班固《西都賦》(34) 天に向かって仙人の掌をおしあげて甘露を受けるようにして、一対の直立する銅柱を高く上へのばす。塵挨によごれた下界のにごりを越えて、天の垢ない白い気の結ぶ露こそ清浄という次第なのだ。これを建てた武帝は、方士の文成将軍の大ぼらにのり、方士の五利将軍の詐術をほしいままに実行したのだ。


2013年12月24日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《西都賦》(34)#13-2 文選 賦<112―34>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩988 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3488
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《論佛骨表》(18)#11-2韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <901>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3489韓愈詩-227-18
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 729 《花底〔草堂逸詩拾遺〕》 蜀中転々 杜甫 <636>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3490 杜甫詩1000-636-892/1500〔草堂逸詩拾遺-(5)〕
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 233  《九辯 序文と一段目》 宋玉  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3491 (12/24)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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班孟堅(班固)《西都賦》(34)#13-2 文選 賦<1123418分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩988 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3488

 

 

(33)#13(神仙境)-1

前唐中而後太液,覽滄海之湯湯。

(神仙境) 建章宮の前には中庭があり池があり、そこにつながる後に太液の池があり、そちらに目をそそげば仙郷にむかう滄海がありそこにみずは滔滔と流れている。

揚波濤於碣石,激神岳之嶈嶈。

大きな波を碣石山にうち揚げるようにし、そして高い神岳にぶつかって奔流する。

濫瀛洲與方壺,蓬萊起乎中央。

太液の池には漏洲・方丈・壺梁の仙山がうかび、蓬莱山がその中央にそびえ立っている。

於是靈草冬榮,神木叢生。

ここには、霊草が冬も花を開き枯れることなく、太古以来の神木がむらがりそだっている。

巖峻崒,金石崢嶸。

けわしい山岳が高々とそびえ、金や石の峰がさかしくそそり立っている。

 (34)#13(神仙境)-2

抗仙掌以承露,擢雙立之金莖。

天に向かって仙人の掌をおしあげて甘露を受けるようにして、一対の直立する銅柱を高く上へのばす。

軼埃之混濁,鮮顥氣之清英。

塵挨によごれた下界のにごりを越えて、天の垢ない白い気の結ぶ露こそ清浄という次第なのだ。

騁文成之丕誕,馳五利之所刑。

これを建てた武帝は、方士の文成将軍の大ぼらにのり、方士の五利将軍の詐術をほしいままに実行したのだ。

庶松喬之群類,時遊從乎斯庭。

古代の赤松子や王子喬などの神仙どもが、常にこの庭で自分と遊んでもらいたいと思った。

實列仙之攸館,非吾人之所寧。

まことにその通りここは仙人たちの館であっても、われら人間の安んじて住む邸宅ではない。

 

唐中を前にして太液をに後す,滄海の湯湯【しょうしょう】たるを覽る。

波濤を碣石【けっせき】に揚げ,神岳の嶈嶈【しょうしょう】たるに激す。

瀛洲【えいしゅう】と方壺とを濫【うか】べ,蓬萊 中央にる。

是に於いて靈草冬榮し,神木叢生【そうせい】す

巖峻【がんしゅん】【しゅうしゅつ】として,金石 崢嶸【そうこう】たり

 

仙掌を抗げて以て承露し,雙立の金莖を擢【ぬ】く

【あいあい】の混濁を軼き,顥氣【こうき】の清英を鮮【いさぎよし】とす

文成の丕誕【ひたん】を【はせ】し,五利の刑【のり】とする所を馳【はせ】す

【こいねが】わくば松喬【しょうきょう】の群類,時に斯の庭に遊從せん。

實に列仙の館する攸【ところ】にして,吾人の寧【やすん】ずる所にら非ず。」

漢長安図 

 

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (34)#13(神仙境)-2

抗仙掌以承露,擢雙立之金莖。

軼埃之混濁,鮮顥氣之清英。

騁文成之丕誕,馳五利之所刑。

庶松喬之群類,時遊從乎斯庭。

實列仙之攸館,非吾人之所寧。」

 

