班固《東都賦》(19) 西のかたは黄河の水源をゆさぶり、東のかたは東海の岸の水を波立たせる。北のかたは、最果ての幽州の岸をゆるがせるし、南のかたは太陽直下の地のはてまで照りわたる。この外に異国異境があり、隔絶した往来のない土地である。さすがの武帝も征服せず、さすがの宣帝もまだ臣としたことのない匈奴の呼韓が入朝した


2014年1月26日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《潮州刺史謝上表》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <934>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3654韓愈詩-242-(2)#1-2
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 746廣徳2年764年―6-#2 《憶昔,二首之二》 蜀中転々 杜甫 <656-2>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3655 杜甫詩1000-656-2-925/1500750-2
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 266 《華山女》 韓愈  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3656 (01/26)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 11 -12 南鄉子八首 其八 歐陽舍人炯十七首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-422-11-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3657
 
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
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班孟堅(班固)《東都賦》(19)102 文選 賦<1131918分割55回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1021 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3653

 

 

(18)#10(神を敬うと仁徳の施政)―1

於是薦三犧,效五牲。

(神を敬いと仁徳の施政) つぎに、天・地・宗廟を祭り、三つの生贅をささげ、五種の犠牲をたてまつる。

禮神祇,懷百靈。

天神地神をうやまい、もろもろの神々を心におもい、なぐさめられる。

覲明堂,臨辟雍。

群臣たちを明堂に召して謁見し、天子の辟雍大学に臨席される。

揚緝熙,宣皇風。

明徳のくもりなき光を高くかかげ、天子の教えをひろめなさる。
登靈臺,考休徵。

陰陽天文を観察する霊台に登って、陰陽の気のよきしるしを観察なされる。

俯仰乎乾坤,參象乎聖躬。

上は天のキザシを見、下は地のキザシを見て、聖なる御身をこれにくらべ合わせ、天地と徳を同じように形取り、ならびたつようにしたいと思われる。

目中夏而布德,瞰四裔而抗稜。

中国をよく見て教えを施し、四海のはてを望見して御稜威【みいず】をふるわれる。

 (19)#10(神を敬うと仁徳の施政)2

西盪河源,東澹海漘。

西のかたは黄河の水源をゆさぶり、東のかたは東海の岸の水を波立たせる。

北動幽崖,南燿朱垠。

北のかたは、最果ての幽州の岸をゆるがせるし、南のかたは太陽直下の地のはてまで照りわたる。

殊方別區,界而不鄰。

この外に異国異境があり、隔絶した往来のない土地である。

自孝武之所不征,孝宣之所未臣。

さすがの武帝も征服せず、さすがの宣帝もまだ臣としたことのない匈奴の呼韓が入朝した

莫不陸讋水慄,奔走而來賓。

陸路に気を失い水路におそれおののいた、それで顔色変えて旅をいそいで、來服しない国は一つとしてない。

遂綏哀牢,開永昌。

かくて辺境の哀牢王を懐柔し、嘉牢・博南の二県とその地四県を合し永昌郡を開設する。

春王三朝,會同漢京。

春、年の始まり、王の正月、歳と月日の三つが始まる元旦には、列国の諸侯が来朝し漢の東都に参集拝謁する。

 

(18)#101

是に於いて三犧を薦め,效五牲を【いた】す。

神祇を禮して,百靈を懷【なず】く。

明堂に覲【ぎん】し,辟雍【へきよう】に臨む。

緝熙【しんき】を揚げ,皇風を宣ぶ。

靈臺に登り,休徵【きゅうちょう】を考う。

乾坤【けんこん】を俯仰【ふぎょう】し,聖躬【せいきゅう】を參象【さんしょう】す。

中夏を目して德を布き,四裔【しえい】を瞰【み】て稜【みいず】を抗【あ】ぐ。

(19)#10(神を敬うと仁徳の施政)―2

西のかた河源を盪【とろか】し,東のかた海漘【かいしん】に澹【ただよ】わす。

北のかた幽崖を動し,南のかた朱垠【しゅぎん】に燿【かがや】かす。

殊方 別區,界 えて鄰【ちか】からず。

孝武 征せざりし所に自り,孝宣 之れ未だ臣とせざりし所による。

陸に讋【おのの】き水に慄【おそ】れ,奔走して來賓せざるは莫し。

遂に哀牢【あいろう】を綏【やす】んじて,永昌を開く。

春 王は三朝し,漢京に會同す。

京畿道関内道00 



『東都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (19)#10(神を敬うと仁徳の施政)―2

西盪河源,東澹海漘。

北動幽崖,南燿朱垠。

殊方別區,界而不鄰。

自孝武之所不征,孝宣之所未臣。

莫不陸讋水慄,奔走而來賓。

遂綏哀牢,開永昌。

春王三朝,會同漢京。

 

