司馬相如 《子虚賦 》(18 船頭は、むせび泣くような調子の歌を歌う。水中の動物は驚き騒いで、大波を起こす水は沸きかえって、波はぶつかりあい水底の多くの石が触れあって、ゴロゴロと音をたて、数百里のかなたまで鳴り響く笛鴫のようである。

 

2013年9月24日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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李商隠詩 
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html
 Ⅰ李商隠150首

 

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#7-

「於是乃羣相與獠於蕙圃,

そこで、侍女たちを伴って、かの香草の園で狩りを行う。

媻珊勃窣,上金隄,

侍女たちがサツサツと進み、ぜんたいではゆっくりと進んで、日に照らされ輝いている土手に上る。

揜翡翠,射鵕鸃

カワセミを網で捕獲し、奇麗な鳥の錦雞鳥を射とめる、

微矰出,孅繳施,

細い糸のついた小さな矢を放っては「射()(くる)み」をしカスミ網の仕掛けをした。

弋白鵠,連駕鵞,

非常に高い所を飛ぶ白鵠に当て取り、野生のがちょうをも捕らえた

 

#7-

雙鶬下,玄鶴加。

つかいのマナヅルを落とし、黒い鶴もつかまえる。

怠而後游於清池,

それに倦きれば、場所を移動して、かの清らかな池に遊ぶ。

浮文,揚旌枻,

風によく耐えて大空を飛ぶという鷁を船首に鮮やかに描いた船を浮かべ、船の両側の舷に旗を掲げた。

張翠帷,建羽蓋,

翡翠の羽のを張って、羽飾りのかさをたてる。

罔毒冒,釣紫貝,

そして、玳瑁を網ですくい、高貴な紫色貝を釣り上げる。

金鼓,吹鳴籟,

鉦を打ち鳴らし、簫の笛を吹きならした。

 

#7-

榜人歌,聲流喝,

船頭は、むせび泣くような調子の歌を歌う。

水蟲駭,波鴻沸,

水中の動物は驚き騒いで、大波を起こす

湧泉起,奔揚會,

水は沸きかえって、波はぶつかりあい

礧石相擊,琅琅礚礚,

水底の多くの石が触れあって、ゴロゴロと音をたて、

若雷霆之聲,聞乎數百里之外。

数百里のかなたまで鳴り響く笛鴫のようである。

 

#7-

「是に於いて乃ち 羣 相い與に蕙圃【けいほ】に獠【かり】す。

媻珊【はんさん】勃窣【ぼつそつ】として,金隄【きんてい】に上る。

翡翠【ひすい】を揜【おお】い,鵕鸃【しゅんぎ】を射る。

微矰【びそう】出でて,孅繳【せんしゃく】施さる。

白鵠【はくこく】【いぐる】み,駕鵞【かが】をぬ。

#7-

雙鶬【そうそう】下りて,玄鶴【げんかく】加えらる。

【う】みて後に而【はつ】し、清池に游ぶ。

【ぶんげき】を,旌枻【せいえい】を揚ぐ。

翠帷【すいい】を張り,羽蓋【うがい】をつ。

毒冒【たいまい】を罔もてとり,紫貝【しばい】をる。

金鼓【きんこ】を【う】ち,鳴籟【めいらい】をく。

#7-

榜人 歌いて,聲流 喝【あい】たり。

水蟲【すいちゅう】駭【おどろ】きて,波鴻 沸く。

湧泉 起きて,奔揚【はんよう】會す。

礧石【らいせき】相い擊ちて,琅琅【ろうろう】礚礚【かいかい】として,

雷霆【らいてい】の聲の,乎數百里の外に聞こゆるが若し。」と。

幻日環01 

 

『子虚賦』 現代語訳と訳註

(本文)

#7-

榜人歌,聲流喝,

水蟲駭,波鴻沸,

湧泉起,奔揚會,

礧石相擊,琅琅礚礚,

若雷霆之聲,聞乎數百里之外。」

 

 

(下し文)#7-

榜人 歌いて,聲流 喝【あい】たり。

水蟲【すいちゅう】駭【おどろ】きて,波鴻 沸く。

湧泉 起きて,奔揚【はんよう】會す。

礧石【らいせき】相い擊ちて,琅琅【ろうろう】礚礚【かいかい】として,

雷霆【らいてい】の聲の,乎數百里の外に聞こゆるが若し。」と。

 

(現代語訳)

船頭は、むせび泣くような調子の歌を歌う。

水中の動物は驚き騒いで、大波を起こす

水は沸きかえって、波はぶつかりあい

水底の多くの石が触れあって、ゴロゴロと音をたて、

数百里のかなたまで鳴り響く笛鴫のようである。

 

 

(訳注) #7-

榜人歌,聲流喝,

船頭は、むせび泣くような調子の歌を歌う。

・榜人歌 船頭が歌う歌。

 

水蟲駭,波鴻沸,

水中の動物は驚き騒いで、大波を起こす

 

湧泉起,奔揚會,

水は沸きかえって、波はぶつかりあい

・奔揚會 湧き上がった何がぶつかり合う。

 

礧石相擊,琅琅礚礚,

水底の多くの石が触れあって、ゴロゴロと音をたて、

・礧石 水底の多くの石。

 

若雷霆之聲,聞乎數百里之外。

数しろ百里のかなたまで鳴り響く笛鴫のようである。
詩人李白5x5