(班固)《西都賦》(4) 長安の大地の恩恵は、天地四方にあまねく行きわたり、三たび帝都の地となり、周はこの地により龍のごとくさかえ、秦はこの地により虎のごとく天下をにらみつけた。

 

2013年11月24日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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班孟堅(班固)《西都賦》(4)2-2 文選 賦<112418分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩958 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3338

 

(3)2-1

漢之西都,在於雍州,寔曰長安。

(天命の西都) 漢の西都は薙州にあり、これを長安と名づける。

左據函谷二崤之阻,表以太華終南之山。

東のかたは、函谷と二崤の要害に護られ、太華・終南の山々は都の目標となる。

右界褒斜隴首之險,帶以洪河涇渭之川。

西のかたは、褒斜・隴首の険が自然の境界となり、黄河・淫水・澗水の川が都を帯のようにとりまく。

眾流之隈,汧涌其西。

かすかずの流れは湾曲し、その西に汧水の川が、大地よりふき出して流れる。

 (4)2-2

華實之毛,則九州之上腴焉;

草木五穀の花実を結ぶこの地こそは、天下の中でも恵まれた上等の肥沃な土壌である。

防禦之阻,則天地之隩區焉。

外敵をふせぐ要害にかこまれた土地こそは、天地の中でも住むに足るの土地である。

是故橫被六合,三成帝畿。

されば、長安の大地の恩恵は、天地四方にあまねく行きわたり、三たび帝都の地となり、

周以龍興,秦以虎視。

周はこの地により龍のごとくさかえ、秦はこの地により虎のごとく天下をにらみつけた。

 (5)2-3

及至大漢受命而都之也,

仰悟東井之精,俯協河圖之靈。

奉春建策,留侯演成。

天人合應,以發皇明。

乃眷西顧,寔惟作京。

(6)2-4

於是睎秦嶺,北阜。

挾灃灞,據龍首。

圖皇基於億載,度宏規而大起。

肇自高而終平,世增飾以崇麗。

歷十二之延祚,故窮泰而極侈。

 

華山000 

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (4)2-2

華實之毛,則九州之上腴焉;

防禦之阻,則天地之隩區焉。

是故橫被六合,三成帝畿。

周以龍興,秦以虎視。

 

(下し文) (4)2-2

華實の毛は,則ち九州の上腴【じょうゆ】にして、

防禦の阻は,則ち天地の隩區【おうく】なり。

是の故に六合に橫被し,三たび帝畿と成る。

周以って龍興し,秦以って虎視す。

 

(現代語訳)

草木五穀の花実を結ぶこの地こそは、天下の中でも恵まれた上等の肥沃な土壌である。

外敵をふせぐ要害にかこまれた土地こそは、天地の中でも住むに足るの土地である。

されば、長安の大地の恩恵は、天地四方にあまねく行きわたり、三たび帝都の地となり、

周はこの地により龍のごとくさかえ、秦はこの地により虎のごとく天下をにらみつけた。

終南山03 

(訳注) (4)2-2

華實之毛,則九州之上腴焉;

草木五穀の花実を結ぶこの地こそは、天下の中でも恵まれた上等の肥沃な土壌である。

○華実之毛 毛は、草、桑、麻、五穀の類をいう。後文に「五穀穎(ほ)を垂れ、桑麻棻(かおり)を鋪(し)く」と対応する。

○上腴 上等の肥沃な土壌。

 

防禦之阻,則天地之隩區焉。

外敵をふせぐ要害にかこまれた土地こそは、天地の中でも住むに足るの土地である。

隩區 人が安住できる安全な土地。はくまの意。

 

是故橫被六合,三成帝畿。

されば、長安の大地の恩恵は、天地四方にあまねく行きわたり、三たび帝都の地となり

○横被 長安一帯の大地の恩恵が、広く行きわたる。

○六合 天地四方 

○帝畿 畿は帝都に最も近接する地。方千里を王畿という。

 

周以龍興,秦以虎視。

周はこの地により龍のごとくさかえ、秦はこの地により虎のごとく天下をにらみつけた。

龍興 『尚書』「陛下雖龍興鳳翔。」陛下は龍が天に昇り、鳳凰が飛翔するように、漢の天命を受けました。

○虎視 虎が獲物をねらうときのように、鋭い目つきで見まわすこと。転じて、じっと機会をうかがうこと。
yuugure02