班固《西都賦》(17)  そこには神池・霊沼がいたるところに存在する。そして、その中には、南方九真郡(越南)の麒麟、西域大宛国の汗血馬がいる。そして、南海黄支国の犀、西方条支国の鳥がいる。崑崙の山をこえ、大海をわたっていくところにある。その異国の珍獣珍鳥が三万里のかなたからやってくるのである。
 

2013年12月7日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《西都賦》(17)#6-2 文選 賦<112―17>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩971 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3403
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《論佛骨表》(1)元和十四年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <884>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3404韓愈詩-227-1
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 712 《薄遊》 蜀中転々 杜甫 <619>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3405 杜甫詩1000-619-875/1500五言律詩
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 216  《帰信吟》 孟郊  唐宋詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3406 (12/07)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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班孟堅(班固)《西都賦》(17)6-2 文選 賦<1121718分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩971 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3403

京畿道関内道00 

 

(16)6(東郊と西郊)-1

東郊則有通溝大漕,潰渭洞河。

(東郊と西郊) 東の郊外には、疏水、大運河があり、渭水に交流して過ぎ、黄河につきぬけて流入する。

汎舟山東,控引淮湖,與海通波。

舟を山東の地にうかべ、淮水や湖水の水を引きこみ、海と水波を相通じて一つとなる。

西郊則有上囿禁苑,林麓藪澤,陂池連乎蜀漢。

西の郊外には、天子専用の自然公園や禁宛、深林・大湿地帯・用水池があり、萄漠の地に向かって続き、

繚以周墻,四百餘里。

牆をぐるりとめぐらすこと四百余里。

離宮別館,三十六所。

離宮・別館が三十六か所、神池・霊沼が至るところに存在する。

 

東郊には則ち通溝【つうこう】大漕有り、渭に潰【とお】り河に洞【とお】る。

舟を山東に汎べて淮湖【わいこ】を控引し、海と波を通ず。

 

西郊には則ち上囿【じょうゆう】禁苑【きんえん】,林麓【りんろく】藪澤【そうたく】、陂池【ひち】有り、蜀漢に連り乎。

繚【めぐ】らすに周墻【しゅうしょう】以ってすること,四百餘里。

離宮 別館,三十六所。

 (17)6-2

神池靈沼,往往而在。

そこには神池・霊沼がいたるところに存在する。

其中乃有九真之麟,大宛之馬。

そして、その中には、南方九真郡(越南)の麒麟、西域大宛国の汗血馬がいる。

黃支之犀,條支之鳥。

そして、南海黄支国の犀、西方条支国の鳥がいる。

踰崑崙,越巨海。

崑崙の山をこえ、大海をわたっていくところにある。

殊方異類,至于三萬里。

その異国の珍獣珍鳥が三万里のかなたからやってくるのである。

神池 靈沼【れいしょう】,往往に在り。

其の中には乃ち九真の麟,大宛【だいえん】の馬有り。

黃支の犀【さい】,條支の鳥とある。

崑崙【こんろん】を踰【こ】え,巨海を越える。

殊方の異類,三萬里より至る。

駿馬04 

 

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (17)6-2

神池靈沼,往往而在。

其中乃有九真之麟,大宛之馬。

黃支之犀,條支之鳥。

踰崑崙,越巨海。

殊方異類,至于三萬里。

 

(下し文) (17)6-2

神池 靈沼【れいしょう】,往往に在り。

其の中には乃ち九真の麟,大宛【だいえん】の馬有り。

黃支の犀【さい】,條支の鳥とある。

崑崙【こんろん】を踰【こ】え,巨海を越える。

殊方の異類,三萬里より至る。

 

(現代語訳)

そこには神池・霊沼がいたるところに存在する。

そして、その中には、南方九真郡(越南)の麒麟、西域大宛国の汗血馬がいる。

そして、南海黄支国の犀、西方条支国の鳥がいる。

崑崙の山をこえ、大海をわたっていくところにある。

その異国の珍獣珍鳥が三万里のかなたからやってくるのである。

nat0017gif615 

(訳注) (17)6-2

神池靈沼,往往而在。

そこには神池・霊沼がいたるところに存在する。

往往 処処、いたるところ。

 

其中乃有九真之麟,大宛之馬。

そして、その中には、南方九真郡(越南)の麒麟、西域大宛国の汗血馬がいる。

九真之麟 漢の宜帝の時九真郡(越南)より献上した麒麟。駒の形で麒麟の色をし、牛

に似た角があった。

大宛之馬 武帝の時大宛国(フエルガーナ)王の首を斬り入手した名馬、汗血馬という。西域大宛国とは紀元前2世紀頃より中央アジアのフェルガナ地方に存在したアーリア系民族の国家。

 

黃支之犀,條支之鳥。

そして、南海黄支国の犀、西方条支国の鳥がいる。

黃支之犀 平帝の元始二年目南郡の南、京師を去る三万里の国より献上の犀。今のタイ国という。

条枝之鳥 条枝国はイランまたはアラビアなど諸説あり、『史記』に大鳥の卵甕のごとしという。

 

踰崑崙,越巨海。

崑崙の山をこえ、大海をわたっていくところにある。

崑崙 パミルの東から中国に入るアジア最大の山脈。その一支脈が秦嶺。

 

殊方異類,至于三萬里。

その異国の珍獣珍鳥が三万里のかなたからやってくるのである。
函谷関長安地図座標005