班固《東都賦》(17)狩猟は、いくら楽しくとも限りがあると知り、獲物はいくら殺しても取り尽くすべきものでないと知る。馬は余力を残して足をあがき、士卒の興奮がまだ冷めやらないのにかたよる。天子の前駆の車は帰路につき、副車は徐行する。


2014年1月24日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《答柳柳州食蝦蟆》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <932>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3644韓愈詩-241-#4
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 746廣徳2年764年―5-#2 《憶昔,二首之一》 蜀中転々 杜甫 <655-#2>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3645 杜甫詩1000-655-2-923/1500749-2
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 264 《誰氏子》 韓愈  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3646 (01/24)
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16)#9(狩りの作法)-1

遂集乎中囿,陳師按屯。

(狩りの作法) 程なく上林苑に到着し、集合すると、軍勢を整列させ集団を案内する。

駢部曲,列校隊。

大小の部と曲との二組に分けて列をそろえる。部曲あわせて五百人単位の校と、百人単位の隊とを整列させる。

勒三軍,誓將帥。

それから中軍・左軍・右軍の三軍を編成統率し、将帥に号令を下す。

然後舉烽伐鼓,申令三驅。

その後で烽火をうちあげ、陣太鼓をうち鳴らし、命令を反復し伝達して、三駆の礼法どおり、三度を限りとして獲物を追いかける。

輶車霆激,驍騎電騖。

小まわりの利く軽率は迅雷のように宙を飛んで走り、駿馬にまたがる勇猛果敢の騎兵は稲妻のごとく疾走する。

由基發射,范氏施御。

古ならば養由基といったところの弓の名射手が、矢をはなち、范氏といったところの名御者が、馬車を馭す。

 

(17)#9-2

弦不睼禽,轡不詭遇。

弦をはじいても、正面に待ちかまえて射ることもしないのに、手綱をさばいても、待ち伏せてしとめることもしない。

飛者未及翔,走者未及去。

飛ぶ鳥は翔けるいとまもなく、走る獣は逃げるいとまもない。

指顧倏忽,獲車已實。

あっという間、たちまちにして、獲物の車は満載になっている。

樂不極盤,殺不盡物。

ということから、狩猟は、いくら楽しくとも限りがあると知り、獲物はいくら殺しても取り尽くすべきものでないと知る。

馬踠餘足,士怒未

馬は余力を残して足をあがき、士卒の興奮がまだ冷めやらないのにかたよる。

先驅復路,屬車案節。

天子の前駆の車は帰路につき、副車は徐行する。

 

遂に中囿【ちゅうゆう】に集り,師を陳【つら】ね屯を按じ。

部曲を駢【なら】べ,校隊を列ぬ。

三軍を勒して,將帥に誓う。

然る後 烽を舉げ鼓を伐ち,令を申【かさ】ねて三驅す。

輶車【ゆうしゃ】は霆【いかづち】のごとく激し,驍騎【ぎょうき】は電【いなずま】のごとく騖【は】す。

由基【ゆうき】射を發し,范氏 御を施す。

 

弦は睼禽【ていきん】せず,轡は詭遇【きぐう】せず。

飛ぶ者は未だ翔【かけ】るに及ばず,走る者は未だ去るに及ばず。

指顧【しこ】倏忽【しゅくこつ】,獲車【かくしゃ】已に實【みつ】る。

樂しむも盤【たのし】みを極めず,殺すも物を盡さず。

馬は餘足を踠【あが】いて,士の怒り 未だ【つ】きざる。

先驅 路に復【かえ】り,屬車【ぞくしゃ】節を案ず。

福建省茶 煎じる 

 

『東都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (17)#9-2

弦不睼禽,轡不詭遇。

飛者未及翔,走者未及去。

指顧倏忽,獲車已實。

樂不極盤,殺不盡物。

馬踠餘足,士怒未

先驅復路,屬車案節。

 

(下し文)

弦は睼禽【ていきん】せず,轡は詭遇【きぐう】せず。

飛ぶ者は未だ翔【かけ】るに及ばず,走る者は未だ去るに及ばず。

指顧【しこ】倏忽【しゅくこつ】,獲車【かくしゃ】已に實【みつ】る。

樂しむも盤【たのし】みを極めず,殺すも物を盡さず。

馬は餘足を踠【あが】いて,士の怒り 未だ【つ】きざる。

先驅 路に復【かえ】り,屬車【ぞくしゃ】節を案ず。

 

(現代語訳)

弦をはじいても、正面に待ちかまえて射ることもしないのに、手綱をさばいても、待ち伏せてしとめることもしない。

飛ぶ鳥は翔けるいとまもなく、走る獣は逃げるいとまもない。

あっという間、たちまちにして、獲物の車は満載になっている。

ということから、狩猟は、いくら楽しくとも限りがあると知り、獲物はいくら殺しても取り尽くすべきものでないと知る。

馬は余力を残して足をあがき、士卒の興奮がまだ冷めやらないのにかたよる。

天子の前駆の車は帰路につき、副車は徐行する。

あさがお002 

(訳注) (17)#9-2

弦不睼禽,轡不詭遇。

弦をはじいても、正面に待ちかまえて射ることもしないのに、手綱をさばいても、待ち伏せてしとめることもしない。

睼禽 腱は迎えて視る。正面からくる鳥獣を待ち受けてとる。

詭遇 あざむいて出会いがしらに殺すこと

 

飛者未及翔,走者未及去。

飛ぶ鳥は翔けるいとまもなく、走る獣は逃げるいとまもない。

 

指顧倏忽,獲車已實。

あっという間、たちまちにして、獲物の車は満載になっている。

條忽 候に作るものあり、ともに同義。たちまち、指顧と同じ。

 

樂不極盤,殺不盡物。

ということから、狩猟は、いくら楽しくとも限りがあると知り、獲物はいくら殺しても取り尽くすべきものでないと知る。

盤 楽しみ。そのすてがたい気味をもつ。

 

馬踠餘足,士怒未

馬は余力を残して足をあがき、士卒の興奮がまだ冷めやらないのにかたよる。

 ここは泄と同じ。散じ去る、つきる。発する。唐の太宗の諱、李世民の諱を避ける。傾:(1) (ある方向に)片寄る,偏向する.(2) 倒れる,崩壊する.(3) 逆さにして中味をぶちまける,中味を空(から)にする.(4) (全力を)傾ける,傾注する.

 

先驅復路,屬車案節。

天子の前駆の車は帰路につき、副車は徐行する。

按節 徐行する。按は轡をひかえる。節は馬の歩調の節度あること。

幻日環01