司馬相如 《子虚賦 》(15 体を回転させて飾り帯をとばしなびかせ、帯や後ろ髪に燕尾を垂らしている。きから支える動作や下から持ち上げる動作をするとはでで美しい、うす絹の衣は風をはらんでふくらみ、さらさらと音をたてる。

 

2013年9月21日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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司馬相如 《子虚賦 》(15)#62 文選 賦<109-#6-29分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩894 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3018

 

 

#6

「於是鄭女曼,被阿錫,

ここにいる王に従う宮女たちは、鄭国出身の曼舞優雅な美人ぞろいで、皆、可愛く付き従う。

揄紵縞,雜纖羅,

薄手の麻布や絹布を頭にかぶり、白色の絹製で作った大帶をし、袖としてひきずり、細かなあやうす絹も雑えている。

垂霧縠,襞積褰縐,

霧のような縮み絹を裾にたらしている。衣は、折り重なって細かなひだを作っている。

紆余委曲、鬱橈谿谷

うねうねとした様子は、深く険しい渓谷のようである。

衯衯裶裶,揚戌削,

長く揺れ動く衣裳は、振りあげられたたもとから二の腕が見られ、清楚で瘦せたようすできちんと仕立てられている。

15)#62

襳垂

体を回転させて飾り帯をとばしなびかせ、帯や後ろ髪に燕尾を垂らしている。

扶輿猗靡,翕呷萃蔡,

きから支える動作や下から持ち上げる動作をするとはでで美しい、うす絹の衣は風をはらんでふくらみ、さらさらと音をたてる。

下摩蘭蕙,上拂羽蓋,

下は、地に生える香草に触れ芳しい香りを漂わせ、上は、羽飾りの車蓋を拂うかのようにかすめる。

錯翡翠之威蕤,繆繞玉綏,

翡翠の寶石と羽の豊かな首飾は、玉で飾った車の手綱にからみつく。

眇眇忽忽,若神髣髴。」

その妖艶な姿は、小さくなり、かすんでいて見定めができなくてうっとりしてしまう、それは神仙の世界のぼんやりした有様のようだ。

 

#6

「是に於いて鄭女【ていじょ】曼【まんき】,阿錫【あせき】を被り,

紵縞【ちょこう】を【ひ】き,纖羅【せんら】【まじ】る

霧縠【むこく】をれたり,襞積【へきせき】褰縐【けんしゅう】として

紆余【うよ】委曲紆余委曲【いきょく】として、鬱橈【うつこう】谿谷あり。

衯衯【ふんぷん】裶裶【ひひ】として,揚【あふ】れる【そで】戌削【じゅつさく】たり。

15)#62

【せん】を蜚【とば】し【そう】をる。

扶輿【ふよ】猗靡【いび】として,翕呷【きゅうこう】萃蔡【すいさい】たり,

下は蘭蕙【らんけい】を摩り,上は羽蓋【うがい】を拂う。

翡翠の威蕤【いずい】たるを錯【まじ】え,玉綏【ぎょくすい】に繆繞【りょうじょう】す。

眇眇【びょうびょう】忽忽【こつこつ】たること,神仙の髣髴【ほうふつ】たるが若し。

 

 

 

『子虛賦』 現代語訳と訳註

(本文) 15)#62

襳垂

扶輿猗靡,翕呷萃蔡,

下摩蘭蕙,上拂羽蓋,

錯翡翠之威蕤,繆繞玉綏,

眇眇忽忽,若神髣髴。」

 

 

(下し文)

15)#62

【せん】を蜚【とば】し【そう】をる。

扶輿【ふよ】猗靡【いび】として,翕呷【きゅうこう】萃蔡【すいさい】たり,

下は蘭蕙【らんけい】を摩り,上は羽蓋【うがい】を拂う。

翡翠の威蕤【いずい】たるを錯【まじ】え,玉綏【ぎょくすい】に繆繞【りょうじょう】す。

眇眇【びょうびょう】忽忽【こつこつ】たること,神仙の髣髴【ほうふつ】たるが若し。

 

 

(現代語訳)

体を回転させて飾り帯をとばしなびかせ、帯や後ろ髪に燕尾を垂らしている。

きから支える動作や下から持ち上げる動作をするとはでで美しい、うす絹の衣は風をはらんでふくらみ、さらさらと音をたてる。

下は、地に生える香草に触れ芳しい香りを漂わせ、上は、羽飾りの車蓋を拂うかのようにかすめる。

翡翠の寶石と羽の豊かな首飾は、玉で飾った車の手綱にからみつく。

その妖艶な姿は、小さくなり、かすんでいて見定めができなくてうっとりしてしまう、それは神仙の世界のぼんやりした有様のようだ。

 

 

(訳注) 15)#62

襳垂

体を回転させて飾り帯をとばしなびかせ、帯や後ろ髪に燕尾を垂らしている。

・蜚 飾り帯をなびかせること。妖艶な様子を云う。

・垂 燕尾を垂らす。図に示すように服の前側の帯を垂らすことと、後ろ髪の形の場合もある。

燕尾を垂らす
 

扶輿猗靡,翕呷萃蔡,

きから支える動作や下から持ち上げる動作をするとはでで美しい、うす絹の衣は風をはらんでふくらみ、さらさらと音をたてる。

・扶輿 わきから支える動作や下から持ち上げる動作をする。

・猗靡 ① 他の力に従う。なびく。「靡然/風靡」② 衰える。「萎靡(いび)」③ はでで美しい。「猗靡(いび)」④ おごる。ぜいたく。

・翕呷 衣は風をはらんでふくらむ様子を云う。

・萃蔡 さらさらと音をたてる

 

下摩蘭蕙,上拂羽蓋,

下は、地に生える香草に触れ芳しい香りを漂わせ、上は、羽飾りの車蓋を拂うかのようにかすめる。

 

錯翡翠之威蕤,繆繞玉綏,

翡翠の寶石と羽の豊かな首飾は、玉で飾った車の手綱にからみつく。

・翡翠 深緑の半透明な宝石のひとつ。 翡翠色→□; 鳥の名前(『カワセミ』。川蝉とも書く。

・威蕤 豊かな首飾。

 

眇眇忽忽,若神之髣髴。」

その妖艶な姿は、小さくなり、かすんでいて見定めができなくてうっとりしてしまう、それは神仙の世界のぼんやりした有様のようだ。

・眇眇  小さいさま。取るに足りないさま。

・忽忽 (1)速やかなさま。たちまち変わるさま。 (2)心がうつろなさま。 (3)我を忘れて、うっとりしているさま。

・髣髴 ① ありありと想像すること。よく似ているものを見て、そのものを思い浮かべること。② ぼんやりしている.
 美女004