司馬相如 《上林賦 》(11その他、掲車・杜衡(かんあおい)・蘭・槀本(かさもち)・射千、それに、紫の薑(しょうが)・蘘荷(みょうが)・蔵持・杜若(やぶみみょうが)・蓀(あやめ)・鮮支・黄礫・蒋・苧・嵩高(大きなはますげ)が生えている。


2013年10月13日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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司馬相如 《上林賦 》(11#4-3 文選 賦<110-#4-39分割26回 Ⅱ李白に影響を与えた詩916 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3128



9#4-1

「於是乎崇山矗矗,巃崔嵬;

その一方、中岳の嵩山という高い山々は天を指し、険しく高く聳えている。

深林巨木,嶄巖嵾嵳。

深い森の大木に覆われ、稜線はぎざぎざと鋭っている。

九嵕嶻嶭,南山峩峩;

九峰山は、周囲を削りたてたようであり、終南山は険しく高い。

巖阤甗錡,嶊崣崛崎。

岩山の斜面は、上がはり出した形で切り立っており、高く突き出している。

振溪通谷,蹇溝瀆,

山々の間には、渓谷が刻まれ、屈曲した谷川が流れている。

谽呀豁,阜陵別隝。

峡谷は深く広がり、丘陵を、孤立した島のようにわけている。

9#4-1

「是に於いてか 崇山矗矗【ちくちく】,巃【ろうしょう】崔嵬【さいぎ】;

深林 巨木あり,嶄巖【ざんがん】嵾嵳【しんし】たり。

九嵕【きゅうそう】嶻嶭【せつけつ】として,南山 峩峩【がが】たり。

巖阤 甗錡【けんき】として,嶊崣【さいい】崛崎【くつき】たり。

溪を振【おさ】め谷を通じ,蹇【けんさん】たる溝瀆【こうとく】あり。

谽呀【かんか】豁【かつが】として,阜陵【ふりょう】別隝【べつとう】たり。

 

10#4-2

崴嵬廆,丘虛堀

峯々は高く険しく、丘陵は高く低く、上下しつつ、つづく。

隱轔鬱,登降陁靡、陂池豸。

山の峰がでこぼこして、のぼったりくだったりなだらかに延び、斜めに、斜めに下っていく。

沇溶淫鬻,散渙夷陸;

ここでは、谷川の流れは豊かでゆったりとしたものとなり、山々は、平地に散らばって消えて行く。

亭皋千里,靡不被築。

ここに、平坦な湿原が千里も続き、すべて、つきならされたように平らである。

掩以綠蕙,被以江蘺,

この平野は、縁の青草・江面に覆われ、

糅以蕪,雜以留夷。

魔蕪・留夷が混じり生えている。

 

10#4-2

崴嵬【いき】廆【わいかい】として,丘虛【きゅうきょ】堀【くつらい】たり。

隱轔【いんりん】鬱【うつるい】として,登り降りて陁靡【しび】として、陂池【ひち】豸【ひち】たり。

沇溶【いよう】淫鬻【いんいく】として,夷陸【いりく】散渙【さんかん】す。

亭皋【ていこう】千里にして,築を被らしめずと靡【い】うことなし。

掩うに綠蕙【りょくけい】を以ってし,被【かぶ】するに江蘺【こうり】以てす,

糅【まじ】うる蕪【びぶ】を以てす,雜うるに留夷を以す。

 

11#4-3

布結縷,攢戾莎;

結縷が広がり、莎草が叢生している。

揭車蘅蘭,槀本射干;

その他、掲車・杜衡(かんあおい)・蘭・槀本(かさもち)・射千、

茈薑蘘荷,葴持若蓀;

それに、紫の薑(しょうが)・蘘荷(みょうが)・蔵持・杜若(やぶみみょうが)・蓀(あやめ)・

鮮支黃礫,蔣芧青薠;

鮮支・黄礫・蒋・苧・嵩高(大きなはますげ)が生えている。

布濩閎澤,延蔓太原。

これらの植物は、広大な湿地や平原に、どこまでも生い茂っており、

離靡廣衍,應風披靡;

すき間なく広がり、風に吹かれて揺れ動き、

吐芳揚烈,郁郁菲菲、衆香發越。

激しい香気をあげ、さまざまな、かぐわしい香りが発散される。

肸蠁布寫,

それは四方に溢れて流れ、厚くたちこめるのである。

11#4-3

結縷を布き,戾莎【れいさ】を攢【あつ】む。

揭車【けいしゃ】蘅蘭【こうらん】,槀本【こうほん】射干【やかん】、

茈薑【しょうよう】蘘荷【じょうか】,葴持【しんとう】若蓀【じゃくそん】、

鮮支 黃礫【こうれき】,蔣芧【しょうちょ】青薠【せいはん】あり。

閎澤【こうたく】に布濩【ふご】し,太原に延蔓せり。

離靡【りび】廣衍【こうえん】として,風に應じて披靡【ひび】とし、

芳を吐き烈を揚げ,郁郁【いくいく】菲菲【ひひ】として、衆香 發越す。

肸蠁【さつきょう】布寫【ふしゃ】し,𦖈薆【あんあい】茀【ひつぼつ】たり。

DCF00003



『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) 11#4-3

布結縷,攢戾莎;

