司馬相如 《上林賦 (23) さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、虹の旗や雲の旗をなびかせている。行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

 

2013年10月25日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
LiveDoor
司馬相如 《上林賦 》(23)―#9-1  文選 賦<110-#9-1>13分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩928 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3188
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
 LiveDoor
《宿神龜招李二十八、馮十七》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <841>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3189韓愈詩-213
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoor670 《官池春雁,二首之一》 蜀中転々 杜甫 <576>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3190 杜甫詩1000-576-832/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor江城子二首 其二 牛嶠【ぎゅうきょう】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-329-6-#57-(20)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3192
 
 ■最近の人気の文・賦・詩・詞(漢詩の5ブログ各部門)
 ■主要詩人の一覧・詩目次・ブログindex
『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10-rihakujoseishi/archives/6471825.html
安世房中歌十七首(1) 唐山夫人 漢詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67710265.html 
為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選雑詩 上 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
主に花間集から
温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
『花間集』継続中 
杜甫全詩 韓愈全詩 花間集 古詩源 玉台新詠
司馬相如 《上林賦

(23)―#91  文選 賦<110-9113分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩928 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3188

 

 

 

#9

(23)―#91 

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

乘鏤象,六玉虯,

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

拖蜺旌,靡雲旗;

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

前皮軒,後道游。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

孫叔奉轡,衛公參乘;

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

扈從橫行,出乎四校之中。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

鼓嚴簿,縱獵者;

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

江江為阹,泰山為櫓。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

 

「是に於てか秋に背きて冬を涉り,天子校獵【こうりょう】す。

鏤象【ろうしょう】に乘り,玉虯【ぎょくきゅう】を六にし,

蜺旌【げいせい】拖【ひ】き,雲旗を靡【なび】かせ、

皮軒を前にし,道游を後【しりえ】にす。

孫叔【そんしゅく】轡を奉じ,衛公【えいこう】參乘【さんじょう】す。

扈從【こじゅう】橫行して,乎四校の中より出づ。

嚴簿【げんぼ】に鼓みうちて,縱獵者【りょうしゃ】を【はな】つ。

江江 阹【さえ】と為し,泰山 櫓と為す。

 

(24)―#92 

車騎雷起,殷天動地;

先後陸離,離散別追,淫淫裔裔;

緣陵流澤,雲布雨施。

生貔豹,搏豺狼;

手熊羆,足野羊。

蒙鶡蘇,絝白虎;

被班文,跨野馬。

 

(25)―#93 

陵三嵕之危,下磧歷之坻;

徑峻赴險,越壑厲水。

推飛廉,弄獬豸格蝦蛤,

鋋猛氏;羂騕褭,射封豕。

箭不苟害,解脰陷腦;

弓不虛發,應聲而倒。

01boudake5 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) (23)―#91 

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

乘鏤象,六玉虯,

拖蜺旌,靡雲旗;

前皮軒,後道游。

孫叔奉轡,衛公參乘;

扈從橫行,出乎四校之中。

鼓嚴簿,縱獵者;

江江為阹,泰山為櫓。

 

 

(下し文) (23)―#91 

「是に於てか秋に背きて冬を涉り,天子校獵【こうりょう】す。

鏤象【ろうしょう】に乘り,玉虯【ぎょくきゅう】を六にし,

蜺旌【げいせい】拖【ひ】き,雲旗を靡【なび】かせ、

皮軒を前にし,道游を後【しりえ】にす。

孫叔【そんしゅく】轡を奉じ,衛公【えいこう】參乘【さんじょう】す。

扈從【こじゅう】橫行して,乎四校の中より出づ。

嚴簿【げんぼ】に鼓みうちて,縱獵者【りょうしゃ】を【はな】つ。

江江 阹【さえ】と為し,泰山 櫓と為す。

 

 

(現代語訳)

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

 

 

(訳注)

「於是乎背秋涉冬,天子校獵。

さて、秋が過ぎて冬に入るころ、天子は、上林苑で、柵をめぐらせ、狩りを挙行される。

○校猟 柵を狩り場の周囲に設けて、獣を逃がさないようにしてから、狩りを行うこと。

 

乘鏤象,六玉虯,

天子の乗る、彫刻のある象車は、六頭の玉で飾られた虯に引かれて、

○鏤象 彫刻で飾られ、天子の車の一種で、象牙で飾られたもの。

○玉虯 上文の青龍と同様、馬を虯になぞらえたもの。馬具を玉で飾っているので、こう表現した。

 

拖蜺旌,靡雲旗。

虹の旗や雲の旗をなびかせている。

 

前皮軒,後道游。

行列の先頭には、虎の皮で飾った車が進み、その後に、五台の道草、九台の潜幸が続き、天子の前駆けを務める。

○前皮軒、後道游 皮軒(虎の皮で飾った車)が行列の先頭に立ち、道草五乗と游車九乗がその後に続き、天子の車の前駆けとなる。道草と游車が天子の車の後に続くという意味ではない。『漢旧儀』によれば、道草五乗と游車九乗の制度は実際にあった。

 

孫叔奉轡,衛公參乘。

天子の車では、公孫賀が中央で手綱をとり、衛青が右に陪乗している。

○孫叔奉轡、衛公参乘 孫叔は太僕の公孫賀、字は子叔のこと。衛公は、大将軍衛青(?〜前106)のこと。呉仁傑ほか、古の名御者である。

 

扈從橫行,出乎四校之中。

群れ従う兵士たちは、きままに動き回り、四方にめぐらせた柵からはみ出している。

 

鼓嚴簿,縱獵者。

おごそかな行列の中で合図の太鼓が打ち鳴らされ、狩猟の参加者を出動させる。

○厳簿 厳粛な鹵簿(天子の行列)のこと。

 

江江為阹,泰山為櫓。

この広大な狩り場は、黄河・長江が柵となり、泰山が物見櫓となっている。

 nat0022