って人のために尽くす。


後值傾覆,受任於敗軍之際,
後には国家の滅亡に遭遇するし、任務の軍が敗れる時期を受けることになる。
・傾覆: 国が滅びること。


奉命於危難之間:爾來二十有一年矣。
危機存亡の期間に遭うたびに命令を謹んで承り、それ以来これまでもう二十一年になります。


先帝知臣謹慎,故臨崩寄臣以大事也。
先帝は私の行いが慎み深いことを承知されておられ、それによりまして先帝が崩御なされたときに、私に国家の重大な仕事を任せられたのです。
謹慎: 行いが慎み深いこと。
大事: 国家の重大な仕事。
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