(下し文)

(19)#10(神を敬うと仁徳の施政)―2

西のかた河源を盪【とろか】し,東のかた海漘【かいしん】に澹【ただよ】わす。

北のかた幽崖を動し,南のかた朱垠【しゅぎん】に燿【かがや】かす。

殊方 別區,界 えて鄰【ちか】からず。


孝武 征せざりし所に自り,孝宣 之れ未だ臣とせざりし所による。

陸に讋【おのの】き水に慄【おそ】れ,奔走して來賓せざるは莫し。

遂に哀牢【あいろう】を綏【やす】んじて,永昌を開く。

 

(現代語訳)

西のかたは黄河の水源をゆさぶり、東のかたは東海の岸の水を波立たせる。

北のかたは、最果ての幽州の岸をゆるがせるし、南のかたは太陽直下の地のはてまで照りわたる。

この外に異国異境があり、隔絶した往来のない土地である。

さすがの武帝も征服せず、さすがの宣帝もまだ臣としたことのない匈奴の呼韓が入朝した

陸路に気を失い水路におそれおののいた、それで顔色変えて旅をいそいで、來服しない国は一つとしてない。

かくて辺境の哀牢王を懐柔し、嘉牢・博南の二県とその地四県を合し永昌郡を開設する。

春、年の始まり、王の正月、歳と月日の三つが始まる元旦には、列国の諸侯が来朝し漢の東都に参集拝謁する。

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(訳注) (19)#10(神を敬うと仁徳の施政)―2

西盪河源,東澹海漘。

西のかたは黄河の水源をゆさぶり、東のかたは東海の岸の水を波立たせる。

河源 黄河の水源、隴西など甘粛省の西部。

海 上が平らかで下の水が深い崖の意。

漘 水が揺れる。

 

北動幽崖,南燿朱垠。

北のかたは、最果ての幽州の岸をゆるがせるし、南のかたは太陽直下の地のはてまで照りわたる。

幽崖 北方の地、陰気のあつまる所。幽都ともいう。「朔方をいう」古の流刑の地。

燿 『後漢書』は超に作る、躍と同じ。動くの意あり。塗、活も動の意あり。是なるに近い。

朱唄 南の果て。娘は崖または畔(望、ほとり。朱は南方は赤色に当たる。太陽直下の意。

 

殊方別區,界而不鄰。

この外に異国異境があり、隔絶した往来のない土地である。

別区 異国異境。

 

自孝武之所不征,孝宣之所未臣。

さすがの武帝も征服せず、さすがの宣帝もまだ臣としたことのない匈奴の呼韓が入朝した

自孝武之所不征,孝宣之所未臣 『後漢書』は「所不能征」に作る。「孝宣」の条も「所不能臣」に作る。武帝は武力、宣帝は徳化を以て四夷に対した。宣帝の時、匈奴の呼韓が入朝した。

 

莫不陸讋水慄,奔走而來賓。

陸路に気を失い水路におそれおののいた、それで顔色変えて旅をいそいで、來服しない国は一つとしてない。

 気を失う。

 おののく(広雅)。

来賓 釆服。

 

遂綏哀牢,開永昌。

かくて辺境の哀牢王を懐柔し、嘉牢・博南の二県とその地四県を合し永昌郡を開設する。

 困って。

哀牢 益州の境外の哀牢王が入朝、69年永平十二年帰属す、嘉牢・博南の二県を置く(『後漢書』西南夷伝)後、建武元年そむき、二県と他の四県を合し、六県を永昌郡を置く(同上)。

 

春王三朝,會同漢京。

春、年の始まり、王の正月、歳と月日の三つが始まる元旦には、列国の諸侯が来朝し漢の東都に参集拝謁する。

春王 春秋の筆法「元年、春、王の正月」に基づいていう。春秋では周王、ここでは東漢の明帝。

会同 周制では諸侯の参朝をいう。会は臨時の参朝、同は諸侯が参集する。
むくげの花02