揚雄 《甘泉賦 (9) 甘泉宮の大屋根が見えてくるが、それは雲のごとく、波のごとく、奇怪な形をしており、高く組みあげられた楼観が造られている。首を上に向けて高く望めば、目がくらんで何も見えない。

 

2013年8月20日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。  
女性詩人 
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孟郊詩 
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。  
李商隠詩 
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揚雄 《甘泉賦 (9)4-1 文選 賦<108-(9)4-19分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩862 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2858

 

 

(9)#4-1

於是大廈雲譎波詭,嶊而成觀。

甘泉宮の大屋根が見えてくるが、それは雲のごとく、波のごとく、奇怪な形をしており、高く組みあげられた楼観が造られている。

仰撟首以高視兮,目冥眴而亡見。

首を上に向けて高く望めば、目がくらんで何も見えない。

正瀏濫以弘惝兮,指東西之漫漫。

実に清らかで巨大な建造物が、東西に限りなく広がっている。

徒徊徊以徨徨兮,魂眇眇而昏亂。

ただいたずらにうろうろとさまよう他はなく、見る者の魂は消えいりそうに乱れる。

 (10)#4-2

據軨軒而周流兮,忽軮圠而亡垠。翠玉樹之青蔥兮,璧馬犀之瞵。金人仡仡其承鍾虡兮,嵌巖巖其龍鱗。揚光曜之燎燭兮,垂景炎之炘炘。

(11)#4-3

配帝居之縣圃兮,象泰壹之威神。洪臺崛其獨出兮,北極之嶟嶟。列宿迺施於上榮兮,日月纔經於柍桭。雷鬱律於巖突兮,電倐忽於牆藩。

(12)#4-4

鬼魅不能自逮兮,半長途而下顚。歷倒景而飛梁兮,浮蔑蠓而撇天。左欃槍而右玄冥兮,前熛闕後應門。陰西海與幽都兮,涌醴以生川。

(13)#4-5

蛟龍連蜷於東厓兮,白虎敦圉虖昆侖。覽樛流於高光兮,溶方皇於西清。前殿崔巍兮和氏玲瓏。炕浮柱之飛榱兮,神莫莫而扶傾。閌閬閬其寥廓兮,似紫宮之崢嶸。

(14)#4-6

駢交錯而曼衍兮,𡽁隗虖其相嬰。乘雲閣而上下兮,紛蒙籠以成。曳紅采之流離兮,颺翠氣之寃延。襲琁室與傾宮兮,若登高妙遠、肅乎臨淵。

 

(9)#4-1

是に於いて大廈【たいか】雲のごとく譎【あや】しく波のごとく詭【あや】しく,嶊【さいすい】として觀を成す。

仰ぎて首を撟げて以て高く視れば,目は冥眴【べんけん】して見ること亡し。

正に瀏濫【りゅうらん】以て弘惝【こうしょう】なり,東西の漫漫たるを指す。

【いたずら】に徊徊として以て徨徨たり,魂は眇眇【びょうびょう】として昏亂す。

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『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (9)#4-1

於是大廈雲譎波詭,嶊而成觀。

仰撟首以高視兮,目冥眴而亡見。

正瀏濫以弘惝兮,指東西之漫漫。

徒徊徊以徨徨兮,魂眇眇而昏亂。

 

  

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(下し文) (9)#4-1

是に於いて大廈【たいか】雲のごとく譎【あや】しく波のごとく詭【あや】しく,嶊【さいすい】として觀を成す。

仰ぎて首を撟げて以て高く視れば,目は冥眴【べんけん】して見ること亡し。

正に瀏濫【りゅうらん】以て弘惝【こうしょう】なり,東西の漫漫たるを指す。

【いたずら】に徊徊として以て徨徨たり,魂は眇眇【びょうびょう】として昏亂す。

 

 

(現代語訳)

甘泉宮の大屋根が見えてくるが、それは雲のごとく、波のごとく、奇怪な形をしており、高く組みあげられた楼観が造られている。

首を上に向けて高く望めば、目がくらんで何も見えない。

実に清らかで巨大な建造物が、東西に限りなく広がっている。

ただいたずらにうろうろとさまよう他はなく、見る者の魂は消えいりそうに乱れる。

 

(訳注)(9)#4-1

於是大廈雲譎波詭,嶊而成觀。

甘泉宮の大屋根が見えてくるが、それは雲のごとく、波のごとく、奇怪な形をしており、高く組みあげられた楼観が造られている。

大廈 甘泉宮の大屋根。

・譎波詭 波のごとく、奇怪な形をしている。

・嶊 嶊:やまのようなもの。:たかいこと。

・成觀 楼観が造られている

 

仰撟首以高視兮,目冥眴而亡見。

首を上に向けて高く望めば、目がくらんで何も見えない。

 

正瀏濫以弘惝兮,指東西之漫漫。

実に清らかで巨大な建造物が、東西に限りなく広がっている。

・瀏濫 水が深くみなぎるさま。また、そのような所。

 うつとりする、 うっとりする。

 

徒徊徊以徨徨兮,魂眇眇而昏亂。

ただいたずらにうろうろとさまよう他はなく、見る者の魂は消えいりそうに乱れる。

・徊徊 徘徊ばかりする。

・徨徨 彷徨。さまよう、さすらう。

眇眇 1 小さいさま。取るに足りないさま。2 「渺渺(びょうびょう)」に同じ。