班固《西都賦》(24) 弱翠の羽飾りのある火斉の天明りは、遠くまで照らし光を内に含んでいる。天下の名宝、懸黎や垂棘の玉、それに夜光の玉もここにはそろっている。ここの堂の前は漆塗りの黒色のたたき、階段は黄金塗りの敷きみぎわの瓦、白玉のきざはし、朱色の中庭がある。

2013年12月14日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《論佛骨表》(8)元和十四年韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <891>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3439韓愈詩-227-8
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班孟堅(班固)《西都賦》(24)#93 文選 賦<1122418分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩978 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3438

 

 

9(後宮の華麗)

(22)#9―1

後宮則有掖庭椒房,后妃之室。

(後宮の華麗) 後宮には、掖庭宮、椒房殿があり、ともに后妃のすまいである。

合歡增城,安處常寧。

それには、合歓殿・増城殿・安処殿・常寧殿があり、

茞若椒風,披香發越。

若殿・椒風殿・披香殿・発越殿とつづき、

蘭林蕙草,鴛鸞飛翔之列。

蘭林殿・蕙草殿・鴛鸞殿・飛翔殿の御殿がおしならぶのである。

 

(23)#9―2

昭陽特盛,隆乎孝成。

ことに昭陽殿は盛大で、成帝の代にはますます栄えた。

屋不呈材,牆不露形。

その棟梁の材木は木地をかくし、牆は形をむきださず、

裛以藻繡,絡以綸連。

五色のあや模様の錦蹄でまいてつつみこみ、靑糸の組みひもが巻きつけてある。
隨侯明月。錯落其間。

随侯の明月といわれる珠玉が、その中に入りまじる。

金釭銜璧,是為列錢。

轂鉄塾の黄金の環は、璧の帯のごとき横木を飾り、玉をふくみ、これを銭の行列さながらに連続させる。

 

(24)#9―3

翡翠火齊,流耀含英。

弱翠の羽飾りのある火斉の天明りは、遠くまで照らし光を内に含んでいる。

懸黎垂棘,夜光在焉。

天下の名宝、懸黎や垂棘の玉、それに夜光の玉もここにはそろっている。

於是玄墀釦砌,玉階彤庭。

ここの堂の前は漆塗りの黒色のたたき、階段は黄金塗りの敷きみぎわの瓦、白玉のきざはし、朱色の中庭がある。

礝磩綵緻,琳蒞青熒。

そこにあるのさざれ石は、色どりも美しくきめこまか、琳蒞の石は、青色に光っている。

珊瑚碧樹,周阿而生。

珊瑚や碧樹の玉石の林が、庭のくまをめぐり生えている。

 

(25)#9―4

紅羅颯纚,綺組繽紛。

精曜華燭,俯仰如神。

後宮之號,十有四位。

窈窕繁華,更盛迭貴。

處乎斯列者,蓋以百數。

長安城の位置関係 

 

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文)

 (24)#9―3

翡翠火齊,流耀含英。

懸黎垂棘,夜光在焉。

於是玄墀釦砌,玉階彤庭。

礝磩綵緻,琳蒞青熒。

珊瑚碧樹,周阿而生。

 

(下し文) (24)#9―3

翡翠【ひすい】の火齊【かせい】,耀【かがやき】を流し英【ひかり】を含む。

懸黎【けんれい】垂棘【すいきょく】,夜光在り。

是に於いて玄墀【げんち】釦砌【こうぜい】,玉階彤庭【とうてい】あり。

礝磩【ぜんせき】は綵緻さいち】にして,琳蒞【りんぴん】は青熒【せいけい】なり

珊瑚【さんご】碧樹【へきじゅ】,阿を周りて生ず。

 

(現代語訳)

弱翠の羽飾りのある火斉の天明りは、遠くまで照らし光を内に含んでいる。

天下の名宝、懸黎や垂棘の玉、それに夜光の玉もここにはそろっている。

ここの堂の前は漆塗りの黒色のたたき、階段は黄金塗りの敷きみぎわの瓦、白玉のきざはし、朱色の中庭がある。

そこにあるのさざれ石は、色どりも美しくきめこまか、琳蒞の石は、青色に光っている。

珊瑚や碧樹の玉石の林が、庭のくまをめぐり生えている。

hinode0100 

(訳注) (24)#9―3

翡翠火齊,流耀含英。

弱翠の羽飾りのある火斉の天明りは、遠くまで照らし光を内に含んでいる。

翳翠 翡は雄で赤色の毛、翠は雌で青色の毛のものをいう。ここは前項『漢書』の明珠・翠羽にしたがい、鳥の羽とする。烏でなく青緑色の石であっても意味は通じる。

火斉 火珠。玟瑰(ばいかい)ともいう。鶏卵状で数尺にわたり照らし、太陽が真上にあれば、火を出す。

含英 英は光、火斉の珠についていえば、火を内蔵すること。

 

懸黎垂棘,夜光在焉。

天下の名宝、懸黎や垂棘の玉、それに夜光の玉もここにはそろっている。

懸黎 美玉の名、「梁に懸黎あり、楚に和璞ありて天下の名器たり」(『戦国策』)。

垂棘 春秋時代の晋の美玉(『左伝』)。

夜光 美玉の名。『戦国策』(「楚策」)、『史記』李斯伝、張衡の思玄賦などに見える。

 

於是玄墀釦砌,玉階彤庭。

ここの堂の前は漆塗りの黒色のたたき、階段は黄金塗りの敷きみぎわの瓦、白玉のきざはし、朱色の中庭がある。

 玄は赤味をおびた黒色の漆塗りの意、は堂前の平地すなわち殿上のたたきの廊下。

 は階みぎわ、階段の石だたみ。釦は黄金で塗る。銅を重ね合わせてめっきする。玉階は中庭に下る階段である。

 

礝磩綵緻,琳蒞青熒。

そこにあるのさざれ石は、色どりも美しくきめこまか、琳蒞の石は、青色に光っている。

/ 玉に次ぐ美石。「白きこと氷の如く、半ば赤色をおびる。」(「子虚の賦」の注)。次于玉的美石。

 玉に次ぐ美石。前項に類す。

琳蒞 琳は光沢ある美玉。は石質が玉に次ぐ美石。

 青く光る。

 

珊瑚碧樹,周阿而生。

珊瑚や碧樹の玉石の林が、庭のくまをめぐり生えている。

碧樹 靑玉の樹林。

長安付近図00