揚雄 《甘泉賦 (14) 建物は並び、交錯してずっと広がり、山の峰は長く延びるように、からみ合っている。この雲にも届く楼閣の中を上り下がりしてながめれば、すべての部分が溶け合って、全休の調和を保っているのがわかる。

 

2013年8月25日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。   
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孟郊詩 
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揚雄 《甘泉賦 (14)4-6 文選 賦<108-#139分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩867 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2883

 

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(9)#4-1

於是大廈雲譎波詭,嶊而成觀。

甘泉宮の大屋根が見えてくるが、それは雲のごとく、波のごとく、奇怪な形をしており、高く組みあげられた楼観が造られている。

仰撟首以高視兮,目冥眴而亡見。

首を上に向けて高く望めば、目がくらんで何も見えない。

正瀏濫以弘惝兮,指東西之漫漫。

実に清らかで巨大な建造物が、東西に限りなく広がっている。

徒徊徊以徨徨兮,魂眇眇而昏亂。

ただいたずらにうろうろとさまよう他はなく、見る者の魂は消えいりそうに乱れる。

 

 (10)#4-2

據軨軒而周流兮,忽軮圠而亡垠。

欄干にそって巡り歩くと・遠くまでかすんで、果てもなく続いている。

翠玉樹之青蔥兮,璧馬犀之瞵

青々と茂った樹が縁の玉で造られており、美しく飾られた馬や犀も璧玉から成っている。

金人仡仡其承鍾虡兮,嵌巖巖其龍鱗。

黄金の人物像が、勇壮な様で鐘の否を捧げ持ち、その重なり合うさまは、竜の鱗のようである。

揚光曜之燎燭兮,垂景炎之炘炘。

その輝きは燃えたつようであり、巨人な炎が勢いよく吹き出しているかと思われる。

 

(11)#4-3

配帝居之縣圃兮,象泰壹之威神。

天帝の住む県圃の山が配置されたようであり、神の中でも最も尊い泰一神の住む紫微宮にも見まごうはかりだ。

洪臺崛其獨出兮,北極之嶟嶟。

大きな優れた建物がひとつ抜きん出てそびえ、高く輝く北極星に届くほどである。

列宿迺施於上榮兮,日月纔經於柍桭

天空に連なる星座はようやくそのひさしをかすめ、日月もやっとその屋根を越える。

雷鬱律於巖突兮,電倐忽於牆藩。

雷鳴は、遥か下の岩盤のすみで小さな音になっていき、電光も、低い垣根の辺りでひらめくばかりである。

 

(12)#4-4

鬼魅不能自逮兮,半長途而下顚。

鬼神すらも頂上へ登りつめることはできず、その長い道のりの半ばで墜落してしまうであろう。

歷倒景而飛梁兮,浮蔑蠓而撇天。

この高楼に登ると日月より高い空に出て浮き橋を渡り、細かなもやに身を浮かべて、人をなでることができる。

左欃槍而右玄冥兮,前熛闕後應門。

左には欃槍星、右には玄冥神が見え、天の赤い門を前にして、正門を後ろにする。

陰西海與幽都兮,涌醴以生川。

建物の影は、遠く西海と幽都にまで伸び、甘い酒の泉が、こんこんと湧き出して川となっているのが見える。 

 

(13)#4-5

蛟龍連蜷於東厓兮,白虎敦圉虖昆侖。

また、はるかた東の崖には蛟竜がどぐろをまいてうねっており、西の崑崙山では白虎が怒り狂っている。

覽樛流於高光兮,溶方皇於西清。

さて、高光宮を望めば、いかにも屈曲し、うねりは嵩み、正殿の西側は静かな場所になっているし、 大きな彷徨観がそびえている。

前殿崔巍兮和氏玲瓏。

中央の正殿は険しくそびえ、宝玉に明るく輝いている。

炕浮柱之飛榱兮,神莫莫而扶傾。

梁の上の柱から、たるきが高く組み上げられ、その屋根は、神秘的な存在に支えられて、倒れないでいるようだ。
閌閬閬其寥廓兮,似紫宮之崢嶸。

その高人にして空間の広いことは、紫徴宮の幽邃さを思わせる。

 

