揚雄 《甘泉賦 》(22) そこで、天子は、慎んで柴を燃やし、尊崇の念で天に祈られた。璧や犠牲を焼いた香りを天に届かせるのである。ことさら泰一神に近づけるため、そのかがり火は、棒の先につけて高く掲げられた。


2013年9月2日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。    
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揚雄 《甘泉賦 》(22)7-1 文選 賦<108-#219分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩875 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2923

 

 

(22)#7-1

於是欽柴宗祈,燎熏皇天,招繇泰壹。

そこで、天子は、慎んで柴を燃やし、尊崇の念で天に祈られた。

璧や犠牲を焼いた香りを天に届かせるのである。

ことさら泰一神に近づけるため、そのかがり火は、棒の先につけて高く掲げられた。

舉洪頤,樹靈旗,樵蒸焜上,配藜四施。

洪頤の旗をあげ、霊旗が立てられた中、柴の炎は固まって上り、四方へちらばっていつた。

東燭滄海,西燿流沙,

その光は、東は仙界につづく蒼海の海原を照らし、西は砂漠を照らす。

幽都,南煬丹厓。

北は幽都を照らし、南のはての丹水に続く崖を照らした。

 

(23)#7-2

玄瓚觩秬鬯泔淡,

肸嚮豐融,懿懿芬芬。

炎感黃龍兮,熛訛碩麟。

選巫咸兮叫帝閽,開天庭兮延羣神。

儐暗藹兮降清壇,瑞穰穰兮委如山。

 

(22)#7-1

是に於いて欽【つつし】み柴やき宗【たっと】び祈り,皇天に燎熏【りょうきん】し,泰壹【たいいつ】に招繇【しょうりゅう】す。

洪頤【こい】を舉げ,靈旗を樹つ,樵蒸【しょうじょう】焜【むらが】り上り,配藜【はいり】として四【よも】に施す。

東のかた滄海を燭【て】らし,西のかた流沙を燿【て】らす,

北のかた幽都を【て】らし,南のかた丹厓を煬【て】らす

 

(23)#7-2

玄瓚【げんさん】【きゅうりゅう】として秬鬯【きょよう】泔淡【かんたん】たり,

肸嚮【きつよう】豐融【ほうゆう】として,懿懿【いい】芬芬【ふんふん】たり。

炎は黃龍を感ぜしめ,熛【とぶひ】は碩麟【せきりん】を訛【うご】かす。

巫咸【ふかん】を選びて帝閽【ていこん】叫ばしめ,天庭を開きて羣神を延【まね】く。

儐暗【ひんあん】藹【あい】として清壇【せいだん】に降り,瑞【ずい】穰穰【じょうじょう】として委【つも】ること山の如し。

五行関係図 

 

『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (22)#7-1

於是欽柴宗祈,燎熏皇天,招繇泰壹。

舉洪頤,樹靈旗,樵蒸焜上,配藜四施。

東燭滄海,西燿流沙,

幽都,南煬丹厓。

 

 

(下し文)

是に於いて欽【つつし】み柴やき宗【たっと】び祈り,皇天に燎熏【りょうきん】し,泰壹【たいいつ】に招繇【しょうりゅう】す。

洪頤【こい】を舉げ,靈旗を樹つ,樵蒸【しょうじょう】焜【むらが】り上り,配藜【はいり】として四【よも】に施す。

東のかた滄海を燭【て】らし,西のかた流沙を燿【て】らす,

北のかた幽都を【て】らし,南のかた丹厓を煬【て】らす。

 

 

(現代語訳)

そこで、天子は、慎んで柴を燃やし、尊崇の念で天に祈られた。

璧や犠牲を焼いた香りを天に届かせるのである。

ことさら泰一神に近づけるため、そのかがり火は、棒の先につけて高く掲げられた。

洪頤の旗をあげ、霊旗が立てられた中、柴の炎は固まって上り、四方へちらばっていつた。

その光は、東は仙界につづく蒼海の海原を照らし、西は砂漠を照らす。

北は幽都を照らし、南のはての丹水に続く崖を照らした。

 

 

(訳注) (22)#7-1

於是欽柴宗祈,

そこで、天子は、慎んで柴を燃やし、尊崇の念で天に祈られた。

 

燎熏皇天,

璧や犠牲を焼いた香りを天に届かせるのである。

 

招繇泰壹。

ことさら泰一神に近づけるため、そのかがり火は、棒の先につけて高く掲げられた。

・泰壹 神名である。古くは「太一」「泰一」と記されている。史記封禅書によると、泰一・天一・地一は、古代における最高の三神である。漢の武帝は長安の郊外に泰一壇を造って三神を祭ったという。天一は陽神、地一は陰神であり、泰一は陰陽二神が分かれてくる根源の神であるから、三神の中でも最も尊い。易経に「易に太極あり、これ両儀を生ず」という有名な言葉があるが、泰一は太極の人格的表現であり、天一と地一は両儀(陰陽)の人格的表現と解される。道教の伝統では、この「泰一」を「太乙神」とか「皇上帝」などとよぶ。道教の基本理念である「道」(Tao)は、太乙神の哲学的表現ということができる。

 

舉洪頤,樹靈旗,樵蒸焜上,配藜四施。

洪頤の旗をあげ、霊旗が立てられた中、柴の炎は固まつて上り、四方へちらばっていつた。

 

東燭滄海,西燿流沙,

その光は、東は仙界につづく蒼海の海原を照らし、西は砂漠を照らす。

★東は東海三山、西は天竺が基本になったもの。五行思想が基本。

 

幽都,南煬丹厓。

北は幽都を照らし、南のはての丹水に続く崖を照らした。

★五行思想(ごぎょうしそう)または五行説(ごぎょうせつ)とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説である。

五行配当表

土用

中央

西

午後

肝臓

心臓

脾臓

肺臓

腎臓

(きのえ) 
(きのと)

(ひのえ) 
(ひのと)

(つちのえ) 
(つちのと)

(かのえ) 
(かのと)

(みずのえ) 
(みずのと)