班固《東都賦》(5)(聖帝の中の聖帝) この時、聖帝は始めて上天の祥瑞を掌中に握り、大地の符瑞の書をひろげる。河図の巻き物を開き、天文をみてわが身のことと知る。かっと激怒し奮いたつと、人民は雲の湧き起こるように呼応する。王莾の昆陽城を急襲し、怒り狂って雷のようにどよめく。つづいて黄河をひととび、五山の北の恒山をひとまたぎ。高という邑で天子と号して、帝都を洛陽に建設する。歴代百王の轍難の後をひきつぎ、悪を浄化一新する天地の意志にしたがわれる。


2014年1月12日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《東都賦》(5) 文選 賦<113―3>18分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1007 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3583
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《贈別元十八協律,六首之四》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <920>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3584韓愈詩-235
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 745廣徳2年764年―2 《送韋諷上閬州錄事參軍》 蜀中転々 杜甫 <651-#2>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3585 杜甫詩1000-651-#2-911/1500745
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 252 《秋懐詩十一首之二(2)》 韓愈  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3586 (01/12)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 10 -11 臨江仙七首其七 牛學士希濟(牛希濟)ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-408-10-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3587
 
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
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班孟堅(班固)《東都賦》(5) 文選 賦<113318分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1007 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3583

 

 

(5)3-1

於是聖皇乃握乾符,闡坤珍。

(聖帝の中の聖帝) この時、聖帝は始めて上天の祥瑞を掌中に握り、大地の符瑞の書をひろげる。

披皇圖,稽帝文。

河図の巻き物を開き、天文をみてわが身のことと知る。

赫然發憤,應若興雲。

かっと激怒し奮いたつと、人民は雲の湧き起こるように呼応する。

霆擊昆陽,憑怒雷震。

王莾の昆陽城を急襲し、怒り狂って雷のようにどよめく。

遂超大河,跨北嶽。

つづいて黄河をひととび、五山の北の恒山をひとまたぎ。

立號高邑,建都河洛。

高という邑で天子と号して、帝都を洛陽に建設する。

紹百王之荒屯,因造化之盪滌。

歴代百王の轍難の後をひきつぎ、悪を浄化一新する天地の意志にしたがわれる。 

(6)3-2

體元立制,繼天而作。

系唐統,接漢緒。

茂育群生,恢復疆宇。

勳兼乎在昔,事勤乎三五。

豈特方軌並跡,紛綸后辟,

治近古之所務,蹈一聖之險易云爾哉?

 

(5)3-1

是に於いて聖皇乃ち乾符を握り,坤珍【こんちん】を闡【ひら】く。

皇圖【こうと】を披【ひら】き,稽帝文を【かんが】う。

赫然【かくぜん】として憤【いきどおり】を發すれば,應ずること興雲【こううん】の若し。

昆陽を霆擊【ていげき】し,憑怒して雷震す。

遂に大河を超え,北嶽に跨る。

號を高邑に立て,都を河洛に建つ。

百王の荒屯【こうちゅん】を紹【つ】ぎ,造化の盪滌【とうてき】に因る。

 

(6)3-2

體元立制,繼天而作。

系唐統,接漢緒。

茂育群生,恢復疆宇。

勳兼乎在昔,事勤乎三五。

豈特方軌並跡,紛綸后辟,

治近古之所務,蹈一聖之險易云爾哉?

pla024 

 

『東都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (5)3-1

於是聖皇乃握乾符,闡坤珍。

披皇圖,稽帝文。

赫然發憤,應若興雲。

霆擊昆陽,憑怒雷震。

遂超大河,跨北嶽。

立號高邑,建都河洛。

紹百王之荒屯,因造化之盪滌。

 

 (下し文) (5)3-1

是に於いて聖皇乃ち乾符を握り,坤珍【こんちん】を闡【ひら】く。

皇圖【こうと】を披【ひら】き,稽帝文を【かんが】う。

赫然【かくぜん】として憤【いきどおり】を發すれば,應ずること興雲【こううん】の若し。

昆陽を霆擊【ていげき】し,憑怒して雷震す。

遂に大河を超え,北嶽に跨る。

號を高邑に立て,都を河洛に建つ。

百王の荒屯【こうちゅん】を紹【つ】ぎ,造化の盪滌【とうてき】に因る。

 

(現代語訳)

(聖帝の中の聖帝) この時、聖帝は始めて上天の祥瑞を掌中に握り、大地の符瑞の書をひろげる。

河図の巻き物を開き、天文をみてわが身のことと知る。

かっと激怒し奮いたつと、人民は雲の湧き起こるように呼応する。

王莾の昆陽城を急襲し、怒り狂って雷のようにどよめく。

つづいて黄河をひととび、五山の北の恒山をひとまたぎ。

高という邑で天子と号して、帝都を洛陽に建設する。

歴代百王の轍難の後をひきつぎ、悪を浄化一新する天地の意志にしたがわれる。

 

(訳注) (5)3-1

於是聖皇乃握乾符,闡坤珍。

(聖帝の中の聖帝) この時、聖帝は始めて上天の祥瑞を掌中に握り、大地の符瑞の書をひろげる。

乾符 天の符瑞、祥瑞。乾は天、坤(地)の珍に対す。

坤珍 大地の符瑞、帝は天帝の志。光武帝は神秘的な未来記(讃緯)を信奉し、縁起をかついだ。

終南山04 

披皇圖,稽帝文。

河図の巻き物を開き、天文をみてわが身のことと知る。

皇圖 河図、皇は天の意。

帝文 天文。河南省の薬県。光武帝は更始元年王莾の軍十万がこの城下に迫ったが、決死の三千の兵をもって、敵の中堅を突破し、激雷と暴風雨の中で、数える溺死者を出して敗走した。

 

赫然發憤,應若興雲。

かっと激怒し奮いたつと、人民は雲の湧き起こるように呼応する。

 

霆擊昆陽,憑怒雷震

王莾の昆陽城を急襲し、怒り狂って雷のようにどよめく。

昆陽 城下に迫ったが、決死の三千の兵をもって、敵の中堅を突破し、激雷と暴風雨の中で、

(『後漢書』光武帝紀)。

憑悠 揚雄の方言に「憑は怒なり」とある。

 

遂超大河,跨北嶽。

つづいて黄河をひととび、五山の北の恒山をひとまたぎ。

北嶽 恒山。北岳。恒山(こうざん)は、道教の五岳の一つ、北岳。中国山西省大同市渾源県にあり、北を司るとされる。最高標高は2,016m。中国本土では五指に入る最高峰である。八仙のひとり張果老が住まうとされている。

 

 

立號高邑,建都河洛。

高という邑で天子と号して、帝都を洛陽に建設する。

立号高邑 高邑は河北省の県名。もと鎬という。光武が皇帝と号してから高とす。

河洛 洛陽。

 

紹百王之荒屯,因造化之盪滌。

歴代百王の轍難の後をひきつぎ、悪を浄化一新する天地の意志にしたがわれる。

荒屯 艱難。百王は歴代の帝王の意。

造化 天地。天地の神々。

盪滌 除去する。