班固《西都賦》(15) およそ合わせて五万頃の広さにわたり、畦は交錯して紋様を形づくる。支流用水路の溝と耕地の畝とは大地を彫刻したかのごとく、高原と低湿地帯とは龍の鱗のごとく重なり合う。

2013年12月5日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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班孟堅(班固)《西都賦》(15)5-4 文選 賦<1121518分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩969 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3393

 

 

(12) 5(天子の直轄地)-1

封畿之,厥土千里。

(天子の直轄地) 天子の直轄区域は、その土地が千里四方である。

逴躒諸夏,兼其所有。

諸侯の国を卓絶し、その所有の土地を兼ねて領有する。

其陽則崇山隱天,幽林穹谷。

その南には、高い秦嶺の山脈が天をおおい、人跡を知らぬ森林、底の深い谷がある。

陸海珍藏,藍田美玉。

物産ゆたかな関中地域であり、珍宝の所蔵地で、有名な藍田の美玉がある。

封畿の,厥の土 千里。

諸夏に逴躒【たくらく】して,其の有する所を兼ぬ。

其の陽【みなみ】は則ち崇山【しゅうざん】天を隱【おお】い,幽林 穹谷【きゅうこく】あり。

陸海の珍藏,藍田の美玉あり。

(13) 5-2

商洛緣其隈,鄠杜濱其足。

商邑、上雒の邑は水流の隈にそい、鄠邑、杜陽の邑は秦嶺の山足にせまる。

源泉灌注,陂池交屬。

秦嶺を源泉とする水流が流入し、塘がこもごも連続する。

竹林果園,芳草甘木。

竹林、果樹園があり、芳香ただよう草、甘い実のなる木がそだつ。

郊野之富,號為近蜀。

郊外原野の富は、号して蜀の富に近いという。

商洛 其の隈を緣【めぐ】り、鄠杜【こと】其の足に濱す。

源泉 灌注【かんちゅう】して陂池【ひち】交【こもご】も屬【つづ】く。

竹林 果園、芳草 甘木、

郊野の富、號して蜀に近しと為す。

 (14) 5-3

其陰則冠以九嵕,陪以甘泉,

その北には、九嵕山がかぶさるようにせまり、そのそばに甘泉山がお供するようにそびえる。

乃有靈宮起乎其中。

ここぞ神霊のいます一宮殿が、この山中に建っている。

漢之所極觀,淵雲之所頌嘆,

於是乎存焉。

秦漢両王朝の皇帝が美観のかぎりを尽くした甘泉宮、王褒・楊雄の両文豪がほめたたえた甘泉宮は、ここ甘泉山にある。

下有鄭白之沃,衣食之源。

山のふもとには鄭渠・白渠とよぶ本流用水路のつくる沃野、衣食の源となる耕地がある。

 

其の陰は則ち冠するに九嵕【きゅうそう】を以てし、陪するに甘泉を以てす。

乃ち靈宮有りて、其の中に起る。

漢の観を極めし所、淵雲の頌嘆【しょうたん】せし所、是に於てか存す。

下には鄭白【ていはく】の沃【こや】せる、衣食の源有り。

(15) 5-4

提封五萬,疆埸綺分。

およそ合わせて五万頃の広さにわたり、畦は交錯して紋様を形づくる。

溝塍刻鏤,原隰龍鱗。

支流用水路の溝と耕地の畝とは大地を彫刻したかのごとく、高原と低湿地帯とは龍の鱗のごとく重なり合う。

決渠降雨,荷插成雲。

水路をきり開けは、慈雨のごとく耕田をうるおし、拓を荷なう農民は、雲のようにむらがり集まる。

五穀垂穎,桑麻鋪棻。

五穀は穂を垂れ、桑や麻は香りをはなつのである。

提封 五萬,疆埸【きょうえき】綺【あやぎぬ】のごとく分【まじ】わる。

溝塍【こうじょう】刻鏤【こくる】せるがごとく,原隰【げんしゅう】龍鱗【りょうりん】のごとし。

渠を決っすれば降雨のごとし,插【すき】を荷【にな】うもの雲を成す。

五穀 穎【ほ】を垂れ,桑麻【そうま】棻【ふん】を鋪【し】く。

demen07 

 

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (15) 5-4

提封五萬,疆埸綺分。

溝塍刻鏤,原隰龍鱗。

決渠降雨,荷插成雲。

五穀垂穎,桑麻鋪棻。

 

(下し文)

提封 五萬,疆埸【きょうえき】綺【あやぎぬ】のごとく分【まじ】わる。

溝塍【こうじょう】刻鏤【こくる】せるがごとく,原隰【げんしゅう】龍鱗【りょうりん】のごとし。

渠を決っすれば降雨のごとし,插【すき】を荷【にな】うもの雲を成す。

五穀 穎【ほ】を垂れ,桑麻【そうま】棻【ふん】を鋪【し】く。

 

 

(現代語訳)

およそ合わせて五万頃の広さにわたり、畦は交錯して紋様を形づくる。

支流用水路の溝と耕地の畝とは大地を彫刻したかのごとく、高原と低湿地帯とは龍の鱗のごとく重なり合う。

水路をきり開けは、慈雨のごとく耕田をうるおし、拓を荷なう農民は、雲のようにむらがり集まる。

五穀は穂を垂れ、桑や麻は香りをはなつのである。

 

(訳注) (15) 5-4

提封五萬,疆埸綺分。

およそ合わせて五万頃の広さにわたり、畦は交錯して紋様を形づくる。

提封 およそ。合計。提は、挙げる、封は地域。地域内のすべての田が五万頃あること。疆埸 大きな界と小さな界と。堺はあぜとなる。

綺紛 あや織りのように美しく、大小の界が整然と縦横にのびて、田を左右に分けている。

 

溝塍刻鏤,原隰龍鱗。

支流用水路の溝と耕地の畝とは大地を彫刻したかのごとく、高原と低湿地帯とは龍の鱗のごとく重なり合う。

 田の用水路。広さ四尺深さ四尺、田と田との間を流れ、それに沿いあぜ道がある。 田の中のうね。

刻鏤 はりつける。

原湿 高くて平らかな土地と低くてしめっている土地。

 

決渠降雨,荷插成雲。

水路をきり開けは、慈雨のごとく耕田をうるおし、拓を荷なう農民は、雲のようにむらがり集まる。

決渠降雨、荷插成雲 前記白渠の支流用水路をきり開けば、雨が降ったのと同じ。すきをかつぐ農民は雲のごとくむれをなす。この二句は前項自公をはめた民歌の一節 「拓を挙(竹)ぐもの雲のごとく、渠を決すれば雨のごとし。」をふまえる。

 

五穀垂穎,桑麻鋪棻。

五穀は穂を垂れ、桑や麻は香りをはなつのである。

五穀 米・麦・粟・豆・黍の類。

 香木。ここは香気の意。「紛」と同じ説があるが、その場合は盛んにしげること。
八女茶 畑