張衡《西京賦》(21) 武帝は、まずここに新しく迎風館を建て、後から露寒と儲胥との両館を建て増した。山の背の岡となる所に、建物の基礎を高く築き、まっすぐそこから高々とのばして館がすえられた。また通天台は天に押してそばだち、高さ百余丈にわたり、これだけひとり他を抜いてそびえたつ。上部は花びらのように広がり、鋼製の仙人掌や仙露盤の細工が交錯している。

2014年3月4日

の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログこれまでの杜甫詩 作時年別整理(2)(青年期・就活の詩) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3840-iDex-2
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(20) (甘泉官)#9-1

惟帝王之神麗,懼尊卑之不殊。

雖斯宇之既坦,心猶憑而未攄。

思比象於紫微,恨阿房之不可廬。

覛往昔之遺館,獲林光於秦餘。

處甘泉之爽塏,乃隆崇而弘敷。

(甘泉官) そもそも、帝王の宮殿は神々しく美麗であるとも、尊卑の別が区別できないと気づかわれる。

この宮殿は壮大に建てられているとはいうものの、天子の心は満足なされたようで晴れやかではない。

天帝の御殿の紫微官という星に象る宮殿の造営を思案されたが、恨むらくは、それにふさわしい始皇帝の宮殿である阿房官はすでになく、つかいものにならないのである。

そこで、昔の今に残る離宮をつらつら見て、秦の離宮で残存の林光宮を見つけられた。

それは、甘泉山の爽やかな乾燥した高台にあるばかりか、高くもりあがり一面に広がる壮大な宮殿である。

 (21)#9-2

既新作於迎風,增露寒與儲胥。

武帝は、まずここに新しく迎風館を建て、後から露寒と儲胥との両館を建て増した。

託喬基於山岡,直霓以高居。

山の背の岡となる所に、建物の基礎を高く築き、まっすぐそこから高々とのばして館がすえられた。

通天訬以竦峙,徑百常而莖擢。

また通天台は天に押してそばだち、高さ百余丈にわたり、これだけひとり他を抜いてそびえたつ。

華以交紛,下刻陗其若削。

上部は花びらのように広がり、鋼製の仙人掌や仙露盤の細工が交錯している。

翔鶤仰而不逮,況青鳥與黃雀。

下部は険しくきり立って、いわば刀で割いたよう。空高く翔ける大鳥の鶬鶊も、これをめがけて飛ぶもとどかない。まして小鳥の青鳥や黄雀ではもとよりむりできこえない。

伏櫺檻而頫聽,聞雷霆之相激。

しかし、台上の欄干にもたれ、うつむいて耳をすませば、激雷の相うつ響きが聞こえる。

 

惟れ帝王の神麗なる,尊卑の殊ならざるとを懼る。

斯の宇 既に坦【おおい】なりと雖も,心 猶お憑【み】ちて未だ攄【の】びず。

象を紫微に比せんことを思い,阿房の廬【お】る可からざるを恨む。

往昔【おうせき】の遺館を覛【み】て,林光を秦餘【しんよ】に獲る。

甘泉の爽塏【そうがい】に處【お】り,乃ち隆崇にして弘敷【こうふ】す。

 

既に新たに迎風を作り,露寒と儲胥【ちょしょ】とを增す。

喬基【きょうき】を山岡に託し,直ちに【てつげい】として以って高く居る。

通天訬【びょう】として以って竦峙【しょうじ】し,百常を徑【わた】りて莖【ひとり】擢【ぬき】んでる。

上は【はんか】して以て交紛し,下は刻陗【こくしょう】にして其れ削れるが若し。

翔鶤 仰げども逮【およ】ばず,況んや青鳥と黃雀とをや。

櫺檻【れいかん】に伏【よ】りて頫【ふ】して聽けば,雷霆【らいてい】の相い激するを聞く。

累層構而遂隮01 

 

『西京賦』 現代語訳と訳註

(本文)

