司馬相如 《上林賦 (34) 薄絹の長い袖をなびかせ、衣はゆったりとして、形がよく仕立てられている。その衣が美しく広がった様子は、世間の衣服とは異なっている。彼女たちは、芳しい香りを盛んにたちこめ、香気が強く、漂わせ、香気がかぐわしい。


2013年11月5日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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司馬相如 《上林賦 (34)― #11-4 文選 賦<110-11413分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩939 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3243

 

 

31)― #11-1

「於是乎游戲懈怠,置酒乎顥天之臺,張樂乎膠葛之㝢;

こうして、狩りの遊びに倦み疲れたところで、天に届く高楼に酒席を設け、広大な建物の中で音楽が演奏される。

撞千石之鐘,立萬石之虡;

千石(十二万石)の重さの鐘を、万石の台に並べて下げ、

建翠華之旗,樹靈鼉之鼓。

打ち鳴らし、劣翠の旗を建て、わに皮の鼓を設ける。

奏陶唐氏之舞,聽葛天氏之歌;

そして、堯の舞いを演じ、葛天氏の歌を奏でれば、

千人唱,萬人和;

千人が歌いたし、万人が唱和し、

山陵為之震動,川穀為之蕩波。

山々も振動し、谷川も波立つのである。

是に於てか、遊戯懈怠【かいたい】し、酒を顥天【こうてん】の臺に置き、樂を膠嵑【こうかつ】の㝢【う】に張る。

千石の鐘を撞【つ】き,萬石の虡を立つ。

翠華の旗を建て,靈鼉【れいだ】の鼓を樹つ。

陶唐氏の舞を奏し,葛天氏の歌を聽く。

千人唱【とな】へ,萬人和す。

山陵之が為に震い動き,川穀【せんこく】之が為に波を蕩【うご】かす。

 

 

(32)― #11-2

、宋、蔡,淮南、干遮,文成、顛歌。

さらに、巴・宋・蔡・淮南・干遮・文成・顛歌といった、

族居遞奏,金鼓迭起。

各地の民謡を演奏する者たちが、それぞれ集まっていて、順番に歌い、鐘と太鼓が次々と鳴り響く。

鏗鎗闛鞈,洞心駭耳。

鐘はカンカン、太鼓はドンドンと、心臓に響き、耳を驚かせる。

荊、、鄭、衛之聲,韶、濩、武、象之樂,陰淫案衍之音;

この他、楚・呉・鄭・衛の民歌、韶・獲・武・象といった聖人の音楽、あるいは、節度のない放縦な曲であり、

鄢、郢繽紛,激楚結風。

鄢、郢に伝わる複雑な楚の歌謡の、激楚・結風なども奏でられる。

【はゆ】、宋、蔡,淮南、干遮【かんしゃ】,文成、顛歌【てんか】。

族【あつ】まり居て遞【たが】いに奏で,金鼓迭【たが】いに起こる。

鏗鎗【こうそう】闛鞈【とうとう】として,心を洞【とお】し耳を駭【おどろ】かす。

荊、、鄭、衛の聲,韶【しょう】、濩【ご】、武、象の樂,陰淫【いんいん】案衍【あんえん】の音;

鄢【えん】、郢【えい】繽紛【ひんぷん】として,激楚【げきそ】結風あり。

 

(33)― #11-3

俳優侏儒,狄鞮之倡;

芸人や背丈が並み外れて低い人、西戎の楽人など、

所以耳目、樂心意者,

耳目を楽しませ、心を喜ばせるものばかり、

麗靡爛漫於前,靡曼美色於後。

眼前に麗しく展開し、あとには、美しい姿を見せる。

若夫青琴、宓妃之徒:

また、かの青琴・宓妃といった神女に劣らぬ侍女たちがおり、

殊離俗,妖冶閑都;

世に比類なき者ばかりで、あでやかで雅びやかである。

靚莊刻飾,便嬛綽約,

化粧は美しく、髪型もきちんとし、身軽でしなやかで、

柔橈𡣬𡣬,嫵媚孅弱。

身が柔かく曲がりくねらす、そして、ほっそりしてかわいらしい。

 

俳優 侏儒【しゅじゅ】,狄鞮【てきてい】の倡、

耳目をしませ、心意を樂します所以【ゆえん】の者,

前に於て麗靡【れいび】たりて爛漫【らんまん】たりて,後に於て靡曼【びまん】たる美色あり。

若し夫れ青琴、宓妃【ふくひ】の徒は、

殊にして俗を離れ,妖冶【ようや】閑都【かんと】、

靚莊【せいそう】刻飾【こくしょく】,便嬛【べんけん】綽約【しゃくやく】,

柔橈【じゅうとう】𡣬𡣬【えんえん】,嫵媚【ぶび】孅弱【せんじゃく】たり。
 

 (34)― #11-4

曳獨繭之褕,眇閻易以戌削;