揭車蘅蘭,槀本射干;

茈薑蘘荷,葴持若蓀;

鮮支黃礫,蔣芧青薠;

布濩閎澤,延蔓太原。

離靡廣衍,應風披靡;

吐芳揚烈,郁郁菲菲、衆香發越。

肸蠁布寫,𦖈茀。



(下し文) (11#4-3

結縷を布き,戾莎【れいさ】を攢【あつ】む。

揭車【けいしゃ】蘅蘭【こうらん】,槀本【こうほん】射干【やかん】、

茈薑【しょうよう】蘘荷【じょうか】,葴持【しんとう】若蓀【じゃくそん】、

鮮支 黃礫【こうれき】,蔣芧【しょうちょ】青薠【せいはん】あり。

閎澤【こうたく】に布濩【ふご】し,太原に延蔓せり。

離靡【りび】廣衍【こうえん】として,風に應じて披靡【ひび】とし、

芳を吐き烈を揚げ,郁郁【いくいく】菲菲【ひひ】として、衆香 發越す。

肸蠁【さつきょう】布寫【ふしゃ】し,𦖈【あんあい】茀【ひつぼつ】たり。



 (現代語訳)

結縷が広がり、莎草が叢生している。

その他、掲車・杜衡(かんあおい)・蘭・槀本(かさもち)・射千、

それに、紫の薑(しょうが)・蘘荷(みょうが)・蔵持・杜若(やぶみみょうが)・蓀(あやめ)・

鮮支・黄礫・蒋・苧・嵩高(大きなはますげ)が生えている。

これらの植物は、広大な湿地や平原に、どこまでも生い茂っており、

すき間なく広がり、風に吹かれて揺れ動き、

激しい香気をあげ、さまざまな、かぐわしい香りが発散される。

それは四方に溢れて流れ、厚くたちこめるのである。



(訳注) 11#4-3

布結縷,攢戾莎;

結縷が広がり、莎草が叢生している。

〇結縷 結縷草。コウライシバ。イネ科の多年草.

〇攢 集める,集めまとめる攒钱金を集める.聚:群がる,密集する.

〇戾莎 莎草/蚊帳吊草【かやつりぐさ】1 カヤツリグサ科の一年草。畑や荒れ地に生え、高さ約40センチ。茎は三角柱、葉は線形。夏、茎の先に葉状の長い苞(ほう)をもつ黄褐色の穂を出す。茎を裂くと四辺形となり、蚊帳をつったように見える。



揭車蘅蘭,槀本射干;

その他、掲車・杜衡(かんあおい)・蘭・槀本(かさもち)・射千、

揭車 香草の名。『爾雅』「釈草」では「薙申」に作る。



茈薑蘘荷,葴持若蓀;

それに、紫の薑(しょうが)・蘘荷(みょうが)・蔵持・杜若(やぶみみょうが)・蓀(あやめ)・

葴持若蓀 蔵特について、張揖は、二親(不明)」と言っている。「子鹿の胱」の「蔵彿」については、張揖は二つの物に分け、歳を馬藍と解していたが、ここでは蔵拝を一つの語と見たため、不明としている。なお、蔵相を蔵郡と同じ物と考えたり1その誤記と考えたりする説もある。若は杜若(諾一。藻は、『史記索隠』に引く跳氏の説によれば、菖蒲に似て脊云曇の無いもので、渓澗中に生ずるという。

蓀あやめ【菖蒲・渓蓀】①アヤメ科の多年草。日本の全域に自生。葉は剣状で地下茎から群がり生える。高さ約60センチメートル。五,六月頃花茎を出し頂端に径約8センチメートルの青紫色または白色のハナショウブに似た花をつける。外花被片に紫色の横脈がある。ハナアヤメ。 [季] 夏。 〔「渓蓀」とも書く。ハナショウブ・カキツバタは同科同属の別種,ショウブは別科〕②サトイモ科のショウブの古名。和歌では「文目(あやめ)」にかけて用いることが多い。あやめぐさ。[季] 夏。 「今日さへや引く人もなきみがくれに生ふる-のねのみなかれむ/源氏 蛍」 「五月,-ふく比/徒然 19」③アヤメやハナショウブの花のような青みの紫色。



鮮支黃礫,蔣芧青薠;

鮮支・黄礫・蒋・苧・嵩高(大きなはますげ)が生えている。

○鮮支黄礫 鮮支は香草の名。燕支(燕脂に同じ。紅をとる草)のことではないかと考えている。董礫も香草の名。黄色に染めることのできる戻草〈小鮒草こぶなくさ)のこと



布濩閎澤,延蔓太原。

これらの植物は、広大な湿地や平原に、どこまでも生い茂っており、

○閎澤 広大な湿地。



離靡廣衍,應風披靡;

すき間なく広がり、風に吹かれて揺れ動き、

○離靡 絶えまなく広がる形容の畳韻語。



吐芳揚烈,郁郁菲菲、衆香發越。

激しい香気をあげ、さまざまな、かぐわしい香りが発散される。

 

肸蠁布寫,𦖈茀。

それは四方に溢れて流れ、厚くたちこめるのである。

肸蠁 香りが四方に広がる形容の双声語。

𦖈 𦖈薆もも、双声語で、香気が盛んにたちこめる形容。

Ta唐 長安近郊圖  新02