班固《西都賦》(43) 蘭やヨロイ草の花が色づき、草木や花が光沢にかがやき、美しくしげる。錦をしきひろげ、刺繍をしきのばすがごとく、その堤の法面にあざやかに光っている。そしていろんな鳥たちが、まず二千年をへて黒色に変じた老鶴の玄鶴・白鷺・黄鵠(はくちょう)・鵁鸛(ごいさぎ)がいて、まなづる・(のがん)鳧鷖(かも)・おおとり、雁がいる。

2014年1月2日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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班孟堅(班固)《西都賦》(43)163 文選 賦<1124318分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩997 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3533

 

 

(41)16(狩猟後の饗宴と昆明地ⅰ)-1

於是天子乃登屬玉之館,歷長楊之榭。

さて、こうして、天子は、属玉の館に登り、長楊官の台樹を通りぬける。

覽山川之體勢,觀三軍之殺獲。

そこで、山川の形勢に目をとめて、全軍の殺戮した獲物を仔細に視察なさるのである。

原野蕭條,目極四裔。

原野は静まりかえり生物一つなく、四方の果てまで日はとどきわたる。

禽相鎮壓,獸相枕藉。

鳥は上に下にと重なりあい、獣はたおれて重なりあう。

然後收禽會眾,論功賜胙。

この後で獲物を収容して士卒を集合させ、功を論じて胙を賜う。

陳輕騎以行炰,騰酒車以斟酌。

軽騎兵の軍官が列を組んで肉を丸焼きにし、酒の車を馳せて酒をつぐ。

 

(42)#16-2

割鮮野食,舉烽命釂。

生き新鮮なよい肉を切り割いて野外で食事をとり、松明を合い図に乾杯せよとのご命令をくだされる。

饗賜畢,勞逸齊。

恩賜の饗宴が終わると、尽力を盡した者には重く、楽をした者には軽く、苦楽に合わせてねぎらわれた。

大路鳴鑾,容與徘徊。

天子の車は鈴を鳴らし、ゆっくり禁苑を旋回する。

集乎豫章之宇,臨乎昆明之池。

苑中の予章観の屋形に至り、昆明の池を見おろされる。

左牽牛而右織女,似雲漢之無涯。

左手に牽牛星、右手に織女星の石像があり、天の河のはてしない広がりに似ている。

茂樹蔭蔚,芳草被隄。

茂った木が青々と木蔭をつくり、芳香をはなつ草が堤をおおっている。

 

(43)163

蘭茞發色,曄曄猗猗。

蘭やヨロイ草の花が色づき、草木や花が光沢にかがやき、美しくしげる。

若摛錦布繡,瀦燿乎其陂。

錦をしきひろげ、刺繍をしきのばすがごとく、その堤の法面にあざやかに光っている。

鳥則玄鶴白鷺,黃鵠鵁鸛。

そしていろんな鳥たちが、まず二千年をへて黒色に変じた老鶴の玄鶴・白鷺・黄鵠(はくちょう)・鵁鸛(ごいさぎ)がいて、

鶬鴰鴇,鳧鷖鴻鴈。

まなづる・(のがん)鳧鷖(かも)・おおとり、雁がいる。

朝發河海,夕宿江漢。

あしたに黄河北海を飛び立ち、夕べに長江・漢水に宿る。

沈浮往來,雲集霧散。

ゆき帰りにはここで沈んだり浮いたりしてから、雲のごとく集まり、霧のごとく散っていく。

 

(41)16(狩猟後の饗宴と昆明地ⅰ)-1

是に於いて天子 乃ち屬玉の館に登り,長楊の榭を歷る。

山川の體勢を覽,三軍の殺獲を觀る。

原野 蕭條として,目 四裔【しえい】を極める。

禽は相い鎮壓【ちんあつ】し,獸は相い枕藉【しんしゃ】す

然る後 禽を收め 眾を會し,功を論じ胙を賜う。

輕騎を陳【つら】ねて以て炰【ほう】を【や】り,酒車を騰【あ】げてて斟酌【しんしゃく】す

 

