司馬相如 《子虚賦 》(6私は、「かしこまりました」と言いました。聞くところ、楚には七つの大湿地帯があるという。その一つを見たことがあるだけで、残りはまだ知らない。私が見た場所などは、なかでもとりわけ小さなちいさなものであろう。その名を「雲夢沢」という。

 

2013年9月12日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
LiveDoor
司馬相如 《子虚賦 》(6)#3-1 文選 賦<109-#1-5>9分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩885 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2973
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
 LiveDoor
病鴟 韓愈(韓退之) <185-#3>Ⅱ中唐詩798 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2974
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoor 645 《宗武生日》 蜀中転々 杜甫 <550>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2975 杜甫詩1000-550-789/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 105 河傳 其一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-286-5-#40  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2977
 
 ■最近の人気の文・賦・詩・詞(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex

『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html    
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304    
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html    
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html    
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html    
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html    
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html    
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。    
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。    
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html    
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html    
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html    
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。    
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。    
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。    
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150

 

司馬相如 《子虚賦 》(6)#31 文選 賦<109-#1-59分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩885 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2973

 

 

(6)#3-1

「僕對曰:「唯唯。臣聞楚有七澤,

私は、「かしこまりました」と言いました。聞くところ、楚には七つの大湿地帯があるという

嘗見其一,未睹其餘也。

その一つを見たことがあるだけで、残りはまだ知らない。

臣之所見,蓋特其小小者耳,名曰雲夢。

私が見た場所などは、なかでもとりわけ小さなちいさなものであろう。その名を「雲夢沢」という。

雲夢者,方九百里,其中有山焉。

雲夢沢は、九百里四方で、その内には山々を含んでいるのである。

其山則盤紆岪鬱,隆崇律崒,

その山はうねうねと重なり、高くそびえて立っている。

岑崟參差,日月蔽虧

ギザギザの隆々は、日月の光すらさえぎる。

 

(7)#3-2

交錯糾紛,上干青雲

罷池陂陁,下屬江河。

其土則丹青赭堊,雌黃白坿,錫碧金銀

眾色炫燿,照爛龍鱗。

其石則赤玉玫瑰,琳琨珸,

瑊玏玄厲,石武夫。

 

#3-1

「僕 對えて曰く:「唯唯。臣聞く 楚 七澤有り。」と。

「嘗て其の一を見しも,未だ其の餘を睹ず。

臣の見たる所は,蓋し特【ひと】り其の小小なる者ならんのみ,名を雲夢と曰う。

雲夢は,方 九百里,其の中に山有り。

其の山は則ち盤紆【ばんり】岪鬱【ふつうつ】,隆崇【りゅうしゅう】律崒【りつしゅつ】たり。

岑崟【しんきん】參差【しんし】として,日月 蔽われ虧【か】く。

32

交錯【こうさく】糾紛して,上 青雲を干【おか】す。

罷池【ひち】陂陁【はだ】として,下 江河に屬す。

其の土は則ち丹青【たんせい】赭堊【しゃあく】,雌黃【しこう】白坿【はくふ】,錫碧【せきへき】金銀あり。

眾色【しゅうしょく】炫燿【げんよう】として,照爛【しょうらん】として龍の鱗のごとし。

其の石は則ち赤玉【せきぎょく】玫瑰【ばいかい】,琳【りんびん】琨珸【こんご】

瑊玏【かんろく】玄厲【げんれい】【ぜんせき】武夫【ぶふ】あり

 幻日環01

 

 







『子虚賦』 現代語訳と訳註

(本文) (6)#3-1

「僕對曰:「唯唯。臣聞楚有七澤,

嘗見其一,未睹其餘也。

臣之所見,蓋特其小小者耳,名曰雲夢。

雲夢者,方九百里,其中有山焉。

其山則盤紆岪鬱,隆崇律崒,

岑崟參差,日月蔽虧

 

 

(下し文) #3-1

「僕 對えて曰く:「唯唯。臣聞く 楚 七澤有り。」と。

「嘗て其の一を見しも,未だ其の餘を睹ず。

臣の見たる所は,蓋し特【ひと】り其の小小なる者ならんのみ,名を雲夢と曰う。

雲夢は,方 九百里,其の中に山有り。

其の山は則ち盤紆【ばんり】岪鬱【ふつうつ】,隆崇【りゅうしゅう】律崒【りつしゅつ】たり。

岑崟【しんきん】參差【しんし】として,日月 蔽われ虧【か】く。

 

 

(現代語訳)

私は、「かしこまりました」と言いました。聞くところ、楚には七つの大湿地帯があるという

その一つを見たことがあるだけで、残りはまだ知らない。

私が見た場所などは、なかでもとりわけ小さなちいさなものであろう。その名を「雲夢沢」という。

雲夢沢は、九百里四方で、その内には山々を含んでいるのである。

その山はうねうねと重なり、高くそびえて立っている。

ギザギザの隆々は、日月の光すらさえぎる。

 

 

(訳注) (6)#3-1

「僕對曰:「唯唯。臣聞楚有七澤,

大鷹01私は、「かしこまりました」と言いました。聞くところ、楚には七つの大湿地帯があるという

・七澤 七つの大湿地帯。楚の地にあったという広大な沼沢地。その一部に雲夢の沢がある。

 

嘗見其一,未睹其餘也。

その一つを見たことがあるだけで、残りはまだ知らない。

 

臣之所見,蓋特其小小者耳,名曰雲夢。

私が見た場所などは、なかでもとりわけ小さなちいさなものであろう。その名を「雲夢沢」という。

 

雲夢者,方九百里,其中有山焉。

雲夢沢は、九百里四方で、その内には山々を含んでいるのである。

 

其山則盤紆岪鬱,隆崇律崒,

その山はうねうねと重なり、高くそびえて立っている。

・盤紆岪鬱 ドグロを巻くように曲がりくねり、重なり合う。

・隆崇律崒 崇高に高く聳え立つ。

 

岑崟參差,日月蔽虧。

ギザギザの隆々は、日月の光すらさえぎる。

・岑崟 高くとがっているさま。

・參差 とがってへこんでいるさま。

・蔽虧 蔽:雲によっておおわれる。ここでは山に倚って覆われる。虧:きげつ【虧月】とは。意味や解説。満月から新月までの間の、欠けて細くなってゆく月。