揚雄 《甘泉賦  彼らはそろって一かたまりとなり、混じり合っては、つむじ風や雲のように疾走し、それから勢いのあまり、半ば散りかける。列をなして並べば、鱗が重なり合ったようである。

 

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揚雄 《甘泉賦 》 文選 賦<108-(4)#1-39分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩857 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2833

 

(2)#1-1

惟漢十世,將郊上玄,

菖蒲03漢の十世の成帝におかれては、まずもって大神を祭ることをされた。

定泰畤,雍神休,尊明號,

それで泰畤を復興され、神より幸いをさずかることで、自らの名を高められんとされたのだ。

同符三皇,錄功五帝,

古代三皇に肩を並べられ、五帝の業績を兼ね備えんとされたのである。

卹胤錫羨,拓迹開統。

また、多くの子孫にめぐまれて、血統を長く伝えようとされたのである。

於是迺命羣僚,歷吉日,

こうしたことにおいて、成帝は、百官に命じられ、吉日を選ばせられた。
協靈辰,星陳而天行。

人日のように良い時間に祭祀が行われるようにされ甘泉宮に出発する際、公卿百官は天の星々のごとく並び進んだのである。

 

(3)1-2

詔招搖與泰陰兮,伏鉤陳使當兵。

招揺星と大陰星には詔により、鉤陳の星座たちに警護にあたらせた。

屬堪輿以壁壘兮,梢夔魖而抶獝狂。

堪輿神には防塁・城壁を守らせ、夔・魖・獝狂の悪鬼たちを打ち払わせた。

八神奔而警蹕兮,振殷轔而軍裝。

八方の神々、八将神は先払いに走りまわって防御し、勢いも盛んに、軍の装備を完璧にし、進んで行く。

蚩尤之倫,帶干將而秉玉戚兮,飛蒙茸而走陸梁。

蚩尤の仲間たちは名剣を腰につけ、玉のまさかりを手に持って、入り乱れながら飛んだり走ったりして行く。

 (4)1-3

齊總總以撙撙其相膠轕兮,猋駭雲迅奮以方攘。

彼らはそろって一かたまりとなり、混じり合っては、つむじ風や雲のように疾走し、それから勢いのあまり、半ば散りかける。
駢羅列布,鱗以雜沓兮,

列をなして並べば、鱗が重なり合ったようである。

虒參差,魚頡而鳥

そして、ふぞろいになった時は、魚や鳥の群れが上り下りするようだ。

翕赫霍,霧集而蒙合兮,

一斉にさっと集まると、霧がかたまったように見える。

半散昭爛,粲以成章。

それが半ばばらばらになって輝く姿は、鮮やかなあや紋様となる。

 

(4)1-3

齊しく總總として以て撙撙【そんそん】たり、其れ相い膠轕【こうかつ】として, 猋【つむじ】のごとく駭【おどろ】き雲のごとく迅【と】く、奮いて以て方攘【ほうじょう】たり。

駢羅【へんら】列布【れつふ】して,鱗【うろこ】のごとく以て雜沓【ざつとう】し,

柴虒【しち】參差【しんさ】として,魚のごとく頡【あがり】鳥のごとく【くだ】る

翕赫【きゅうかく】【こつかく】として,霧のごとく集り 蒙【きり】のごとく合いて,

半散【はんさん】昭爛【しょうらん】して,粲として以て章を成す。

 珠櫻001










 

 

 

『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (4)1-3

齊總總以撙撙其相膠轕兮,猋駭雲迅奮以方攘。

駢羅列布,鱗以雜沓兮,

柴虒參差,魚頡而鳥

翕赫霍,霧集而蒙合兮,

半散昭爛,粲以成章。

 

 

(下し文) (4)1-3

齊しく總總として以て撙撙【そんそん】たり、其れ相い膠轕【こうかつ】として, 猋【つむじ】のごとく駭【おどろ】き雲のごとく迅【と】く、奮いて以て方攘【ほうじょう】たり。

駢羅【へんら】列布【れつふ】して,鱗【うろこ】のごとく以て雜沓【ざつとう】し,

柴虒【しち】參差【しんさ】として,魚のごとく頡【あがり】鳥のごとく【くだ】る

翕赫【きゅうかく】【こつかく】として,霧のごとく集り 蒙【きり】のごとく合いて,

半散【はんさん】昭爛【しょうらん】して,粲として以て章を成す。

 

 

(現代語訳)

彼らはそろって一かたまりとなり、混じり合っては、つむじ風や雲のように疾走し、それから勢いのあまり、半ば散りかける。

列をなして並べば、鱗が重なり合ったようである。

そして、ふぞろいになった時は、魚や鳥の群れが上り下りするようだ。

一斉にさっと集まると、霧がかたまったように見える。

それが半ばばらばらになって輝く姿は、鮮やかなあや紋様となる。moon2011

 

 




(
訳注) (4)1-3

齊總總以撙撙其相膠轕兮,猋駭雲迅奮以方攘。

彼らはそろって一かたまりとなり、混じり合っては、つむじ風や雲のように疾走し、それから勢いのあまり、半ば散りかける。

總總 おおくあつまる。

撙撙 つつましくへりくだる。おさえる。次第に一緒になって抑える。

・膠轕 膠:くっつく。ねばりつき。轕:かしましい。

・猋駭雲迅奮 つむじ風や雲のように疾走し

・方攘 四方にはらう払いのける。払い除く

 

駢羅列布,鱗以雜沓兮,

列をなして並べば、鱗が重なり合ったようである。

・駢羅 れつをなしてならぶ。

・列布 れつをなしていまいの布ようにならぶ。

 

 

柴虒參差,魚頡而鳥

そして、ふぞろいになった時は、魚や鳥の群れが上り下りするようだ。

・虒 虎の皮を剝ぐであり、剝がれた虎の皮はぺたんこになって生きていた頃の勢いを失いますので、はぐ、弱まるという意味を持つようになった

 まっすぐな首筋。とびあがる。

 

翕赫霍,霧集而蒙合兮,

一斉にさっと集まると、霧がかたまったように見える。

・翕 合わせる、やわらぎ、集める、一斉に起こる、一致する、縮める、閉じる、収める、火で炙る。

 まだよくみえない。よあけまえ。

  (1) さっと,いきなり.(2) (漢方で)下痢・嘔吐・腹痛を伴う胃腸痛の総称.霍然 huoran[]《書》(病が)さっと消える,

 

半散昭爛,粲以成章。

それが半ばばらばらになって輝く姿は、鮮やかなあや紋様となる。

粲以成章 鮮やかなあや紋様となる。
泰山の道観