揚雄 《甘泉賦  星を描いた旗の尾は、雷のようにひらめき、供の中にはすべて、かわせみの羽で飾った車の幌と、鸞を象った旗が立っている。天子の陣営には万騎が集まり、玉飾りの車千台が並ぶ。行列はさまざまな大音響をたてて進み、電光よりも、疾風よりも速やかである。
 

2013年8月17日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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揚雄 《甘泉賦 》 文選 賦<108-(6)2-29分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩859 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2843

 

 

(5)#2-1

於是乘輿迺登夫鳳皇兮而翳華芝,駟蒼螭兮六素虯。

そこで天子は、かの鳳凰の飾りの車に乗りこまれ、その姿は華もようのかさに隠れた。それを円頭の青い螭と六頭の白い虬が中を引いている。

蠖略蕤綏,灕虖纚。

身を尺取虫のようにうねらせて進み、翼を下に垂らしている。

帥爾陰閉,霅然陽開。

急に闇に隠れたかと思うと、突然光の中に現れるのである。

騰清霄而軼浮景兮,夫何旟旐郅偈之旖柅也!

それから天空に飛び上がって輝く雲の間をすり抜けて行く。それにしても、高く掲げられた旗竿が、何と柔らかく揺れていることか。

 (6)#2-2

流星旄以電燭兮,咸翠蓋而鸞旗。

星を描いた旗の尾は、雷のようにひらめき、供の中にはすべて、かわせみの羽で飾った車の幌と、鸞を象った旗が立っている。

敦萬騎於中營兮,方玉車之千乘。

天子の陣営には万騎が集まり、玉飾りの車千台が並ぶ。

隱以陸離兮,輕先疾雷而馺遺風。

行列はさまざまな大音響をたてて進み、電光よりも、疾風よりも速やかである。

陵高衍之嵱嵷,超紆譎之清澄。

そして、起伏の多い台地を越え、曲がりくねった澄んだ川をも越えて行く。

登椽欒而天門兮,馳閶闔而入凌兢。

橡欒山に登って大の門にいたり、人界に踏み入ると、寒さに震える場所である。

 

(5)#2-1

是に於いて乘輿【じょうよ】迺【すなわ】ち夫【か】の鳳皇に登りて華芝【かし】に翳【かく】る,蒼螭【そうち】を駟にし 素虯【そきゅう】を六にす。

蠖略【わくりゃく】蕤綏【ずいすい】,灕虖【りこ】【しんし】たり

帥爾【そつじ】として陰閉し,霅然【そうぜん】として陽開す。

清霄に騰りて 浮景を軼【す】ぐ,夫れ何ぞ旟旐【よちょう】の郅偈【しつけい】の旖柅【いじ】たる

(6)#2-2

星旄を流して以て電のごとく燭【ひらめ】き,咸【みな】翠蓋【すいがい】にして鸞旗【らんき】なり。

萬騎を中營に敦【つら】ね,玉車の千乘を方【なら】ぶ。

隱【せいほういん】として以て陸離たり,輕きこと疾雷に先だちて遺風より馺【はや】し。

高衍【こうえん】の嵱嵷【ようしょう】たるを陵ぎ,紆譎【うけつ】の清澄らるを超ゆ。

椽欒【てんらん】にりて天門に【いた】り,閶闔【しょうこう】に馳せて凌兢【りょうきょう】に入る。

 

 

 

『甘泉賦』 現代語訳と訳註

王屋山01(本文) (6)#2-2

流星旄以電燭兮,咸翠蓋而鸞旗。

敦萬騎於中營兮,方玉車之千乘。

隱以陸離兮,輕先疾雷而馺遺風。

陵高衍之嵱嵷,超紆譎之清澄。

登椽欒而天門兮,馳閶闔而入凌兢。

 

 

(下し文)(6)#2-2

星旄を流して以て電のごとく燭【ひらめ】き,咸【みな】翠蓋【すいがい】にして鸞旗【らんき】なり。

萬騎を中營に敦【つら】ね,玉車の千乘を方【なら】ぶ。

隱【せいほういん】として以て陸離たり,輕きこと疾雷に先だちて遺風より馺【はや】し。

高衍【こうえん】の嵱嵷【ようしょう】たるを陵ぎ,紆譎【うけつ】の清澄らるを超ゆ。

椽欒【てんらん】にりて天門に【いた】り,閶闔【しょうこう】に馳せて凌兢【りょうきょう】に入る。

 

 

(現代語訳)

星を描いた旗の尾は、雷のようにひらめき、供の中にはすべて、かわせみの羽で飾った車の幌と、鸞を象った旗が立っている。

天子の陣営には万騎が集まり、玉飾りの車千台が並ぶ。

行列はさまざまな大音響をたてて進み、電光よりも、疾風よりも速やかである。

そして、起伏の多い台地を越え、曲がりくねった澄んだ川をも越えて行く。

橡欒山に登って大の門にいたり、人界に踏み入ると、寒さに震える場所である。

 

 

(訳注) (6)#2-2

流星旄以電燭兮,咸翠蓋而鸞旗。

星を描いた旗の尾は、雷のようにひらめき、供の中にはすべて、かわせみの羽で飾った車の幌と、鸞を象った旗が立っている。

・翠蓋 翡翠で飾られた車の幌。

 

敦萬騎於中營兮,方玉車之千乘。

天子の陣営には万騎が集まり、玉飾りの車千台が並ぶ。

 

隱以陸離兮,輕先疾雷而馺遺風。

行列はさまざまな大音響をたてて進み、電光よりも、疾風よりも速やかである。

 

陵高衍之嵱嵷,超紆譎之清澄。

そして、起伏の多い台地を越え、曲がりくねった澄んだ川をも越えて行く。

 

登椽欒而天門兮,馳閶闔而入凌兢。

橡欒山に登って大の門にいたり、人界に踏み入ると、寒さに震える場所である。

・椽欒 橡欒山。

閶闔 天界の門。閶闔門は蘇州城(呉城)の西北門で、「閶闔門」(しょうこうもん)が正式の名。この門は運河を舟で来た人が蘇州に入る場合の正門で、城楼から城内を見わたすと、眼下に蘇州一の賑やかな街並みが見下ろせる。門外は渡津になっており、運河を航行してきた舟がひしめき合って停泊する。呉の都の門。

李白『梁甫吟』「倏爍晦冥起風雨。閶闔九門不可通。」(倏燦(しゅくしゃく) 晦冥(かいめい) 風雨を起す、閶闔(しょうこう)の九門 通ず可からず。)
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