班固《東都賦》(21)五音の音色が高くあがり、六つの陽律をかなでつくす。そして、九功の歌をうたい、八列八人、六十四人で舞を舞う。詔と武の古楽もそなわり、太古の楽も全部かなでられる。また、四夷の音楽が、かわるがわる演奏される、これこそが天子の徳の広く及ぶしるしである。北夷の音楽の「【きん】」、東夷の音楽の「【はい】」、南夷の音楽の「兜【とう】」、西夷の音楽の「離【り】」、この四つのうちの一つでも欠けてそろわぬものはない。


2014年1月28日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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班孟堅(班固)《東都賦》(21)11(有徳の餐宴)-2 文選 賦 賦<1132118分割38回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1023 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3663

 

 

(20)11(有徳の餐宴)-1

是日也,天子受四海之圖籍,膺萬國之貢珍。

(有徳の饗宴) その日は、天子は四海の地図と戸籍とを掌にうけとられ、万国のみつぐ珍宝を嘉納される。

撫諸夏,外綏百蠻。

内は中華の国をいたわられ、外は百蛮の異国を安らかにされる。

爾乃盛禮興樂,供帳置乎雲龍之庭。

かくて儀礼を盛大にし、音楽を演奏する。宴席のため張りまわした幔幕を、洛陽雲龍門のある庭にすえる。

陳百寮而贊群后,究皇儀而展帝容。

百官を次々に配置して、万国の君主をみちびかせて引見なさり、天子は盛大な礼義のきわみを尽くして、帝王の威容を示される。

於是庭實千品,旨酒萬鍾。

この時、庭一面に陳列する責物の品は千という数、美酒の鋼壺は万という数である。

列金罍,班玉觴。

黄金の酒樽をずらりとならべ、玉のサカズキを一人一人に分けられる。

嘉珍御,太牢饗。

八種の珍味をすすめ、牛、羊と豚の三品そろった料理でもてなされる。

爾乃食舉雍徹,太師奏樂。

かくして、饗宴の音楽に「食挙」と「雍徹」の二つあり、宮廷音楽長が音楽を演奏する。

陳金石,布絲竹。

鐘と磬とをならべ、琴や瑟、笛や簫の管絃を配置する。

 

 (21)11(有徳の餐宴)-2

鐘鼓鏗鍧,管絃燁煜。

鍾鼓をうつ音がひびき、管絃の音が鳴りわたる。
抗五聲,極六律。

五音の音色が高くあがり、六つの陽律をかなでつくす。
歌九功,舞八佾。

そして、九功の歌をうたい、八列八人、六十四人で舞を舞う。

韶武備,泰古畢。

詔と武の古楽もそなわり、太古の楽も全部かなでられる。

四夷間奏,德廣所及。

また、四夷の音楽が、かわるがわる演奏される、これこそが天子の徳の広く及ぶしるしである。

僸佅兜離,罔不具集。

北夷の音楽の「【きん】」、東夷の音楽の「【はい】」、南夷の音楽の「兜【とう】」、西夷の音楽の「離【り】」、この四つのうちの一つでも欠けてそろわぬものはない。

萬樂備,百禮

演奏すべき音楽はすべてぬかりなく、行うべき儀礼はすべていきとどいている。

皇歡浹,群臣醉。

天子のよろこびは下々にうるおい、群臣はそれに酔う。

降煙熅,調元氣。

天も感じて和楽の気を下し、天の気まで人に調和させる。

然後撞鐘告罷,百寮遂退。」

このあと、鐘を撞きこれで終わりと仰せ出されると、百官はこれを受けて退出する。

 

(20)11(有徳の餐宴)-1

是の日や,天子 四海の圖籍を受け,萬國の貢珍を膺【う】く。

には諸夏を撫で,外には百蠻を綏んず。

爾して乃ち禮を盛んにして樂を興し,供帳して乎雲龍の庭に置く。

百寮を陳【つら】ねて群后を贊【たす】け,皇儀【こうぎ】を究めて帝容を展ぶ。

是に於いて庭實【ていじつ】千品あり,旨酒【ししゅ】萬鍾【ばんしょう】あり。

金罍【きんらい】を列ね,玉觴【ぎょくしょう】を班【わか】つ。

嘉珍【かちん】御【すす】めて,太牢饗【う】く。

爾して乃ち食舉【しょくきょ】雍徹【ようてつ】,太師 樂を奏す。

金石を陳ね,絲竹を布く。

 

 (21)11(有徳の餐宴)-2

鐘鼓【しょうこ】鏗鍧【こうこう】として,管絃 燁煜【よういく】たり。

五聲を抗【あ】げ,六律を極む。

歌九功をい,八佾【はちいつ】を舞う。

韶武【しょうぶ】備りて,泰古 畢【おわ】る。

四夷 間に奏し,德廣 及ぶ所。

僸佅【きんばい】兜離【とうり】,具【つぶさ】に集【いた】らざる罔【な】し。

萬樂 備りて,百禮 【いた】る。

皇歡 浹【あまね】く,群臣 醉う。

煙熅【えんいん】を降【くだ】して,元氣を調【ととの】う。

然る後 鐘を撞【つ】いて罷めんことを告げ,百寮 遂に退【しりぞ】く。」

花蕊夫人006 

『東都賦』 現代語訳と訳註

(本文) (21)11(有徳の餐宴)-2

鐘鼓鏗鍧,管絃燁煜。

抗五聲,極六律。

歌九功,舞八佾。

韶武備,泰古畢。

四夷間奏,德廣所及。

僸佅兜離,罔不具集。

萬樂備,百禮

皇歡浹,群臣醉。

降煙熅,調元氣。

然後撞鐘告罷,百寮遂退。」

 