 (本文) (21) (甘泉官)#9-2

既新作於迎風,增露寒與儲胥。

託喬基於山岡,直霓以高居。

通天訬以竦峙,徑百常而莖擢。

華以交紛,下刻陗其若削。

翔鶤仰而不逮,況青鳥與黃雀。

伏櫺檻而頫聽,聞雷霆之相激。

 

(下し文)

既に新たに迎風を作り,露寒と儲胥【ちょしょ】とを增す。

喬基【きょうき】を山岡に託し,直ちに霓【てつげい】として以って高く居る。

通天訬【びょう】として以って竦峙【しょうじ】し,百常を徑【わた】りて莖【ひとり】擢【ぬき】んでる。

上は華【はんか】して以て交紛し,下は刻陗【こくしょう】にして其れ削れるが若し。

翔鶤 仰げども逮【およ】ばず,況んや青鳥と黃雀とをや。

櫺檻【れいかん】に伏【よ】りて頫【ふ】して聽けば,雷霆【らいてい】の相い激するを聞く。

 

(現代語訳)

武帝は、まずここに新しく迎風館を建て、後から露寒と儲胥との両館を建て増した。

山の背の岡となる所に、建物の基礎を高く築き、まっすぐそこから高々とのばして館がすえられた。

また通天台は天に押してそばだち、高さ百余丈にわたり、これだけひとり他を抜いてそびえたつ。

上部は花びらのように広がり、鋼製の仙人掌や仙露盤の細工が交錯している。

下部は険しくきり立って、いわば刀で割いたよう。空高く翔ける大鳥の鶬鶊も、これをめがけて飛ぶもとどかない。まして小鳥の青鳥や黄雀ではもとよりむりできこえない。

しかし、台上の欄干にもたれ、うつむいて耳をすませば、激雷の相うつ響きが聞こえる。

 漢長安図02

(訳注) (21) (甘泉官)#9-2

既新作於迎風,增露寒與儲胥。

武帝は、まずここに新しく迎風館を建て、後から露寒と儲胥との両館を建て増した。

迎風 元封二年、甘泉宮、通天台の外飛廉館を作る(『漢書』の武帝紀)。この時迎風館についで露寒と儲胥の二館を建てる。

 

託喬基於山岡,直霓以高居。

山の背の岡となる所に、建物の基礎を高く築き、まっすぐそこから高々とのばして館がすえられた。

 高いさま。

 

通天訬以竦峙,徑百常而莖擢。

また通天台は天に押してそばだち、高さ百余丈にわたり、これだけひとり他を抜いてそびえたつ。

通天 台の名。元封二年に作る。「西都の賦」に「仙掌を抗げて霞を承く」とある。上部に仙人掌あり、仙露盤をささげ露をうける。

 抄と同じ。木のこずえ、転じて高いこと。

竦峙 高くそほだつ。

百常 常は一丈六尺(『礼記』鄭注)。径は度るの意。ここでは百余丈とした。漢武故事には「地を去ることじ百余丈、雲雨悉く其の下に在り。長安城を望見す」とある。

 特の意で直と同じ。ひとりまっすぐ立つこと。

 

華以交紛,下刻陗其若削。

上部は花びらのように広がり、鋼製の仙人掌や仙露盤の細工が交錯している。

 敷大すなわち一面に広がり大きいこと。台の銅柱上部に細工した仙人掌、仙露盤など大きさを形容する。

交紛 前項の形が複雑に交錯するさま。

刻胎 きりたってけわしい。

 

翔鶤仰而不逮,況青鳥與黃雀。

下部は険しくきり立って、いわば刀で割いたよう。空高く翔ける大鳥の鶬鶊も、これをめがけて飛ぶもとどかない。まして小鳥の青鳥や黄雀ではもとよりむりできこえない。

翔鶤 空高く飛ぶ大鳥。

青鳥 鶬鶊、うぐいすの二種。

黃雀 すずめの一種じ

 

伏櫺檻而頫聽,聞雷霆之相激。

しかし、台上の欄干にもたれ、うつむいて耳をすませば、激雷の相うつ響きが聞こえる。

頫 頭をたれる。

DCF00209漢宮 未央宮