揚雄 《甘泉賦 (8)#3-2 棕櫚やはっかも群生し、散らばってどこまでも茂っている。丘陵は険しくそびえそれがどこまでも続いて、そこに深く切り立った岩場の谷がある。

 

2013年8月19日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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李商隠詩 
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揚雄 《甘泉賦 (8)#3-2 文選 賦<108-(8)#3-29分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩861 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2853

 

 

(7)#3-1

是時未轃夫甘泉也,迺望通天之繹繹。

甘泉官にはまだ到着しないが、早くも高大な通天台の姿が見えてくる。

下陰潛以慘廩兮,上洪紛而相錯。

その下の方は薄暗くて、さむざむとしているが、上の方は壮大で複雑な姿をしている。

直嶢嶢以造天兮,厥高慶而不可虖疆度。

まっすぐにそびえて天に達しており、その高さは測り知ることができない。

平原唐其壇曼兮,列新雉於林薄。

平原の広い道を通って行くと、こぶしが林間にまばらに並んで植えている。

 (8)#3-2

攢幷閭與茇兮,紛被麗其亡鄂。

棕櫚やはっかも群生し、散らばってどこまでも茂っている。

崇丘陵之駊騀兮,深溝嶔巖而為谷。

丘陵は険しくそびえそれがどこまでも続いて、そこに深く切り立った岩場の谷がある。

𨓹𨓹離宮般以相燭兮,封巒石關施靡乎延屬。

その辺りには、あちこちに離宮が立ち並び、それでもって輝きを競っており、封巒観・石関観などが、長く延び、つながっている。

 

甘泉賦(7)#3-1

是の時 未だ夫の甘泉に轃【いた】らずなり,迺【すなわ】ち通天の繹繹【えきえき】たるを望む。

下は陰潛【いんせん】以て慘廩【さんりん】たり,上は洪紛【こうふん】として相錯【あいまじ】わる。

直ちに嶢嶢【ぎょうぎょう】として以て天に造【いた】り,厥の高きこと慶【まこと】に虖疆【きわ】め度【はか】る可からず。

平原 唐【みち】其れ壇曼【たんまん】として,新雉【しんち】を林薄【りんぱく】に列ぬ。

(8)#3-2

幷閭【へいりょ】と茇【ばつかつ】とを攢【あつ】め,紛として被麗【ひり】として其れ鄂【かぎ】り

丘陵の駊騀【はが】たるを崇くし,深溝【しんこう】嶔巖【かんがん】として谷を為す。

𨓹𨓹【おうおう】にして離宮ありて、般【つら】なり以って相い燭【て】らし,封巒【ほうらん】石關ありて、施靡【いび】として延屬【えんぞく】す。

宮島(8) 










(8)
『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (8)#3-2

攢幷閭與茇兮,紛被麗其亡鄂。

崇丘陵之駊騀兮,深溝嶔巖而為谷。

𨓹𨓹離宮般以相燭兮,封巒石關施靡乎延屬。

 

 

 (下し文) (8)#3-2

幷閭【へいりょ】と茇【ばつかつ】とを攢【あつ】め,紛として被麗【ひり】として其れ鄂【かぎ】り亡し。

丘陵の駊騀【はが】たるを崇くし,深溝【しんこう】嶔巖【かんがん】として谷を為す。

𨓹𨓹【おうおう】にして離宮ありて、般【つら】なり以って相い燭【て】らし,封巒【ほうらん】石關ありて、施靡【いび】として延屬【えんぞく】す。

 

 

(現代語訳)

棕櫚やはっかも群生し、散らばってどこまでも茂っている。

丘陵は険しくそびえそれがどこまでも続いて、そこに深く切り立った岩場の谷がある。

その辺りには、あちこちに離宮が立ち並び、それでもって輝きを競っており、封巒観・石関観などが、長く延び、つながっている。

 

 

(訳注) (8)#3-2

攢幷閭與茇兮,紛被麗其亡鄂。

棕櫚やはっかも群生し、散らばってどこまでも茂っている。

幷閭 椶櫚。

 はっか。

 

崇丘陵之駊騀兮,深溝嶔巖而為谷。

丘陵は険しくそびえそれがどこまでも続いて、そこに深く切り立った岩場の谷がある。

駊騀 とっきがどこまでもつづく

 

𨓹𨓹離宮般以相燭兮,封巒石關施靡乎延屬。

その辺りには、あちこちに離宮が立ち並び、それでもって輝きを競っており、封巒観・石関観などが、長く延び、つながっている。

𨓹𨓹 あちこち。
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