(下し文)

(21)11(有徳の餐宴)-2

鐘鼓【しょうこ】鏗鍧【こうこう】として,管絃 燁煜【よういく】たり。

五聲を抗【あ】げ,六律を極む。

歌九功をい,八佾【はちいつ】を舞う。

韶武【しょうぶ】備りて,泰古 畢【おわ】る。

四夷 間に奏し,德廣 及ぶ所。

僸佅【きんばい】兜離【とうり】,具【つぶさ】に集【いた】らざる罔【な】し。

萬樂 備りて,百禮 【いた】る。

皇歡 浹【あまね】く,群臣 醉う。

煙熅【えんいん】を降【くだ】して,元氣を調【ととの】う。

然る後 鐘を撞【つ】いて罷めんことを告げ,百寮 遂に退【しりぞ】く。」

 

(現代語訳)

(有徳の饗宴)#2 

鍾鼓をうつ音がひびき、管絃の音が鳴りわたる。

五音の音色が高くあがり、六つの陽律をかなでつくす。

そして、九功の歌をうたい、八佾、八列八人、六十四人で舞を舞う。

詔と武の古楽もそなわり、太古の楽も全部かなでられる。

また、四夷の音楽が、かわるがわる演奏される、これこそが天子の徳の広く及ぶしるしである。

北夷の音楽の「【きん】」、東夷の音楽の「【はい】」、南夷の音楽の「兜【とう】」、西夷の音楽の「離【り】」、この四つのうちの一つでも欠けてそろわぬものはない。

演奏すべき音楽はすべてぬかりなく、行うべき儀礼はすべていきとどいている。

天子のよろこびは下々にうるおい、群臣はそれに酔う。

天も感じて和楽の気を下し、天の気まで人に調和させる。

このあと、鐘を撞きこれで終わりと仰せ出されると、百官はこれを受けて退出する。

 

oushokun01 

(訳注) (20)11(有徳の餐宴)-

鐘鼓鏗鍧,管絃燁煜。

鍾鼓をうつ音がひびき、管絃の音が盛んに鳴りわたる。

鐘鼓 鐘の音と大鼓の音、二つが入りまじる擬音。

燁煜 声の盛んなさま。燁も「盛」の意(『玉篇』)。管弦の音が最高調に達してひびく。煜も「盛」の意。

 

抗五聲,極六律。

五音の音色が高くあがり、六つの陽律をかなでつくす。

五声 富商角徴羽の五音階。また各音階を主音とするものをいう場合もある。

六律 低音より高音へ黄鐘・太蔟・姑洗・甤賓・萌則・夷射の六つを律という。大呂・爽鐘・中呂・林鐘・南呂・応鐘の六つを呂という。律呂を合わせ十二律と呼ぶが、その場合の順序は六律が奇数番目、六呂が偶数番目におかれる。黄鐘(律)の次が大呂(呂)となるように以下これに準する。律を陽声、呂を陰声という。この順序は三分損益法から生ずるじ、この十二律の半音階を主音とした場合、たとえばハ調・ニ調・ホ調・へ調・ト調などという場合と似てくる。

 

歌九功,舞八佾。

そして、九功の歌をうたい、八佾、八列八人、六十四人で舞を舞う。

歌九功 九功は六府(水・火・金・木・土・穀)と三事(正徳・利用・厚生)とをいう。この自然と人文との九つの功を歌う。九歌ともいう。「九功惟れ叙し、九叙歌をなし、…これを勧むるに九歌を以てす」(『尚書』の大禹謨)。

八佾 八列の意。一列八人で合計六十四人で舞う。

 

韶武備,泰古畢。

詔と武の古楽もそなわり、太古の楽も全部かなでられる。

韶武 舜の楽と周の武王の楽。(『論語』の八佾篇)。

泰古 大宅 

 

四夷間奏,德廣所及。

また、四夷の音楽が、かわるがわる演奏される、これこそが天子の徳の広く及ぶしるしである。

四夷 阿夷の楽。北夷は、東夷は、南夷は兜、西夷は離と称する。

徳広 『詩経』(漢広篇)「徳広く及ぶ所なり」。

 

僸佅兜離,罔不具集。

北夷の音楽の「【きん】」、東夷の音楽の「【はい】」、南夷の音楽の「兜【とう】」、西夷の音楽の「離【り】」、この四つのうちの一つでも欠けてそろわぬものはない。

 

萬樂備,百禮

演奏すべき音楽はすべてぬかりなく、行うべき儀礼はすべていきとどいている。

 

皇歡浹,群臣醉。

天子のよろこびは下々にうるおい、群臣はそれに酔う。

浹 うるおす。向こうのものがこちらにとおる。

 

降煙熅,調元氣。

天も感じて和楽の気を下し、天の気まで人に調和させる。

煙熅 天の和気。

調元気 元気は天の気のことだが、それを調和する。すなわち音楽上の和楽の気にすること。

 

然後撞鐘告罷,百寮遂退。」

このあと、鐘を撞きこれで終わりと仰せ出されると、百官はこれを受けて退出する。
海棠花022