揚雄 《甘泉賦 (10) 欄干にそって巡り歩くと・遠くまでかすんで、果てもなく続いている。青々と茂った樹が縁の玉で造られており、美しく飾られた馬や犀も璧玉から成っている。

 

2013年8月21日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

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http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。   
李商隠詩 
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揚雄 《甘泉賦 (10)4-2 文選 賦<108-#99分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩863 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2863

 

 

(9)#4-1

於是大廈雲譎波詭,嶊而成觀。

甘泉宮の大屋根が見えてくるが、それは雲のごとく、波のごとく、奇怪な形をしており、高く組みあげられた楼観が造られている。

仰撟首以高視兮,目冥眴而亡見。

首を上に向けて高く望めば、目がくらんで何も見えない。

正瀏濫以弘惝兮,指東西之漫漫。

実に清らかで巨大な建造物が、東西に限りなく広がっている。

徒徊徊以徨徨兮,魂眇眇而昏亂。

ただいたずらにうろうろとさまよう他はなく、見る者の魂は消えいりそうに乱れる。

 (10)#4-2

據軨軒而周流兮,忽軮圠而亡垠。

欄干にそって巡り歩くと・遠くまでかすんで、果てもなく続いている。

翠玉樹之青蔥兮,璧馬犀之瞵

青々と茂った樹が縁の玉で造られており、美しく飾られた馬や犀も璧玉から成っている。

金人仡仡其承鍾虡兮,嵌巖巖其龍鱗。

黄金の人物像が、勇壮な様で鐘の否を捧げ持ち、その重なり合うさまは、竜の鱗のようである。

揚光曜之燎燭兮,垂景炎之炘炘。

その輝きは燃えたつようであり、巨人な炎が勢いよく吹き出しているかと思われる。

 (11)#4-3

配帝居之縣圃兮,象泰壹之威神。洪臺崛其獨出兮,北極之嶟嶟。列宿迺施於上榮兮,日月纔經於柍桭。雷鬱律於巖突兮,電倐忽於牆藩。

(12)#4-4

鬼魅不能自逮兮,半長途而下顚。歷倒景而飛梁兮,浮蔑蠓而撇天。左欃槍而右玄冥兮,前熛闕後應門。陰西海與幽都兮,涌醴以生川。

(13)#4-5

蛟龍連蜷於東厓兮,白虎敦圉虖昆侖。覽樛流於高光兮,溶方皇於西清。前殿崔巍兮和氏玲瓏。炕浮柱之飛榱兮,神莫莫而扶傾。閌閬閬其寥廓兮,似紫宮之崢嶸。

(14)#4-6

駢交錯而曼衍兮,𡽁隗虖其相嬰。乘雲閣而上下兮,紛蒙籠以成。曳紅采之流離兮,颺翠氣之寃延。襲琁室與傾宮兮,若登高妙遠、肅乎臨淵。

 

(9)#4-1

是に於いて大廈【たいか】雲のごとく譎【あや】しく波のごとく詭【あや】しく,嶊【さいすい】として觀を成す。

仰ぎて首を撟げて以て高く視れば,目は冥眴【べんけん】して見ること亡し。

正に瀏濫【りゅうらん】以て弘惝【こうしょう】なり,東西の漫漫たるを指す。

【いたずら】に徊徊として以て徨徨たり,魂は眇眇【びょうびょう】として昏亂す。

 

(10)#4-2

軨軒【れいけん】に據りて周流すれば,忽ち軮圠【おうあつ】として垠【かぎ】り亡し。

玉樹の青蔥【せいそう】たるを翠にし,馬犀【ばさい】の瞵【りんびん】たるを璧にす。

金人【きんじん】仡仡【きつきつ】として其れ鍾虡【しょうきょ】を承【う】け,嵌巖【かんがん】巖として其れ龍鱗のごとし。

光曜【こうよう】の燎燭【りょうしょく】たるを揚げ,景炎の炘炘たるを垂る。

DCF00199 












 

『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (10)#4-2

據軨軒而周流兮,忽軮圠而亡垠。翠玉樹之青蔥兮,璧馬犀之瞵。金人仡仡其承鍾虡兮,嵌巖巖其龍鱗。揚光曜之燎燭兮,垂景炎之炘炘。

 

 

(下し文) (10)#4-2

軨軒【れいけん】に據りて周流すれば,忽ち軮圠【おうあつ】として垠【かぎ】り亡し。

玉樹の青蔥【せいそう】たるを翠にし,馬犀【ばさい】の瞵【りんびん】たるを璧にす。

金人【きんじん】仡仡【きつきつ】として其れ鍾虡【しょうきょ】を承【う】け,嵌巖【かんがん】巖として其れ龍鱗のごとし。

光曜【こうよう】の燎燭【りょうしょく】たるを揚げ,景炎の炘炘たるを垂る。

 

 

(現代語訳)

欄干にそって巡り歩くと・遠くまでかすんで、果てもなく続いている。

青々と茂った樹が縁の玉で造られており、美しく飾られた馬や犀も璧玉から成っている。

黄金の人物像が、勇壮な様で鐘の否を捧げ持ち、その重なり合うさまは、竜の鱗のようである。

その輝きは燃えたつようであり、巨人な炎が勢いよく吹き出しているかと思われる。

 

 

(訳注) (10)#4-2

據軨軒而周流兮,忽軮圠而亡垠。

欄干にそって巡り歩くと・遠くまでかすんで、果てもなく続いている。

・軨軒 渡り廊下の欄干。

・軮 車の中心で軋む音がする。・圠 かすか。

・垠 ちのはて。きわみ。

 

翠玉樹之青蔥兮,璧馬犀之瞵

青々と茂った樹が縁の玉で造られており、美しく飾られた馬や犀も璧玉から成っている。

・蔥 たまねぎ。

・瞵 目を見開いて見つめる,目を凝らして見つめる.

 まがたま。璧玉

 

金人仡仡其承鍾虡兮,嵌巖巖其龍鱗。

黄金の人物像が、勇壮な様で鐘の否を捧げ持ち、その重なり合うさまは、竜の鱗のようである。

・仡仡 ①勇ましい.②高大なさま.

・鍾虡 鐘つき台

 

揚光曜之燎燭兮,垂景炎之炘炘。

その輝きは燃えたつようであり、巨人な炎が勢いよく吹き出しているかと思われる。

・燎燭 かがり火の炎が燃え輝くようす。

・景炎 巨人な炎

・炘炘 熱気が盛んである.熱気が噴き出す様子。
 DCF00118