班固《西都賦》(28) 礼官の試験の甲科に合格し郎中となった者をここにあつめ、また群国から推挙された廉直、孝行の士をよせあつめる。さらに虎賁の武土、近臣、宦官の長、門衛、中臣たちがおり、きざはしの下に戟戈を手にし、十重列、二十重列と整列して守護し、そのおのおのには監督の司が設けられている。

2013年12月18日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《西都賦》(28)#10-3 文選 賦<112―28>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩982 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3458
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《論佛骨表》(12)#8-2韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <895>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3459韓愈詩-227-12
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 723 《答楊梓州》 蜀中転々 杜甫 <630>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3460 杜甫詩1000-630-886/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 227  《洛橋晚望》 孟郊  唐宋詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3461 (12/18)
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班孟堅(班固)《西都賦》(28)10-3 文選 賦<1122818分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩982 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3458

函谷関長安地図座標005 

 

10-1

左右庭中,朝堂百寮之位。

(朝廷の百官) 未央宮の広庭の朝堂に左右して、百官の座がある。

蕭曹魏邴,謀謨乎其上。

高祖の宰相蕭何・曹参や、宣帝の宰相魏相・邴吉などは、その堂上で国事の方針を決めた。

佐命則垂統,輔翼則成化。

高祖受命の大業を手伝っては皇統を永く子孫に伝え、宣帝をたすけては太平の世とする。

流大漢之愷悌,盪亡秦之毒螫。

そして大漢の仁政を天下にはどこし、亡秦の虐政の毒害を一掃した。

故令斯人揚樂和之聲,作畫一之歌。

だから西都の人々は太平楽に合わせて和累の声を揚げ、「画一の歌」まで作ることとなったのだ。

10-2

功德著乎祖宗,膏澤洽乎黎庶。

功業徳行ともに祖宗の先帝を顕彰し、その恩沢は、しもじもの民草にまでおよんだ。

又有天祿石渠,典籍之府。

さて未央宮の西は、天疎開・石渠閣という典籍を所蔵する書庫がある。

命夫惇誨故老,名儒師傅。

かの一意専心指南する古老、名儒、師、傳に命じて、

講論乎六蓺,稽合乎同異。

六芸を講論させ、諸説の同異を比較検討させる。

又有承明金馬,著作之庭。

また承明盧・金馬門という著作の官署がある。

大雅宏達,於茲為群。

すぐれた文学者や博学達識の学者が、ここには群れをなしている。

10-3

元元本本,殫見洽聞。

根源、典籍の板木にさかのぼり、もれなく見聞して、

發篇章,校理秘文。

文章の意義を明らかにし、秘蔵の文献を校定整理する。

周以鉤陳之位,衛以嚴更之署。

星座鉤陳の六つの星が紫微官を守る位置にあるように、未央官の周囲には、夜警の官署を置いて護衛する。

總禮官之甲科,群百郡之廉孝。

礼官の試験の甲科に合格し郎中となった者をここにあつめ、また群国から推挙された廉直、孝行の士をよせあつめる。

虎賁贅衣,閹尹閽寺。

さらに虎賁の武土、近臣、宦官の長、門衛、中臣たちがおり、

陛戟百重,各有典司。

きざはしの下に戟戈を手にし、十重列、二十重列と整列して守護し、そのおのおのには監督の司が設けられている。

 漢長安図

 

 

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) 10-3

元元本本,殫見洽聞。

發篇章,校理秘文。

周以鉤陳之位,衛以嚴更之署。

總禮官之甲科,群百郡之廉孝。

虎賁贅衣,閹尹閽寺。

陛戟百重,各有典司。

 

(下し文) 10-3

元【はじめ】を元【もと】め、本を本【もと】める,殫【ことごと】く見て洽【あまね】く聞く。

篇章を【けいはつし】,秘文を校理【こうり】す

【めぐら】すに鉤陳【こうちん】のてし,衛るに嚴更の署を以てす。

禮官の甲科を總【す】べ,百郡の廉孝【れんこう】を群める。

虎賁【こほん】贅衣【ぜいい】,閹尹【えんいん】閽寺【こんじ】とす

陛戟【へいげい】百重【ひゃくちょう】,各【おのお】の典司【つかさ】

 

(現代語訳)

根源、典籍の板木にさかのぼり、もれなく見聞して、

文章の意義を明らかにし、秘蔵の文献を校定整理する。

星座鉤陳の六つの星が紫微官を守る位置にあるように、未央官の周囲には、夜警の官署を置いて護衛する。

礼官の試験の甲科に合格し郎中となった者をここにあつめ、また群国から推挙された廉直、孝行の士をよせあつめる。

さらに虎賁の武土、近臣、宦官の長、門衛、中臣たちがおり、

きざはしの下に戟戈を手にし、十重列、二十重列と整列して守護し、そのおのおのには監督の司が設けられている。

 

(訳注) 10-3

元元本本,殫見洽聞。

根源、典籍の板木にさかのぼり、もれなく見聞して、

元元本本 元は源、本は根。典籍の板木。

 

發篇章,校理秘文。

文章の意義を明らかにし、秘蔵の文献を校定整理する。

發 啓発:人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと。。

 

周以鉤陳之位,衛以嚴更之署。

星座鉤陳の六つの星が紫微官を守る位置にあるように、未央官の周囲には、夜警の官署を置いて護衛する。

鉤陳之位 紫微官を守る六つの星の位置。この天の星座を地上の未央宮とこの周囲の護衛の官署になぞらえる。

嚴更 夜警番。夜に鼓をうつのを監督して行う。夜を五更に分割して一刻とし、一刻ごとにうつ。更とは時の経過すること。肢史の署は、郎(近侍の官)の宿衛の役所。末央宮内にある。

 

總禮官之甲科,群百郡之廉孝。

礼官の試験の甲科に合格し郎中となった者をここにあつめ、また群国から推挙された廉直、孝行の士をよせあつめる。

礼官之甲科 礼官とは奉常(太常ともいう)。甲科とは甲乙丙の科があり、礼官が甲科で合格させた者の意。官吏登用試験にこの三科があり、漢の平帝では甲科四十人を郎中とした(『漢書』儒林伝)。採用試験の方法は、射策といって、題意を策に書き、問題の大小により甲科、乙科などと記し、これをかくしておいて受験生に選ばせ、解釈させる。その優劣を判定する。甲科の及第者は郎中となり禁衛の職に当たる。右の蕭望之は丞相までなった人であるが、最初はこの甲科に合格、門侯(時刻により門の開閉をつかさどる門衛)に補せられた。

廉孝 孝廉と同じ。押韻の関係で適にする。「元光元年、冬十一月初めて那因をして孝と廉と各一人を挙げしむ」(武帝紀)とあるが、孝廉一つにした場合もある(李注義疏)。これも禁衛の職に当たる。

 

虎賁贅衣,閹尹閽寺。

さらに虎賁の武土、近臣、宦官の長、門衛、中臣たちがおり、

虎賁 古の勇士。転じて一般の勇士、武士。

贅衣 綴衣ともいい、惟優に近い近臣をさすらしい。

閹尹 官官の長。

閽寺 閽人と寺人。刑余の門衛と君側の後宮をつかさどる小臣、宦官。

 

陛戟百重,各有典司。

きざはしの下に戟戈を手にし、十重列、二十重列と整列して守護し、そのおのおのには監督の司が設けられている。

陛戟 きざはしをはさんで、戟戈をもち侍立する武官。
長安城の位置関係 botan00