司馬相如 《子虚賦 》(14ここにいる王に従う宮女たちは、鄭国出身の曼舞優雅な美人ぞろいで、皆、可愛く付き従う。薄手の麻布や絹布を頭にかぶり、白色の絹製で作った大帶をし、袖としてひきずり、細かなあやうす絹も雑えている。

 

2013年9月20日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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司馬相如 《子虚賦 》(14)#61 文選 賦<109-#6-19分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩893 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3013

 

 

#6

「於是鄭女曼,被阿錫,

ここにいる王に従う宮女たちは、鄭国出身の曼舞優雅な美人ぞろいで、皆、可愛く付き従う。

揄紵縞,雜纖羅,

薄手の麻布や絹布を頭にかぶり、白色の絹製で作った大帶をし、袖としてひきずり、細かなあやうす絹も雑えている。

垂霧縠,襞積褰縐,

霧のような縮み絹を裾にたらしている。衣は、折り重なって細かなひだを作っている。

紆余委曲、鬱橈谿谷

うねうねとした様子は、深く険しい渓谷のようである。

衯衯裶裶,揚戌削,

長く揺れ動く衣裳は、振りあげられたたもとから二の腕が見られ、清楚で瘦せたようすできちんと仕立てられている。

 

襳垂

扶輿猗靡,翕呷萃蔡,

下摩蘭蕙,上拂羽蓋,

錯翡翠之威蕤,繆繞玉綏,

眇眇忽忽,若神髣髴。」

 

#6

「是に於いて鄭女【ていじょ】曼【まんき】,阿錫【あせき】を被り,

紵縞【ちょこう】を【ひ】き,纖羅【せんら】【まじ】る

霧縠【むこく】をれたり,襞積【へきせき】褰縐【けんしゅう】として

紆余【うよ】委曲紆余委曲【いきょく】として、鬱橈【うつこう】谿谷あり。

衯衯【ふんぷん】裶裶【ひひ】として,揚【あふ】れる【そで】戌削【じゅつさく】たり。

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【せん】を蜚【とば】し【そう】をる。

扶輿【ふよ】猗靡【いび】として,翕呷【きゅうこう】萃蔡【すいさい】たり,

下は蘭蕙【らんけい】を摩り,上は羽蓋【うがい】を拂う。

翡翠の威蕤【いずい】たるを錯【まじ】え,玉綏【ぎょくすい】に繆繞【りょうじょう】す。

眇眇【びょうびょう】忽忽【こつこつ】たること,神仙の髣髴【ほうふつ】たるが若し。

 

 

『子虛賦』 現代語訳と訳註

(本文) #6

「於是鄭女曼,被阿錫,

揄紵縞,雜纖羅,

垂霧縠,襞積褰縐,

紆余委曲、鬱橈谿谷

衯衯裶裶,揚戌削,

 

 

(下し文) #6

「是に於いて鄭女【ていじょ】曼【まんき】,阿錫【あせき】を被り,

紵縞【ちょこう】を【ひ】き,纖羅【せんら】【まじ】る

霧縠【むこく】をれたり,襞積【へきせき】褰縐【けんしゅう】として

紆余【うよ】委曲紆余委曲【いきょく】として、鬱橈【うつこう】谿谷あり。

衯衯【ふんぷん】裶裶【ひひ】として,揚【あふ】れる【そで】戌削【じゅつさく】たり。

 

 

(現代語訳)

ここにいる王に従う宮女たちは、鄭国出身の曼舞優雅な美人ぞろいで、皆、可愛く付き従う。

薄手の麻布や絹布を頭にかぶり、白色の絹製で作った大帶をし、袖としてひきずり、細かなあやうす絹も雑えている。

霧のような縮み絹を裾にたらしている。衣は、折り重なって細かなひだを作っている。

うねうねとした様子は、深く険しい渓谷のようである。

長く揺れ動く衣裳は、振りあげられたたもとから二の腕が見られ、清楚で瘦せたようすできちんと仕立てられている。

 

 

(訳注) #6

於是鄭女曼,被阿錫,

ここにいる王に従う宮女たちは、鄭国出身の曼舞優雅な美人ぞろいで、皆、可愛く付き従う。

  (1) 優美な曼舞優雅に踊る.(2) 引き伸ばした,長い.曼德

阿錫 自分の意志を曲げて人に従い杖のように付き添うこと。可愛く付き従う。阿:1 山や川の曲がって入りくんだ所。「山阿」2 自分の意志を曲げて人に従う。「阿世・阿諛(あゆ)」3 人を呼ぶ語に冠して親しみを表す語。「阿兄・阿父・阿母・阿蒙(あもう)」4 梵語の第一字母aの音写。「阿吽(あうん)・阿字」5 アフリカ。「南阿」6 阿波(あわ)国。「阿州」・錫:1 金属の一。すず。「錫石」2 僧の杖。「錫杖(しゃくじょう)/挂錫(かしゃく)・巡錫」

 

揄紵縞,雜纖羅,

薄手の麻布や絹布を頭にかぶり、白色の絹製で作った大帶をし、袖としてひきずり、細かなあやうす絹も雑えている。

・紵縞 紵衣と縞帶。紵衣は苧麻の纖維を用いて織成した衣服を指す。縞帶は白色の絹製で作った大帶をいう。

 

垂霧縠,襞積褰縐,

霧のような縮み絹を裾にたらしている。衣は、折り重なって細かなひだを作っている。

・霧縠 霧のような縮み絹を裾にたらしている

・襞積 衣を折り重ねること。

・褰縐 細かなひだを作ること。

 

紆余委曲、鬱橈谿谷

衣の下でうねうねとした体の曲線は、深く険しい渓谷のようである。

 

衯衯裶裶,揚戌削,

長く揺れ動く衣裳は、振りあげられたたもとから二の腕が見られ、清楚で瘦せたようすできちんと仕立てられている。

・衯衯 衣服が体の線を引き立たせるようにながく綺麗な様子。

裶裶 衣服が体の線を引き立たせるようにながく綺麗に揺れ動く。

・揚 袖口の廣いものをたくし上げて腕を見せる様子。

戌削 衣服の裁制ぬいあげること。2.清楚で瘦せたようす。
紅梅002