(下し文)

仙掌を抗げて以て承露し,雙立の金莖を擢【ぬ】く

【あいあい】の混濁を軼き,顥氣【こうき】の清英を鮮【いさぎよし】とす

文成の丕誕【ひたん】を【はせ】し,五利の刑【のり】とする所を馳【はせ】す

【こいねが】わくば松喬【しょうきょう】の群類,時に斯の庭に遊從せん。

實に列仙の館する攸【ところ】にして,吾人の寧【やすん】ずる所にら非ず。」

 

(現代語訳)

天に向かって仙人の掌をおしあげて甘露を受けるようにして、一対の直立する銅柱を高く上へのばす。

塵挨によごれた下界のにごりを越えて、天の垢ない白い気の結ぶ露こそ清浄という次第なのだ。

これを建てた武帝は、方士の文成将軍の大ぼらにのり、方士の五利将軍の詐術をほしいままに実行したのだ。

古代の赤松子や王子喬などの神仙どもが、常にこの庭で自分と遊んでもらいたいと思った。

まことにその通りここは仙人たちの館であっても、われら人間の安んじて住む邸宅ではない。

長安城の位置関係 

(訳注) (34)#13(神仙境)-2

抗仙掌以承露,擢雙立之金莖。

天に向かって仙人の掌をおしあげて甘露を受けるようにして、一対の直立する銅柱を高く上へのばす。

仙掌・承露 仙掌・承露盤。漢の武帝のとき,建章宮に高さ二十丈、大きさ七囲の銅柱の承露盤を作り,その上にこれを置いて甘露を受けたと伝えられる。また,この甘露は,玉屑と混ぜて飲むと,長生不死ができると信じられた(《漢書》郊祀志)。なお,サボテンの漢名も仙人掌と書く。

 

軼埃之混濁,鮮顥氣之清英。

塵挨によごれた下界のにごりを越えて、天の垢ない白い気の結ぶ露こそ清浄という次第なのだ。

 埃も、もほこり。

顥気 天の白い気。

 いさざよし。清浄。

清英 澄んでまじり気のない気。

 

騁文成之丕誕,馳五利之所刑。

これを建てた武帝は、方士の文成将軍の大ぼらにのり、方士の五利将軍の詐術をほしいままに実行したのだ。

文成 斉の方士の李少翁は、方術を使い武帝にまみえ、神と通ずるためには、宵室や衣服などを神の物にかたどられないと、天神は現れないと説き、武帝は彼を文成将軍となし、甘泉官を造営した。

五利 樊大という方士は、不死の薬を手に入れ、仙人を招くことができるといい、武帝をよろこはせたので、五利将軍に任命されたことに基づく。

所刑 刑とは、法る。方術のこと。

 

庶松喬之群類,時遊從乎斯庭。

古代の赤松子や王子喬などの神仙どもが、常にこの庭で自分と遊んでもらいたいと思った。

松喬 赤松子と王子喬のこと。・赤松子は、神農のころの雨師(雨の神)水玉(水精。水晶)を服用し、それを神農にも教えた。 自焼することで火によって尸解したという。西王母の石室に宿り風雨とともに山を上り下りした。 炎帝(神農)の末娘が赤松子を追ってきて仙人になり、二人とも姿を消した。黄帝の曾孫の高辛氏の時代に再び雨師になった。・王子喬は、後漢の蔡邕(さいよう)の〈王子喬碑文〉はいつの時代の人かわからぬという。《列仙伝》は,《国語》や《逸周書》に賢者として見える太子晋に結びつけ,周の霊王の太子の姫晋であるとする。笙の笛を吹くことを好み,鳳凰の鳴声を模することができた。道士の浮丘公に会い,つれられて嵩高山(すうこうざん)に入って仙人となった。魏晋南北朝時代以来,赤松子とならんで古代の仙人の代表とされ,詩文や絵画に登場することが多い。

 

實列仙之攸館,非吾人之所寧。」

まことにその通りここは仙人たちの館であっても、われら人間の安んじて住む邸宅ではない。
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