(14)#4-6

駢交錯而曼衍兮,𡽁隗虖其相嬰。

建物は並び、交錯してずっと広がり、山の峰は長く延びるように、からみ合っている。

乘雲閣而上下兮,紛蒙籠以成。

この雲にも届く楼閣の中を上り下がりしてながめれば、すべての部分が溶け合って、全休の調和を保っているのがわかる。

曳紅采之流離兮,颺翠氣之寃延。

赤い気が輝いてたなびき、緑の気がうねぅねと舞い上がる。

襲琁室與傾宮兮,若登高妙遠、肅乎臨淵。

この宮殿は、かの桀王の琁室や、紂王の傾宮をうけつぐものと言うべきであり、高台に登って遠くを見て、古に思いをはせれば、深淵に臨むように、心がひきしまるのである。

 

駢び交錯して曼衍【まんえん】し,𡽁【たいさい】として隗として其れ相い嬰【めぐ】る

雲閣に乘りて上り下り,紛 蒙籠【もうろう】として以て成【こんせい】す。

紅采の流離たるを曳き,翠氣の寃延【えんえん】たるを【あ】ぐ

琁室【せんしつ】と傾宮【けいきゅう】とに【つづ】き,高きに登り遠くを妙て、肅乎【しゅくこ】として臨淵にむが若し。

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『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (14)#4-6

駢交錯而曼衍兮,𡽁隗虖其相嬰。

乘雲閣而上下兮,紛蒙籠以成。

曳紅采之流離兮,颺翠氣之寃延。

襲琁室與傾宮兮,若登高妙遠、肅乎臨淵。

 

 

(下し文) (14)#4-6

駢び交錯して曼衍【まんえん】し,𡽁【たいさい】として隗として其れ相い嬰【めぐ】る

雲閣に乘りて上り下り,紛 蒙籠【もうろう】として以て成【こんせい】す。

紅采の流離たるを曳き,翠氣の寃延【えんえん】たるを【あ】ぐ

琁室【せんしつ】と傾宮【けいきゅう】とに【つづ】き,高きに登り遠くを妙て、肅乎【しゅくこ】として臨淵にむが若し。

 

 

(現代語訳)

建物は並び、交錯してずっと広がり、山の峰は長く延びるように、からみ合っている。

この雲にも届く楼閣の中を上り下がりしてながめれば、すべての部分が溶け合って、全休の調和を保っているのがわかる。

赤い気が輝いてたなびき、緑の気がうねぅねと舞い上がる。

この宮殿は、かの桀王の琁室や、紂王の傾宮をうけつぐものと言うべきであり、高台に登って遠くを見て、古に思いをはせれば、深淵に臨むように、心がひきしまるのである。

 

 

(訳注)(14)#4-6

駢交錯而曼衍兮,𡽁隗虖其相嬰。

建物は並び、交錯してずっと広がり、山の峰は長く延びるように、からみ合っている。

曼衍 限りなく広がりはびこるさま。蔓延 まんえん するさま。

𡽁  山の峰は長く

 

乘雲閣而上下兮,紛蒙籠以成。

この雲にも届く楼閣の中を上り下がりしてながめれば、すべての部分が溶け合って、全休の調和を保っているのがわかる。

・蒙籠 すべての部分

成 全休の調和を保つこと。

 

曳紅采之流離兮,颺翠氣之寃延。

赤い気が輝いてたなびき、緑の気がうねぅねと舞い上がる。

 

襲琁室與傾宮兮,若登高妙遠、肅乎臨淵。

この宮殿は、かの桀王の琁室や、紂王の傾宮をうけつぐものと言うべきであり、高台に登って遠くを見て、古に思いをはせれば、深淵に臨むように、心がひきしまるのである。

・琁室 璇宮のことで,美しい宝玉を用いて裝飾にかざられた宮殿。

・傾宮 商の紂王が造った宮殿。
華山000