揚雄 《甘泉賦 (21) 一方、女色の戒めを悟られ、王女と虙妃をしりぞけられ、もはや、妻も、その清らかな瞳を向けることができず、虙妃も、その美しい眉で心をひくことができなくなってしまった。

 

2013年9月1日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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揚雄 《甘泉賦 (21)6-5 文選 賦<108-#209分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩874 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2918

 

 

(17)#6-1

於是事變物化,目駭耳回,蓋天子穆然,珍臺閒館,

 しかし、大体には天子は、この美しくて閑静な楼閣の中で、たるきの端に美玉が輝き、曲がりくねった彫刻が施されたその中に、静かに座られているのであろう。

琁題玉英,蜎蠖濩之中。

しかし、大体には天子は、この美しくて閑静な楼閣の中で、たるきの端に美玉が輝き、曲がりくねった彫刻が施されたその中に、他日を期待して静かに座られているのであろう。

惟夫所以澄心清魂,儲精垂思,感動天地,逆釐三神者。

これこそ、心を澄ませ、魂を清め、精神を集中し、思索をめぐらし、大地を感動させ、そして大・地・人の神々より幸福を授けられるためのやり方なのである。

 

 

(18)#6-2

迺搜逑索偶,皋伊之徒冠倫魁能,

そこで大半は、己の輔佐となる仲間、たとえば、皐陶・伊尹のように、卓絶した能力のあるものを探し求められる。

函甘棠之惠,挾東征之意,

かの召公が人民に恩恵を施し・周公が東征をして砦安害せた、そうした人物を得ようと願われる。

相與齊乎陽靈之宮。

そして、選び出された者たちとともに、天神の宮殿で斎戒を行われる。

靡薜荔而為席兮,折瓊枝以為芳。

天子は、薜荔を敷いて席とし、玉の枝を折って、香として身につけ、空に流れる霞を吸い、若木の輝く露を飲まれる。

噏清雲之流瑕兮,飲若木之露英。

それから、天神を祭る庭に集まり、神をたたえる堂に登られる。

 

(19)#6-3

集虖禮神之囿,登虖頌祇之堂。

それから、天神を祭る庭に集まり、神をたたえる堂に登られる。

建光燿之長兮,昭華覆之威威。

天子の車は、光り輝く長いを立てて、華もようの車蓋はまことに壮観である。

攀琁璣而下視兮,行遊目虖三危。

こうして天子は、北斗七星によじ登って下を見おろし、三危山に目をやられる。

陳衆車於東阬兮,肆玉釱而下馳。

供の者とともに多くの車を東の岡に並べ、玉のくさびをつけた車輪で、勢いよく馳けおりて行かれる。

 

(20)#6-4

漂龍淵而還九垠兮,窺地底而上回。

龍淵に潜むところから浮かんで、それから九霊地の黄泉國を巡り見て、地上へ戻られた。

風傱傱而扶轄兮,鸞鳳紛其御蕤。

風は強く吹き寄せて車輪を支え、鸞や鳳凰がいり乱れて、車のひもをくわえて助けて飛ぶ。

梁弱水之濎濙兮,躡不周之逶蛇。

こうして、弱水を、浅い川を渡るようにのり越え、不周山をも、ゆるやかな丘同然にふみ越える。

想西王母欣然而上壽兮,屏玉女而卻虙妃。

聖母に思いをはせて、心に喜び、長寿を祝う哀をたてまつられた。


 

(21)#6-5

玉女亡所眺其清矑兮,虙妃曾不得施其蛾眉。

一方、女色の戒めを悟られ、王女と虙妃をしりぞけられ、もはや、妻も、その清らかな瞳を向けることができず、虙妃も、その美しい眉で心をひくことができなくなってしまった。

方擥道德之精剛兮,眸神明與之為資。

天子は、まさしく、道徳の精微剛強な力を持たれ、神々と同様、これをもって政治の指針と定められたのである。

 

 

(21)#6-5

玉女も其の清矑【せいろ】を眺る所亡く,虙妃【ふくひ】も曾【すなわ】ち其の蛾眉【がび】を施すことを得ず。

方【まさ】に道德の精剛【せいごう】を擥【と】り,神明に眸【ひと】しくして之を資【はかりごと】を為す。

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『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (21)#6-5

玉女亡所眺其清矑兮,虙妃曾不得施其蛾眉。

方擥道德之精剛兮,眸神明與之為資。

 

 

 

(下し文)(21)#6-5

玉女も其の清矑【せいろ】を眺る所亡く,虙妃【ふくひ】も曾【すなわ】ち其の蛾眉【がび】を施すことを得ず。

方【まさ】に道德の精剛【せいごう】を擥【と】り,神明に眸【ひと】しくして之を資【はかりごと】を為す。

 

 

(現代語訳)

一方、女色の戒めを悟られ、王女と虙妃をしりぞけられ、もはや、妻も、その清らかな瞳を向けることができず、虙妃も、その美しい眉で心をひくことができなくなってしまった。

天子は、まさしく、道徳の精微剛強な力を持たれ、神々と同様、これをもって政治の指針と定められたのである。

 

 

(訳注) (21)#6-5

玉女亡所眺其清矑兮,虙妃曾不得施其蛾眉。

一方、女色の戒めを悟られ、王女と虙妃をしりぞけられ、もはや、妻も、その清らかな瞳を向けることができず、虙妃も、その美しい眉で心をひくことができなくなってしまった。

虙妃 水と川を司る洛水の女神。黄河の神・河伯の妻。

 

方擥道德之精剛兮,眸神明與之為資。

天子は、まさしく、道徳の精微剛強な力を持たれ、神々と同様、これをもって政治の指針と定められたのである。

・精剛 精微剛強な力。
・資 政治指針。

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