揚雄 《甘泉賦 (19) それから、天神を祭る庭に集まり、神をたたえる堂に登られる。天子の車は、光り輝く長いを立てて、華もようの車蓋はまことに壮観である。

 

2013年8月30日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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揚雄 《甘泉賦 (19)6-3 文選 賦<108-#189分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩872 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2908

 

 

(17)#6-1

於是事變物化,目駭耳回,

しかし、大体には天子は、この美しくて閑静な楼閣の中で、たるきの端に美玉が輝き、曲がりくねった彫刻が施されたその中に、静かに座られているのであろう。

蓋天子穆然,珍臺閒館,琁題玉英,蜎蠖濩之中。

しかし、大体には天子は、この美しくて閑静な楼閣の中で、たるきの端に美玉が輝き、曲がりくねった彫刻が施されたその中に、他日を期待して静かに座られているのであろう。

惟夫所以澄心清魂,儲精垂思,感動天地,逆釐三神者。

これこそ、心を澄ませ、魂を清め、精神を集中し、思索をめぐらし、大地を感動させ、そして大・地・人の神々より幸福を授けられるためのやり方なのである。

 

(18)#6-2

迺搜逑索偶,皋伊之徒冠倫魁能,

そこで大半は、己の輔佐となる仲間、たとえば、皐陶・伊尹のように、卓絶した能力のあるものを探し求められる。

函甘棠之惠,挾東征之意,

かの召公が人民に恩恵を施し・周公が東征をして砦安害せた、そうした人物を得ようと願われる。

相與齊乎陽靈之宮。

そして、選び出された者たちとともに、天神の宮殿で斎戒を行われる。

靡薜荔而為席兮,折瓊枝以為芳。

天子は、薜荔を敷いて席とし、玉の枝を折って、香として身につけ、空に流れる霞を吸い、若木の輝く露を飲まれる。

噏清雲之流瑕兮,飲若木之露英。

それから、天神を祭る庭に集まり、神をたたえる堂に登られる。

 

(19)#6-3

集虖禮神之囿,登虖頌祇之堂。

それから、天神を祭る庭に集まり、神をたたえる堂に登られる。

建光燿之長兮,昭華覆之威威。

天子の車は、光り輝く長いを立てて、華もようの車蓋はまことに壮観である。

攀琁璣而下視兮,行遊目虖三危。

こうして天子は、北斗七星によじ登って下を見おろし、三危山に目をやられる。

陳衆車於東阬兮,肆玉釱而下馳。

供の者とともに多くの車を東の岡に並べ、玉のくさびをつけた車輪で、勢いよく馳けおりて行かれる。

 

(19)#6-3

禮神の囿【にわ】に集まり,虖頌祇【しょうぎ】の堂に登る。

光燿【こうよう】の長【ちょうしょう】を建て,華覆【かふ】の威威たるを昭らかにす。

琁璣【せんぎ】に攀じて下に視て,行ゆく目を三危に遊ばしむ。

衆車を東阬に陳【つら】ね,玉釱【ぎょくたい】を【ほしいまま】にして下り馳す。

 

 (20)#6-4

漂龍淵而還九垠兮,窺地底而上回。

風傱傱而扶轄兮,鸞鳳紛其御蕤。

梁弱水之濎濙兮,躡不周之逶蛇。

想西王母欣然而上壽兮,屏玉女而卻虙妃。

(21)#6-5

玉女亡所眺其清矑兮,虙妃曾不得施其蛾眉。

方擥道德之精剛兮,眸神明與之為資。

 美女004

 


『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (19)#6-3

集虖禮神之囿,登虖頌祇之堂。

建光燿之長兮,昭華覆之威威。

攀琁璣而下視兮,行遊目虖三危。

陳衆車於東阬兮,肆玉釱而下馳。

 

 

(下し文) (19)#6-3

禮神の囿【にわ】に集まり,虖頌祇【しょうぎ】の堂に登る。

光燿【こうよう】の長【ちょうしょう】を建て,華覆【かふ】の威威たるを昭らかにす。

琁璣【せんぎ】に攀じて下に視て,行ゆく目を三危に遊ばしむ。

衆車を東阬に陳【つら】ね,玉釱【ぎょくたい】を【ほしいまま】にして下り馳す。

 

 

(現代語訳)

それから、天神を祭る庭に集まり、神をたたえる堂に登られる。

天子の車は、光り輝く長いを立てて、華もようの車蓋はまことに壮観である。

こうして天子は、北斗七星によじ登って下を見おろし、三危山に目をやられる。

供の者とともに多くの車を東の岡に並べ、玉のくさびをつけた車輪で、勢いよく馳けおりて行かれる。

 

 

(訳注) (19)#6-3

集虖禮神之囿,登虖頌祇之堂。

それから、天神を祭る庭に集まり、神をたたえる堂に登られる。

 

 

建光燿之長兮,昭華覆之威威。

天子の車は、光り輝く長いを立てて、華もようの車蓋はまことに壮観である。

 はた。

 

 

攀琁璣而下視兮,行遊目虖三危。

こうして天子は、北斗七星によじ登って下を見おろし、三危山に目をやられる。

・琁璣 北斗七星のこと《漢書・天文志》曰:「中宮太極星。其一明者,泰一之常居也。旁三星,三公。環之匡衞十二星,藩臣。皆曰紫宮。北斗七星,所謂『琁璣玉衡,以齊七政』

 

 

陳衆車於東阬兮,肆玉釱而下馳。

供の者とともに多くの車を東の岡に並べ、玉のくさびをつけた車輪で、勢いよく馳けおりて行かれる。

・三危 古代より神霊の山、三危山のこと。約1600年前、楽僧和尚が行脚で通りかかると三危山が金色に輝き千仏の姿が見えたので、対岸に莫高窟を開いたと言われる聖山である。幻日環01