司馬相如《上林賦 (31) こうして、狩りの遊びに倦み疲れたところで、天に届く高楼に酒席を設け、広大な建物の中で音楽が演奏される。千石(十二万石)の重さの鐘を、万石の台に並べて下げ、打ち鳴らし、劣翠の旗を建て、わに皮の鼓を設ける。

 


2013年11月2日

 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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司馬相如《上林賦(31)― #11-1 文選 賦<110-11113分割40回 Ⅱ李白に影響を与えた詩936 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3228

 

 

(31)― #11-1

「於是乎游戲懈怠,置酒乎顥天之臺,張樂乎膠葛之㝢;

こうして、狩りの遊びに倦み疲れたところで、天に届く高楼に酒席を設け、広大な建物の中で音楽が演奏される。

撞千石之鐘,立萬石之虡;

千石(十二万石)の重さの鐘を、万石の台に並べて下げ、

建翠華之旗,樹靈鼉之鼓。

打ち鳴らし、劣翠の旗を建て、わに皮の鼓を設ける。

奏陶唐氏之舞,聽葛天氏之歌;

そして、堯の舞いを演じ、葛天氏の歌を奏でれば、

千人唱,萬人和;

千人が歌いたし、万人が唱和し、

山陵為之震動,川穀為之蕩波。

山々も振動し、谷川も波立つのである。

是に於てか、遊戯懈怠【かいたい】し、酒を顥天【こうてん】の臺に置き、樂を膠嵑【こうかつ】の㝢【う】に張る。

千石の鐘を撞【つ】き,萬石の虡を立つ。

翠華の旗を建て,靈鼉【れいだ】の鼓を樹つ。

陶唐氏の舞を奏し,葛天氏の歌を聽く。

千人唱【とな】へ,萬人和す。

山陵之が為に震い動き,川穀【せんこく】之が為に波を蕩【うご】かす。

 

(32)― #11-2

、宋、蔡,淮南、干遮,文成、顛歌。

族居遞奏,金鼓迭起。

鏗鎗闛鞈,洞心駭耳。

荊、、鄭、衛之聲,韶、濩、武、象之樂,陰淫案衍之音;

鄢、郢繽紛,激楚結風。

 

(33)― #11-3

俳優侏儒,狄鞮之倡;

所以耳目、樂心意者,

麗靡爛漫於前,靡曼美色於後。

若夫青琴、宓妃之徒:

殊離俗,妖冶閑都;

靚莊刻飾,便嬛綽約,

柔橈𡣬𡣬,嫵媚孅弱。

 

(34)― #11-4

曳獨繭之褕,眇閻易以戌削;

便姍屑,與俗殊服。

芬芳漚鬱,酷烈淑郁;

皓齒粲爛,宜笑的皪。

長眉連娟,微睇緜藐,

色授魂與,心愉於側。

4岳陽樓詩人003 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) (31)― #11-1

「於是乎游戲懈怠,置酒乎顥天之臺,張樂乎膠葛之㝢;

撞千石之鐘,立萬石之虡;

建翠華之旗,樹靈鼉之鼓。

奏陶唐氏之舞,聽葛天氏之歌;

千人唱,萬人和;

山陵為之震動,川穀為之蕩波。

 

 

(下し文) (31)― #11-1

是に於てか、遊戯懈怠【かいたい】し、酒を顥天【こうてん】の臺に置き、樂を膠嵑【こうかつ】の㝢【う】に張る。

千石の鐘を撞【つ】き,萬石の虡を立つ。

翠華の旗を建て,靈鼉【れいだ】の鼓を樹つ。

陶唐氏の舞を奏し,葛天氏の歌を聽く。

千人唱【とな】へ,萬人和す。

山陵之が為に震い動き,川穀【せんこく】之が為に波を蕩【うご】かす。

 

 

(現代語訳)

こうして、狩りの遊びに倦み疲れたところで、天に届く高楼に酒席を設け、広大な建物の中で音楽が演奏される。

千石(十二万石)の重さの鐘を、万石の台に並べて下げ、

打ち鳴らし、劣翠の旗を建て、わに皮の鼓を設ける。

そして、堯の舞いを演じ、葛天氏の歌を奏でれば、

千人が歌いたし、万人が唱和し、

山々も振動し、谷川も波立つのである。

 

 

(訳注) (31)― #11-1

「於是乎游戲懈怠,置酒乎顥天之臺,張樂乎膠葛之㝢;

こうして、狩りの遊びに倦み疲れたところで、天に届く高楼に酒席を設け、広大な建物の中で音楽が演奏される。

○顛天之台 顛天は昊天と同じで、明るい青空のこと。青空にとどかんはかりにそびえる楼台の意。

○膠葛之㝢 㝢は宇に同じ。膠葛は双声語で、深く広々としている形容。建物の屋根が広大なことをいう。

 

撞千石之鐘,立萬石之虡;

千石(十二万石)の重さの鐘を、万石の台に並べて下げ、

 

建翠華之旗,樹靈鼉之鼓。

打ち鳴らし、劣翠の旗を建て、わに皮の鼓を設ける。

○靈鼉 ワニ罌。

 

奏陶唐氏之舞,聽葛天氏之歌;

そして、堯の舞いを演じ、葛天氏の歌を奏でれば、

○陶唐氏之舞 陶唐氏は帝堯のこと。その舞は、咸池という。

○葛天氏之歌 葛天氏は太古の帝王の号。その楽とは、三人が牛の尾を持ち、足を投げだして八曲を歌うもので、載氏・玄鳥・育草木・奮五穀・敬天常・徹帝功・依地徳・総禽獣之極と名づけられている。『呂氏春秋』「古楽」 に見える。

 

千人唱,萬人和;

千人が歌いたし、万人が唱和し、

 

山陵為之震動,川穀為之蕩波。

山々も振動し、谷川も波立つのである。上林苑01