班固《東都賦》(11) 四方の諸侯を観察して巡狩され、万国の風俗の善悪を目のとどく限りご覧なされる。教化のおよぶ所を視察され、天子の明徳の光をはなたれ、それが幽遠の僻地まで照らしなさる。この後永平三年、周の旧制を増して、洛都を造営する。


2014年1月18日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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班孟堅(班固)《東都賦》(11)#5(永平の治)-2 文選 賦<113918分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1013 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3613

 

 

(10)#5-1

「至乎永平之際,重熙而累洽。

(永平の治) さて、第二代明帝が父帝の後をつぎ永平と号する年になると、天子の盛徳は重なり大いに光り、その恩沢はつもり広くうるおう。

盛三雍之上儀,脩袞龍之法服。

明堂・霊台・辟雍の三雍の御儀を盛大に行われ、天子は巻龍模様の大礼服を整えられる。

鋪鴻藻,信景鑠。

そこで大詔を述べて、先帝の美徳を宣揚する。

揚世廟,正雅樂。

光武の廟位を高くして世祖と尊号を奉り、雅楽を正して大予楽と改める。

人神之和允洽,群臣之序既肅。

祭主の明帝も光武帝の霊も相和合しうちやわらぎ、群臣の序列もすでに失礼なきよう整っている。

乃動大輅,遵皇衢。

そこで十月長安に向け、天子は車駕を進められ、行幸道路ぞいに走る。

 

(11)#5-2

省方巡狩,躬覽萬國之有無。

四方の諸侯を観察して巡狩され、万国の風俗の善悪を目のとどく限りご覧なされる。

考聲教之所被,散皇明以瀦幽。

教化のおよぶ所を視察され、天子の明徳の光をはなたれ、それが幽遠の僻地まで照らしなさる。

然後增周舊,脩洛邑。

この後永平三年、周の旧制を増して、洛都を造営する。

扇巍巍,顯翼翼。

宮殿楼門は高大の上に羽を高大に、またその規模も目立つが上にも目立つように建てられている。

光漢京于諸夏,總八方而為之極。

漢のみやこを中華にかがやかし、天下の四方の果てはもとより四隅のかたすみ、八方まで掌握し、洛陽をその中心となされた。

 

「永平の際に至りて,重熙【ちょうき】累洽【るいこう】す。

三雍の上儀をに盛にし,袞龍の法服を脩む。

鴻藻【こうそう】を鋪【し】き,景鑠【けいしゃく】を信【の】べ。

世廟【せいびょう】を揚げ,雅樂【ががく】を正す。

人神の和 允【まこと】に洽【あまね】く,群臣の序 既に肅【つつし】む。

乃ち大輅【たいろ】を動かし,皇衢【こうく】に遵【したが】う。

 

方を省みて巡狩し,萬國の有無を躬覽【きゅうらん】す。

聲教の被むる所を考え,皇明を散じて以て幽を瀦【てら】す。

然る後 周の舊を增して,洛邑を脩む。

巍巍【ぎぎ】たるを扇し,翼翼たるを顯【あらわ】す。

漢京を諸夏に光【かがや】かし,八方を總て之が極と為す。

 

DCF00048 

『東都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (11) #5-2

省方巡狩,躬覽萬國之有無。

考聲教之所被,散皇明以瀦幽。

然後增周舊,脩洛邑。

扇巍巍,顯翼翼。

光漢京于諸夏,總八方而為之極。

 

(下し文)

方を省みて巡狩し,萬國の有無を躬覽【きゅうらん】す。

聲教の被むる所を考え,皇明を散じて以て幽を瀦【てら】す。

然る後 周の舊を增して,洛邑を脩む。

巍巍【ぎぎ】たるを扇し,翼翼たるを顯【あらわ】す。

漢京を諸夏に光【かがや】かし,八方を總て之が極と為す。

 

(現代語訳)

四方の諸侯を観察して巡狩され、万国の風俗の善悪を目のとどく限りご覧なされる。

教化のおよぶ所を視察され、天子の明徳の光をはなたれ、それが幽遠の僻地まで照らしなさる。

この後永平三年、周の旧制を増して、洛都を造営する。

宮殿楼門は高大の上に羽を高大に、またその規模も目立つが上にも目立つように建てられている。

漢のみやこを中華にかがやかし、天下の四方の果てはもとより四隅のかたすみ、八方まで掌握し、洛陽をその中心となされた。

 

(訳注) #5-2

省方巡狩,躬覽萬國之有無。

四方の諸侯を観察して巡狩され、万国の風俗の善悪を目のとどく限りご覧なされる。

方 四方。                    

狩 牧民の意。

躬覽 一本には「窮」に作る。

万国之有無 李善注は万国の風俗の善悪とする。また李周翰は万国の土物の有無とす。

 

考聲教之所被,散皇明以瀦幽。

教化のおよぶ所を視察され、天子の明徳の光をはなたれ、それが幽遠の僻地まで照らしなさる。

瀦幽 幽遠の僻地。瀦:(1) (水が)たまる.(2) 水たまり.

 

然後增周舊,脩洛邑。

この後永平三年、周の旧制を増して、洛都を造営する。

周旧 周の成王の時の洛邑。西暦60年永平三年、北宮・諸官府を起こす(明帝紀)。

 

扇巍巍,顯翼翼。

宮殿楼門は高大の上に羽を高大に、またその規模も目立つが上にも目立つように建てられている。

扇巍巍,顯翼翼 『後漢書』は「翩翩巍巍,顕顕翼翼」に作る。大意同じ。巍巍は高大、翼翼は法度あること。建築を増修したさまをいう。扇は揚げる意。

 

光漢京于諸夏,總八方而為之極。

漢のみやこを中華にかがやかし、天下の四方の果てはもとより四隅のかたすみ、八方まで掌握し、洛陽をその中心となされた。

諸夏 夏は華であり、中華である。

極 国土の中心の意。
茶苑