薄絹の長い袖をなびかせ、衣はゆったりとして、形がよく仕立てられている。

便姍屑,與俗殊服。

その衣が美しく広がった様子は、世間の衣服とは異なっている。

芬芳漚鬱,酷烈淑郁;

彼女たちは、芳しい香りを盛んにたちこめ、香気が強く、漂わせ、香気がかぐわしい。

皓齒粲爛,宜笑的皪。

白い歯を輝かせながら、美しい微笑に笑顏を絶やさない。

長眉連娟,微睇緜藐,

長い眉は細く伸び、流し目で遠くを見やる。

色授魂與,心愉於側。

その容色を見ては、魂も奪われ、心はその側で楽しむのである。

 

獨繭【どくけん】の褕【ゆえい】を曳き,眇と閻【えん】 易を以って戌削【じゅつさく】たり。

便姍【べんせん】屑【べつせつ】として,俗と服を殊にせり。

芬芳【ぶんほう】漚鬱【おううつ】として,酷烈【こくれつ】淑郁【しゅくいく】たり。

皓齒【こうし】粲爛【さんらん】として,宜笑【ぎしょう】的皪【てきれき】たり。

長眉 連娟【れんけん】として,微睇【びてい】緜藐【めんぼく】たり,

色授けて魂 與【あた】え,心 側【かたわら】に愉しむ。

 終南山04

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) (34)― #11-4

曳獨繭之褕,眇閻易以戌削;

便姍屑,與俗殊服。

芬芳漚鬱,酷烈淑郁;

皓齒粲爛,宜笑的皪。

長眉連娟,微睇緜藐,

色授魂與,心愉於側。

 

 

 

(下し文) (34)― #11-4

獨繭【どくけん】の褕【ゆえい】を曳き,眇と閻【えん】 易を以って戌削【じゅつさく】たり。

便姍【べんせん】【べつせつ】として,俗と服を殊にせり。

芬芳【ぶんほう】漚鬱【おううつ】として,酷烈【こくれつ】淑郁【しゅくいく】たり。

皓齒【こうし】粲爛【さんらん】として,宜笑【ぎしょう】的皪【てきれき】たり

長眉 連娟【れんけん】として,微睇【びてい】緜藐【めんぼく】たり

色授けて魂 與【あた】え,心 側【かたわら】に愉しむ。

 

 

(現代語訳)

薄絹の長い袖をなびかせ、衣はゆったりとして、形がよく仕立てられている。

その衣が美しく広がった様子は、世間の衣服とは異なっている。

彼女たちは、芳しい香りを盛んにたちこめ、香気が強く、漂わせ、香気がかぐわしい。

白い歯を輝かせながら、美しい微笑に笑顏を絶やさない。

長い眉は細く伸び、流し目で遠くを見やる。

その容色を見ては、魂も奪われ、心はその側で楽しむのである。

 

 

(訳注) (34)― #11-4

曳獨繭之褕,眇閻易以戌削、

薄絹の長い袖をなびかせ、衣はゆったりとして、形がよく仕立てられている。

○獨繭之褕 独繭は、一つの繭から作った細かい布の意。褕は、良く垂れ下った袖。

○閻易 衣がゆったりとしている様子。

○戌削 衣がきちんと形よく仕立てられている様子。

 

便姍屑,與俗殊服。

その衣が美しく広がった様子は、世間の衣服とは異なっている。

○便柵蟹層 便柵も蟹層も畳韻語で、たがいに双声の関係にあり、同義。衣が美しく広がった形容。

 

芬芳漚鬱,酷烈淑郁;

彼女たちは、芳しい香りを盛んにたちこめ、香気が強く、漂わせ、香気がかぐわしい。

○漚鬱 香りが盛んにたちこめる形容の双声語。

○酷烈淑郁 酷烈は香気が強いこと。淑郁は、香気がかぐわしいこと。

 

皓齒粲爛,宜笑的皪。

白い歯を輝かせながら、美しい微笑に笑顏を絶やさない。

○宜笑 美しい笑顏。

 

長眉連娟,微睇緜藐,

長い眉は細く伸び、流し目で遠くを見やる。

 

色授魂與,心愉於側。

その容色を見ては、魂も奪われ、心はその側で楽しむのである。
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