班固《西都賦》(27) さて未央宮の西は、天疎開・石渠閣という典籍を所蔵する書庫がある。かの一意専心指南する古老、名儒、師、傳に命じて、六芸を講論させ、諸説の同異を比較検討させる。また承明盧・金馬門という著作の官署がある。すぐれた文学者や博学達識の学者が、ここには群れをなしている。

 

2013年12月17日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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班孟堅(班固)《西都賦》(27)10-2 文選 賦<1122718分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩981 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3453 

 

 

10-1

左右庭中,朝堂百寮之位。

(朝廷の百官) 未央宮の広庭の朝堂に左右して、百官の座がある。

蕭曹魏邴,謀謨乎其上。

高祖の宰相蕭何・曹参や、宣帝の宰相魏相・邴吉などは、その堂上で国事の方針を決めた。

佐命則垂統,輔翼則成化。

高祖受命の大業を手伝っては皇統を永く子孫に伝え、宣帝をたすけては太平の世とする。

流大漢之愷悌,盪亡秦之毒螫。

そして大漢の仁政を天下にはどこし、亡秦の虐政の毒害を一掃した。

故令斯人揚樂和之聲,作畫一之歌。

だから西都の人々は太平楽に合わせて和累の声を揚げ、「画一の歌」まで作ることとなったのだ。

10-2

功德著乎祖宗,膏澤洽乎黎庶。

功業徳行ともに祖宗の先帝を顕彰し、その恩沢は、しもじもの民草にまでおよんだ。

又有天祿石渠,典籍之府。

さて未央宮の西は、天疎開・石渠閣という典籍を所蔵する書庫がある。

命夫惇誨故老,名儒師傅。

かの一意専心指南する古老、名儒、師、傳に命じて、

講論乎六蓺,稽合乎同異。

六芸を講論させ、諸説の同異を比較検討させる。

又有承明金馬,著作之庭。

また承明盧・金馬門という著作の官署がある。

大雅宏達,於茲為群。

すぐれた文学者や博学達識の学者が、ここには群れをなしている。

10-3

元元本本,殫見洽聞。

發篇章,校理秘文。

周以鉤陳之位,衛以嚴更之署。

總禮官之甲科,群百郡之廉孝。

虎賁贅衣,閹尹閽寺。

陛戟百重,各有典司。

長安城の位置関係 

 

(27)10-2

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (27)10-2

功德著乎祖宗,膏澤洽乎黎庶。

又有天祿石渠,典籍之府。

命夫惇誨故老,名儒師傅。

講論乎六蓺,稽合乎同異。

又有承明金馬,著作之庭。

大雅宏達,於茲為群。

 

(下し文) 10-2

功德著乎祖宗,膏澤洽乎黎庶。

又有天祿石渠,典籍之府。

命夫惇誨故老,名儒師傅。

講論乎六蓺,稽合乎同異。

又有承明金馬,著作之庭。

大雅宏達,於茲為群。

 

(現代語訳)

功業徳行ともに祖宗の先帝を顕彰し、その恩沢は、しもじもの民草にまでおよんだ。

さて未央宮の西は、天疎開・石渠閣という典籍を所蔵する書庫がある。

かの一意専心指南する古老、名儒、師、傳に命じて、

六芸を講論させ、諸説の同異を比較検討させる。

また承明盧・金馬門という著作の官署がある。

すぐれた文学者や博学達識の学者が、ここには群れをなしている。

漢長安図 

 

(訳注) 10-2

功德著乎祖宗,膏澤洽乎黎庶。

功業徳行ともに祖宗の先帝を顕彰し、その恩沢は、しもじもの民草にまでおよんだ。

黎庶 もろもろの民。

 

又有天祿石渠,典籍之府。

さて未央宮の西は、天疎開・石渠閣という典籍を所蔵する書庫がある。

天祿石渠 ともに楼閣の書庫。末央宮の北にあった。蕭何の造営。貴重図書を収蔵し賢才の士をおいた。石渠閣は閣の下に石組で作った溝に水を引き、秦の図書を収めた。宣帝の時ここで諸書を講論した。

 

命夫惇誨故老,名儒師傅。

かの一意専心指南する古老、名儒、師、傳に命じて、

故老 古老。

 

講論乎六蓺,稽合乎同異。

六芸を講論させ、諸説の同異を比較検討させる。

 詩・書・礼・楽・易・春秋の六経。「五経の同異を講ぜしむ」(宣帝紀)。「韋玄成詔を受け、太子の大傳の蕭望之及び五経の諸倫と、同異を石渠閣に雑論し、其の対を条ごとに奏す」(韋玄成伝)などと『漢書』に見える。

 

又有承明金馬,著作之庭。

また承明盧・金馬門という著作の官署がある。

承明金馬 承明盧は、石渠閣の外に在り、直宿(当直)のやどる所を盧という。金馬門は、未央官にある官吏の出仕するところ(『史記』『三輔黄哉図』)。

 

大雅宏達,於茲為群。

すぐれた文学者や博学達識の学者が、ここには群れをなしている。

大雅 『詩経』の大雅の篇より転じて、学識文才ある士をいう。「上林の賦」の張揖の注に「大雅の材三十一人」とある。
大明宮-座標02