揚雄 《甘泉賦 》(23) 角のようにそり返った黒玉のひしゃくに、祭祀において神を降ろすのに用いられた香酒が用意された。香酒がなみなみと汲まれ神に捧げられた。その良い香りは、周囲にあふれ、広がった。

 

2013年9月3日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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揚雄 《甘泉賦 》(23)7-2 文選 賦<108-#229分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩876 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2928

 

 

曙001(22)#7-1

於是欽柴宗祈,燎熏皇天,招繇泰壹。

そこで、天子は、慎んで柴を燃やし、尊崇の念で天に祈られた。

璧や犠牲を焼いた香りを天に届かせるのである。

ことさら泰一神に近づけるため、そのかがり火は、棒の先につけて高く掲げられた。

舉洪頤,樹靈旗,樵蒸焜上,配藜四施。

洪頤の旗をあげ、霊旗が立てられた中、柴の炎は固まって上り、四方へちらばっていつた。

東燭滄海,西燿流沙,

その光は、東は仙界につづく蒼海の海原を照らし、西は砂漠を照らす。

幽都,南煬丹厓。

北は幽都を照らし、南のはての丹水に続く崖を照らした。

(22)#7-1

是に於いて欽【つつし】み柴やき宗【たっと】び祈り,皇天に燎熏【りょうきん】し,泰壹【たいいつ】に招繇【しょうりゅう】す。

洪頤【こい】を舉げ,靈旗を樹つ,樵蒸【しょうじょう】焜【むらが】り上り,配藜【はいり】として四【よも】に施す。

東のかた滄海を燭【て】らし,西のかた流沙を燿【て】らす,

北のかた幽都を【て】らし,南のかた丹厓を煬【て】らす

 

(23)#7-2

玄瓚觩秬鬯泔淡,

角のようにそり返った黒玉のひしゃくに、祭祀において神を降ろすのに用いられた香酒が用意された。

肸嚮豐融,懿懿芬芬。

香酒がなみなみと汲まれ神に捧げられた。その良い香りは、周囲にあふれ、広がった。

炎感黃龍兮,熛訛碩麟。

燃えさかる炎は、黄竜や大いなる麒麟をも感動させ、招き寄せるほどであった。

選巫咸兮叫帝閽,開天庭兮延羣神。

優れた巫女を選んで、天の門番に呼びかけさせ、天の宮廷の門を開かせ、群神を招きよせた。

儐暗藹兮降清壇,瑞穰穰兮委如山。

神々の一行は、ひしめいて祭壇に降られ、瑞祥が満ち溢れて、山のように積もったのである。

 

(23)#7-2

玄瓚【げんさん】【きゅうりゅう】として秬鬯【きょよう】泔淡【かんたん】たり,

肸嚮【きつよう】豐融【ほうゆう】として,懿懿【いい】芬芬【ふんふん】たり。

炎は黃龍を感ぜしめ,熛【とぶひ】は碩麟【せきりん】を訛【うご】かす。

巫咸【ふかん】を選びて帝閽【ていこん】叫ばしめ,天庭を開きて羣神を延【まね】く。

儐暗【ひんあん】藹【あい】として清壇【せいだん】に降り,瑞【ずい】穰穰【じょうじょう】として委【つも】ること山の如し。

 

 

『甘泉賦』 現代語訳と訳註

(本文) (23)#7-2

玄瓚觩秬鬯泔淡,

肸嚮豐融,懿懿芬芬。

炎感黃龍兮,熛訛碩麟。

選巫咸兮叫帝閽,開天庭兮延羣神。

儐暗藹兮降清壇,瑞穰穰兮委如山。

 

 

(下し文)

玄瓚【げんさん】觩【きゅうりゅう】として,秬鬯【きょよう】泔淡【かんたん】たり,

肸嚮【きつよう】豐融【ほうゆう】として,懿懿【いい】芬芬【ふんふん】たり。

炎は黃龍を感ぜしめ,熛【とぶひ】は碩麟【せきりん】を訛【うご】かす。

巫咸【ふかん】を選びて帝閽【ていこん】叫ばしめ,天庭を開きて羣神を延【まね】く。

儐暗【ひんあん】藹【あい】として清壇【せいだん】に降り,瑞【ずい】穰穰【じょうじょう】として委【つも】ること山の如し。

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(現代語訳)

角のようにそり返った黒玉のひしゃくに、祭祀において神を降ろすのに用いられた香酒が用意された。

香酒がなみなみと汲まれ神に捧げられた。その良い香りは、周囲にあふれ、広がった。

燃えさかる炎は、黄竜や大いなる麒麟をも感動させ、招き寄せるほどであった。

優れた巫女を選んで、天の門番に呼びかけさせ、天の宮廷の門を開かせ、群神を招きよせた。

神々の一行は、ひしめいて祭壇に降られ、瑞祥が満ち溢れて、山のように積もったのである。

 

 

(訳注) (23)#7-2

玄瓚觩秬鬯泔淡,

角のようにそり返った黒玉のひしゃくに、祭祀において神を降ろすのに用いられた香酒が用意された。

玄瓚 古代の黒玉の匙(さじ)

 角のようにそり返える。

・秬鬯 鬯」字は酒の一種で、秬(黒黍)で醸造した酒に香草の鬱金を混ぜた香酒を指す。古代中国の祭祀において神を降ろすのに用いられた。この酒を「秬鬯」「鬱鬯」「鬱鬯酒」などともいう。

 

肸嚮豐融,懿懿芬芬。

香酒がなみなみと汲まれ神に捧げられた。その良い香りは、周囲にあふれ、広がった。

・肸 嚮 1 ある方向に向かう。「嚮導」2 以前。さきに。「嚮日」〈コウ〉向かう。「意嚮」

・懿懿 充実してりっぱである。 ・りっぱな行い。美徳。 だそうです。

・芬芬 周囲にあふれ、広がった。

 

炎感黃龍兮,熛訛碩麟。

燃えさかる炎は、黄竜や大いなる麒麟をも感動させ、招き寄せるほどであった。

・熛訛 火が燃え上がる。本来の話や考えなどの内容がいつのまにか変わる。

 

選巫咸兮叫帝閽,開天庭兮延羣神。

優れた巫女を選んで、天の門番に呼びかけさせ、天の宮廷の門を開かせ、群神を招きよせた。

・閽 門守の神・閽神とは. 門守の神・閽神 【かどもりのかみ】.

 

儐暗藹兮降清壇,瑞穰穰兮委如山。

神々の一行は、ひしめいて祭壇に降られ、瑞祥が満ち溢れて、山のように積もったのである。

・儐 すすめる、 うやまう、 あいさつ

・藹 草木がこんもりと茂っているさま。DCF00118