班固《西都賦》(21) 御殿の区域は各々この通りであり、とてもことごとく語りつくせないのである。重なりあって屈曲する御殿あり、高々とそびえた御殿あり、高きも低きもともどもあざやかにかがやいている。独特の形をしたものや珍しい造作のものや、一つ一つ各々外観が違っている。

2013年12月11日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《論佛骨表》(5)元和十四年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <888>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3424韓愈詩-227-5
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 716 《放船》 蜀中転々 杜甫 <623>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3425 杜甫詩1000-623-879/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 220  《罪松》 孟郊  唐宋詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3426 (12/11)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
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班孟堅(班固) 《西都賦》(21)8(數々の宮殿)-2 文選 賦<1122118分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩975 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3423

 

 

20)#8(數々の宮殿)-1

於是左右平,重軒三階。

(數々の宮殿)ここ、宮殿の左(東)は階級【きざはし】の人道、右(西)は敷き瓦のなだらかな坂の車道。

閨房周通,門闥洞開。

二重の欄干と三段の階段とがあり、お局はここと道続きにとりまき、大門中門はそれぞれ相対している。

列鍾虡於中庭,立金人於端闈。

中庭に銅鐘の懸け台をおしならべ、正門に銅の人像を立てたのである。

仍增崖而衡閾,臨峻路而扉。

龍首の山の高い崖を利用して門の閾を構たえ、けわしい坂道を下に見て正門の扉が開いている。

徇以離宮別寢,承以崇臺閒館。

この未央宮のそばに、離宮・別殿が輪になってめぐり、それにあん接するように高台やがらんとした大きな館が建っている。

是に於て、左は、右は、重軒三階、

閏房周く通じ、門闥【もんたつ】【ほがらか】に開く。

鍾虡【しょうきょ】を中庭に列ね、金人を端闈【たんい】に立つ。

檜崖にりて閾【しきみ】を衡【よこた】へ、岐路に臨んで扉を啓【ひら】き、

徇【めぐ】らすに離宮別を以てし、承【うく】るに崇臺館を以てす。

21)#8-2

煥若列宿,紫宮是環。

あたかももろもろの居並ぶ星座や紫微官の星座が天帝の紫宮のまわりをめぐるがごとく、照りかがやいている。

清涼宣溫,神仙長年。

清涼殿・宣温殿・神仙殿・長年殿がある。

金華玉堂,白虎麒麟。

そして、金華殿・玉堂殴・白虎殿・麒麟殿とあり、

區宇若茲,不可殫論。

御殿の区域は各々この通りであり、とてもことごとく語りつくせないのである。

增盤崔嵬,登降炤爛。

重なりあって屈曲する御殿あり、高々とそびえた御殿あり、高きも低きもともどもあざやかにかがやいている。

殊形詭制,每各異觀。

独特の形をしたものや珍しい造作のものや、一つ一つ各々外観が違っている。

乘茵步輦,惟所息宴。

手輿をかつがせたり、手車をひかせたりして、高貴の婦人たちがもっぱら息い安らぐ場所となっている。

 

煥【かん】として列宿の紫宮を是れるが若く、

清涼、宣温、神仙、長年、

金華、玉堂、白虎、麒麟、

區宇【くう】茲【かく】の若く、【ことごと】く諭ず可からず。

增盤【そうばん】崔嵬【さいかい】,登降 炤爛【しょうらん】

殊形【しゅけい】詭制【きせい】、毎に各のを異にす。

乘茵【じょういん】步輦【ほれん】、惟だ息宴する所のままなり。

長安城の位置関係 

 

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) 21)#8-2

煥若列宿,紫宮是環。

清涼宣溫,神仙長年。

金華玉堂,白虎麒麟。

區宇若茲,不可殫論。

增盤崔嵬,登降炤爛。

殊形詭制,每各異觀。

乘茵步輦,惟所息宴。

 

(下し文)

煥【かん】として列宿の紫宮を是れるが若く、清涼、宣温、神仙、長年、金華、玉堂、白虎、麒麟、區宇【くう】茲【かく】の若く、【ことごと】く諭ず可からず。

增盤【そうばん】崔嵬【さいかい】,登降 炤爛【しょうらん】

殊形【しゅけい】詭制【きせい】、毎に各のを異にす。

乘茵【じょういん】步輦【ほれん】、惟だ息宴する所のままなり。

 

(現代語訳)

あたかももろもろの居並ぶ星座や紫微官の星座が天帝の紫宮のまわりをめぐるがごとく、照りかがやいている。

清涼殿・宣温殿・神仙殿・長年殿がある。

そして、金華殿・玉堂殴・白虎殿・麒麟殿とあり、

御殿の区域は各々この通りであり、とてもことごとく語りつくせないのである。

重なりあって屈曲する御殿あり、高々とそびえた御殿あり、高きも低きもともどもあざやかにかがやいている。

独特の形をしたものや珍しい造作のものや、一つ一つ各々外観が違っている。

手輿をかつがせたり、手車をひかせたりして、高貴の婦人たちがもっぱら息い安らぐ場所となっている。

 

(訳注) 21)#8-2

煥若列宿,紫宮是環。

あたかももろもろの居並ぶ星座や紫微官の星座が天帝の紫宮のまわりをめぐるがごとく、照りかがやいている。

紫宮 北辰ともいい,中国では見かけ上不動の恒星で,天空の星座がこの星を中心として回転することから,古来方位を定めるのに利用されるとともに,もっとも尊貴な星として崇拝されてきた。《史記》天官書などの記述によると,北極星は天帝太一神の居所であり,この星を中心とする星座は天上世界の宮廷に当てられて紫宮,紫微宮とよばれ,漢代には都の南東郊の太一祠においてしばしば太一神の祭祀が行われた。その後,讖緯(しんい)思想(讖緯説)の盛行につれて,後漢ころには北辰北斗信仰が星辰信仰の中核をなすようになり,北辰は耀魄宝(ようはくほう)と呼ばれ群霊を統御する最高神とされた。

 

清涼宣溫,神仙長年。

清涼殿・宣温殿・神仙殿・長年殿がある。

清涼 御殿の名。以下七つも同じ。

 

金華玉堂,白虎麒麟。

そして、金華殿・玉堂殴・白虎殿・麒麟殿とあり、

 

區宇若茲,不可殫論。

御殿の区域は各々この通りであり、とてもことごとく語りつくせないのである。

区宇 区域、場所。

 

增盤崔嵬,登降炤爛。

重なりあって屈曲する御殿あり、高々とそびえた御殿あり、高きも低きもともどもあざやかにかがやいている。

増盤 「増は重なる。盤は屈(まが)る。」盤は鏧と同じ。

崔嵬 高くそびえるさま。前後項とともに宮殿の外観の形容。

登降 高い所でも低い所でもの意。

炤爛 焙は、照と同じ。爛はあきらか。

 

殊形詭制,每各異觀。

独特の形をしたものや珍しい造作のものや、一つ一つ各々外観が違っている。

 

乘茵步輦,惟所息宴。

手輿をかつがせたり、手車をひかせたりして、高貴の婦人たちがもっぱら息い安らぐ場所となっている。

乘茵 車の褥であるが、ここは四人でかつぐ輿(こし)のこと。

步輦 手ぐるま。皇后や婕妤はにのり、余りは皆茵で行く。
漢長安図