(42)162

鮮を割【さ】きて野に食らわしめ,烽を舉げて釂【しゃく】を命ず。

饗賜【きょうし】畢【おわ】り,勞逸【ろういつ】齊しく。

大路鑾【すず】を鳴らし,容與【ようよ】として徘徊す。

豫章【よしょう】の宇に集まり昆明の池に,臨む。

牽牛を左にし織女を右にし,雲漢の涯【かぎり】無きに似たり。

茂樹【もじゅ】蔭蔚【いんうつ】して,芳草 隄に被う。

 

(43)163

蘭茞【らんし】色を發し,曄曄【えうえう】猗猗【いい】とする。

錦を摛【の】ぶると繡【しゅう】を布【し】くとの若く,其の陂【つつみ】に瀦【てり】燿【かがや】く。

鳥には則ち玄鶴【げんかく】白鷺【はくろ】,黃鵠【こうこく】鵁鸛【こうかん】あり。

鶬鴰【そうか】鴇【ほうげき】,鳧鷖【ふえい】鴻鴈【こうがん】あり

朝に河海を發し,夕べに江漢に宿す。

沈浮【ちんふ】往來して,雲のごとく集り霧のごとく散ず。

 

 漢長安図

『西都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (43)163

蘭茞發色,曄曄猗猗。

若摛錦布繡,瀦燿乎其陂。

鳥則玄鶴白鷺,黃鵠鵁鸛。

鶬鴰鴇,鳧鷖鴻鴈。

朝發河海,夕宿江漢。

沈浮往來,雲集霧散。

 

 

 

(下し文)(43)163

蘭茞【らんし】色を發し,曄曄【えうえう】猗猗【いい】とする。

錦を摛【の】ぶると繡【しゅう】を布【し】くとの若く,其の陂【つつみ】に瀦【てり】燿【かがや】く。

鳥には則ち玄鶴【げんかく】白鷺【はくろ】,黃鵠【こうこく】鵁鸛【こうかん】あり。

鶬鴰【そうか】鴇【ほうげき】,鳧鷖【ふえい】鴻鴈【こうがん】あり。

朝に河海を發し,夕べに江漢に宿す。

沈浮【ちんふ】往來して,雲のごとく集り霧のごとく散ず。

 

(現代語訳)

蘭やヨロイ草の花が色づき、草木や花が光沢にかがやき、美しくしげる。

錦をしきひろげ、刺繍をしきのばすがごとく、その堤の法面にあざやかに光っている。

そしていろんな鳥たちが、まず二千年をへて黒色に変じた老鶴の玄鶴・白鷺・黄鵠(はくちょう)・鵁鸛(ごいさぎ)がいて、

まなづる・(のがん)鳧鷖(かも)・おおとり、雁がいる。

あしたに黄河北海を飛び立ち、夕べに長江・漢水に宿る。

ゆき帰りにはここで沈んだり浮いたりしてから、雲のごとく集まり、霧のごとく散っていく。

 

長安城の位置関係 

(訳注) (43)163

蘭茞發色,曄曄猗猗。

蘭やヨロイ草の花が色づき、草木や花が光沢にかがやき、美しくしげる。

曄曄 光沢にかがやいていること。

猗猗 美しくしげっていること

 

若摛錦布繡,瀦燿乎其陂。

錦をしきひろげ、刺繍をしきのばすがごとく、その堤の法面にあざやかに光っている。

陂 つつみの法面、斜面。

 

鳥則玄鶴白鷺,黃鵠鵁鸛。

そしていろんな鳥たちが、まず二千年をへて黒色に変じた老鶴の玄鶴・白鷺・黄鵠(はくちょう)・鵁鸛(ごいさぎ)がいて、

玄鶴 黒いつる。二千年をへて黒色に変じた老鶴。「上林の賦」にも見える。神仙境的にふさわしく鶴を修飾。

 

鶬鴰鴇,鳧鷖鴻鴈。

まなづる・(のがん)鳧鷖(かも)・おおとり、雁がいる。

鶬鴰はまなづる。鳧鷖はかもとかもめ。はのがん、は水鳥の一つで雁に似る。

 

朝發河海,夕宿江漢。

あしたに黄河北海を飛び立ち、夕べに長江・漢水に宿る。

 

沈浮往來,雲集霧散。

ゆき帰りにはここで沈んだり浮いたりしてから、雲のごとく集まり、霧のごとく散っていく。
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