張衡《西京賦》(17) 後宮の御殿には黄金飾りの石盤、玉の階があり、そしてその前に丹塗りの庭はすべて赤一色なのである。珊瑚や琳・碧の美石や玉、それにの玉の類は、色沢光彩、さまざまにあやをなしてかがやく。見たこともない珍宝が、それからそれへとつらなって、光りかがやくさまは、あたかも仙女の住む崑崙の庭と見まごうばかりだ。後宮のつくりは、万事天子の宮殿ほどに広くはないが、ぜいたく極まる豪華さは、至尊の天子にまさっている。

2014年2月28日 の紀頌之5つのブログ
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#7(華麗な後宮)-1

後宮則昭陽飛翔,增成合驩,

(華麗な後宮) 後宮には、昭陽殿・飛翔殿・増成殿・合辞殿とあり、

蘭林披香,鳳皇鴛鸞。

つづいて蘭林殿・披香殿・凰皇殿・鴛鸞殿がある。

羣窈窕之華麗,嗟顧之所觀。

いかにも柔軟優美で華麗な女官がむらがり集まって、ここで、感嘆しては後をふりかえり、目をとめて美人たちが見るところである。

故其館室次舍,采飾纖縟。

だから後宮の館室、それに宿衛の官舎も休暇の宿舎も、五彩の色で飾り、織細で手がこんでいる。

裛以藻繡,文以朱綠。

木地は中に包みこむように、藻草模様でもって彫刻し、朱と縁とであざやかに彩色する。

#7-2

翡翠火齊,絡以美玉。

翡翠と火斉の玉は、美玉で幾重にもからまり、まとわりつく。

流懸黎之夜光,綴隨珠以為燭。

夜光る美玉の懸黎は流光をはなち、明月の随侯の玉は綴り合わせて燭とする。

玉階,彤庭煇煇。

後宮の御殿には黄金飾りの石盤、玉の階があり、そしてその前に丹塗りの庭はすべて赤一色なのである。

珊瑚琳碧,珉璘彬。

珊瑚や琳・碧の美石や玉、それにの玉の類は、色沢光彩、さまざまにあやをなしてかがやく。

珍物羅生,煥若崑崙。

見たこともない珍宝が、それからそれへとつらなって、光りかがやくさまは、あたかも仙女の住む崑崙の庭と見まごうばかりだ。

雖厥裁之不廣,侈靡踰乎至尊。

後宮のつくりは、万事天子の宮殿ほどに広くはないが、ぜいたく極まる豪華さは、至尊の天子にまさっている。

 

#7

後宮には則ち 昭陽 飛翔,增成 合驩【ごうかん】

蘭林 披香,鳳皇 鴛鸞あり。

窈窕の華麗を羣む,嗟 顧みて之れ觀る所なり。

故に其の館室 次舍は,采飾 纖縟【せんじょく】あり。

裛【つつ】むに藻繡【そうしゅう】以てし,文【あやな】るに朱綠を以てす。

 

翡翠 火齊【かせい】,絡【まと】うに美玉を以てす。

懸黎の夜光を流し,隨珠を綴りて以て燭と為す。

【きんい】玉階,彤庭【とうてい】煇煇たり。

珊瑚 琳碧【りんぺき】,珉【ぜんびん】璘彬【りんぴん】たり。

珍物 羅生し,煥として崑崙の若し。

厥の裁【つくり】之れ廣からずと雖も,侈靡【しび】至尊に踰ゆ。

 

漢宮 未央宮

 

『西京賦』 現代語訳と訳註

(本文) #7-2

翡翠火齊,絡以美玉。

流懸黎之夜光,綴隨珠以為燭。

玉階,彤庭煇煇。

珊瑚琳碧,珉璘彬。

珍物羅生,煥若崑崙。

雖厥裁之不廣,侈靡踰乎至尊。

 

 (下し文)

翡翠 火齊【かせい】,絡【まと】うに美玉を以てす。

懸黎の夜光を流し,隨珠を綴りて以て燭と為す。

【きんい】玉階,彤庭【とうてい】煇煇たり。

珊瑚 琳碧【りんぺき】,珉【ぜんびん】璘彬【りんぴん】たり。

珍物 羅生し,煥として崑崙の若し。

厥の裁【つくり】之れ廣からずと雖も,侈靡【しび】至尊に踰ゆ。

カンナ113 

(現代語訳)

翡翠と火斉の玉は、美玉で幾重にもからまり、まとわりつく。

夜光る美玉の懸黎は流光をはなち、明月の随侯の玉は綴り合わせて燭とする。

後宮の御殿には黄金飾りの石盤、玉の階があり、そしてその前に丹塗りの庭はすべて赤一色なのである。

珊瑚や琳・碧の美石や玉、それにの玉の類は、色沢光彩、さまざまにあやをなしてかがやく。

見たこともない珍宝が、それからそれへとつらなって、光りかがやくさまは、あたかも仙女の住む崑崙の庭と見まごうばかりだ。

後宮のつくりは、万事天子の宮殿ほどに広くはないが、ぜいたく極まる豪華さは、至尊の天子にまさっている。
長安城漢唐 

(訳注) #7-2

翡翠火齊,絡以美玉。

翡翠と火斉の玉は、美玉で幾重にもからまり、まとわりつく。

火齊 玫瑰と【ばいかい】ともいう。紫色で光りかがやき、軽く雲母に似る。「西都の賦」に見える。

絡 いく重にもからませてまとうこと。

 

流懸黎之夜光,綴隨珠以為燭。

夜光る美玉の懸黎は流光をはなち、明月の随侯の玉は綴り合わせて燭とする。

懸黎 美玉の壁で夜光の壁と同じように光るから、夜光を流すとした。

随珠 随侯の玉。随侯は周の姫姓の諸侯、大蛇の傷を治療した礼に大珠を口にふくんできた。

 

玉階,彤庭煇煇。

後宮の御殿には黄金飾りの石盤、玉の階があり、そしてその前に丹塗りの庭はすべて赤一色なのである。

 

珊瑚琳碧,珉璘彬。

珊瑚や琳・碧の美石や玉、それにの玉の類は、色沢光彩、さまざまにあやをなしてかがやく。

琳碧 ともに美石、ただし琳を美玉と緑の美石。

 玉に似た美石。

 上に同じ。

璘彬 玉の光色が文(瑚)をなしいろいろ入りまじるさま(醇注)。

 

珍物羅生,煥若崑崙。

見たこともない珍宝が、それからそれへとつらなって、光りかがやくさまは、あたかも仙女の住む崑崙の庭と見まごうばかりだ。

珍物 珍は宝、宝玉。

羅生 段々にそれからそれへと列をなしてならび、玉の形と色とが現れ出ること。

崑崙「西北の美なる者に、崑崙の璆(きゅう)琳、琅、玕あり」(『爾雅』釈地)。また「崑崙に、珠樹、文玉樹、玗琪樹、琅玕樹あり」(『山海経』の海内西経)。『山海経』 は樹木の名称なるも玉や美石の名産地として崑崙山は目された。

 

雖厥裁之不廣,侈靡踰乎至尊。

後宮のつくりは、万事天子の宮殿ほどに広くはないが、ぜいたく極まる豪華さは、至尊の天子にまさっている。

裁 体制、つくり方。「其の裁制、事事至尊より狭小なりと雖も、其靡麗の好みは乃つて之に過ぐ」。
漢長安図02