司馬相如 《上林賦 》(39) 盛んな勢いで、道に志し、義に向かったのであった。その結果、刑罰は捨て置かれて用いられず、天子の徳は、三皇より高く、功業は、五帝よりも大きいものとなった。
 


2013年11月10日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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司馬相如 《上林賦 》(39)#13-3  文選 賦<110-13313分割41回 Ⅱ李白に影響を与えた詩944 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3268

 

 

(37)#13-1

「於是歷吉日以齋戒,襲朝服,乘法駕;

こうして、天子は、吉日を選んで、斎戒され、礼服をまとい、法駕に乗られる。

建華旗,鳴玉鸞;

美しい旗を建て、玉の鈴を鳴らしながらゆく。

游乎六藝之囿,馳騖乎仁義之塗,

儒教の基本的経典の六経の園に遊び、仁義の道を疾走してゆく。

覽觀春秋之林。

『春秋』の林を観覧されたのであった。

射貍首,兼騶虞;

ここに、鯉首と鮪虞を射とめられ、

弋玄鶴,舞干戚;

玄鶴を弋で捕らえ、干戚の舞いを舞わせられた。

載雲,揜羣雅;

大きな網を車に載せ、多くの賢者を覆い捉えられた。

悲伐檀,樂『樂胥』。

「伐檀」 の詩を悲しみ、「楽胥」 の語を慕われた。

 

takadonosky01

「是に於いて吉日を歷【えら】びて以って齋戒し,朝服を襲,法駕【ほうが】に乘り、

華旗を建て,玉鸞【ぎょくらん】を鳴らして、

六藝の囿【その】に游び,仁義の塗に馳騖【ちぶ】し,

春秋の林を覽觀【らんかん】す。

貍首【りしゅ】を射,騶虞【すうぐ】を兼ね、

玄鶴を弋【いぐるみ】て,干戚【かんせき】を舞わす。

【うんかん】を載せ,羣雅【ぐんが】を【おお】い、

伐檀【ばつだん】を,『樂胥【らくしょ】』を樂【ねが】う

 

(38)#13-2

修容乎禮園,翔乎書圃。

『礼』の園で威儀を正され、『書』の畑を巡察され、

述易道,放怪獸;

『易』の道理に従われて、怪奇な獣たちを追放された。

登明堂,坐清廟。

そして、明堂に登り、清廟に座し、

恣羣臣,奏得失;

群臣を並べて、政治の方策を奏上させられた結果、

四海之,靡不受獲。

四海の内に、その成果の恩恵を蒙らない者は、一人としていなかったのである。

 

容【かたち】を禮園に修め,書圃を翔【こうしょう】す。

易道を述べて,怪獸を放つ。

明堂に登り,清廟に坐る。

羣臣を恣いで,得失を奏ぜしむ。

四海の,不獲を受けずということ靡【な】し。

 

(39)#13-3

於斯之時,天下大

この時に至って、万民は大いに喜び、

向風而聽,隨流而化;

風になびくように従い、流れにのるように感化される。

芔然興道而遷義,刑錯而不用;

盛んな勢いで、道に志し、義に向かったのであった。その結果、刑罰は捨て置かれて用いられず、

德隆於三皇,而功羨於五帝:

天子の徳は、三皇より高く、功業は、五帝よりも大きいものとなった。

若此,故獵乃可喜也。

こういう次第であるからこそ、はじめて、天子の狩猟は喜ばしいものといえるのである

 

斯の時に於て,天下 大いに【よろこ】び,

風に向いて聽き,流に隨いて化し、

芔然【きぜん】として道に興りて義に遷り,刑 錯いて不用いられず。

德 三皇よりも隆んにして,功 於五帝よりも羨【ゆた】かなり。

若此くのごときが,故に獵【かり】をば乃ち喜ぶ可し。

 

 

 

『上林賦』 現代語訳と訳註

(本文) (39)#13-3

於斯之時,天下大

向風而聽,隨流而化;

芔然興道而遷義,刑錯而不用;

德隆於三皇,而功羨於五帝:

若此,故獵乃可喜也。

 

 

DCF002102

(下し文) (39)#13-3

斯の時に於て,天下 大いに【よろこ】び,

風に向いて聽き,流に隨いて化し、

芔然【きぜん】として道に興りて義に遷り,刑 錯いて不用いられず。

德 三皇よりも隆んにして,功 於五帝よりも羨【ゆた】かなり。

若此くのごときが,故に獵【かり】をば乃ち喜ぶ可し。

 

 

(現代語訳)

この時に至って、万民は大いに喜び、

風になびくように従い、流れにのるように感化される。

盛んな勢いで、道に志し、義に向かったのであった。その結果、刑罰は捨て置かれて用いられず、

天子の徳は、三皇より高く、功業は、五帝よりも大きいものとなった。

こういう次第であるからこそ、はじめて、天子の狩猟は喜ばしいものといえるのである

 

 

(訳注) (39)#13-3

於斯之時,天下大

この時に至って、万民は大いに喜び、

 

向風而聽,隨流而化。

風になびくように従い、流れにのるように感化される。

 

芔然興道而遷義,刑錯而不用、

盛んな勢いで、道に志し、義に向かったのであった。その結果、刑罰は捨て置かれて用いられず、

・芔然 芔は草を総称していう漢字である。草草が盛んな様子から、地道に繰り返し行うことで、盛んになることをいう。

 

德隆於三皇,而功羨於五帝。

天子の徳は、三皇より高く、功業は、五帝よりも大きいものとなった。

〇三皇五帝、中国古代伝説上の8人の帝王の総称。三皇と五帝に分かれる。戦国時代末に,伝説的な帝王を3人あるいは5人にまとめる考えがあり,天皇・地皇・人皇(泰皇ともいう)の三皇説があらわれる。これは天・地・人の三才によって考えた人為的抽象的なものである。漢代末になると,燧人,伏羲,神農,女媧などから3人を選んで三皇とする説が行われる。《白虎通》という書物には燧人・伏羲・神農とし,《春秋元命苞》では伏羲・女媧・神農とする。

 

若此,故獵乃可喜也。

こういう次第であるからこそ、はじめて、天子の狩猟は喜ばしいものといえるのである