744年-007-#1 卷182_22.2 月下獨酌四首 其二-#1 (頁一三三二)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7625
月下獨酌四首 其二-#1 (ひとり月を見て酒を飲むときに、その感興を述べたものである。)その2
天にして、酒を愛さないのなら、「酒星」の旗の三星が天空にあるわけがない。
地にしても、もし酒を愛さないというのなら、地上に酒泉郡に「金泉」があるはずがないのである。天も地も確かに酒を愛している。酒を愛することは天に恥ずべきことではないのだ。
744年-007-#1 | 月下獨酌四首 其一(卷二三(二)頁一三三二) | 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7625 |
全唐詩巻182_-22.-2-#1 | ||
李白集校注巻 23-007 | 767年大暦2年56歲 (11) |
卷別 | 李白集校注 | 全唐詩 | 李太白集 | |
卷二三(二)頁一三三二 | 卷182_22 2 | 巻二二-6 | ||
詩題 | 月下獨酌四首 其一 | |||
文體 | 五言古詩 |
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詩序 | | | | |
作地點 | 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安) | | ||
及地點 | 0 | |||
0 | ||||
交遊人物 | | 交遊地點 | | |
744-006
月下獨酌四首 其一(卷二三(二)頁一三三一)
(ひとり月を見て酒を飲むときに、その感興を述べたものである。)その一
花間一壺酒,獨酌無相親。
咲き誇る花々の間で一壺の酒を傍らに置いて、ひとりだけで飲み、誰も相手をしてくれる者がいないのだ。
舉杯邀明月,對影成三人。
そうであっても今宵は、盃を挙げて、明月を迎える、すると、自分と月に加えて、三人目の影ができた。
月既不解飲,影徒隨我身。
そうかといって月は、酒を飲むことを解してはいないし、影は、ただ私に従っているだけであり、せっかく三人になったけれど物足りない。
#2
(ひとり月を見て酒を飲むときに、その感興を述べたものである。)その一#2
暫伴月將影,行樂須及春。
しばらく、月と影を伴い、このようなのどかな春の日に乗じて、行楽をほしいままにしようと思うところである。
我歌月徘徊,我舞影零亂。
やがて、私は歌う、すると、月も併せて、徘徊する、私が舞えば、影も乱れ動き、どうやら興ありげに、わが興を助けるのである。
醒時同交歡,醉後各分散。
そうしていると、酔いも覚めてくるころには、各々が打ち澄まして、互いに喜びあっているが、また酔いが回ってきた後に、おのおの分散して、取り留めなくなるようで、これが実にきわめて面白く、かつ趣があるという事なのである。
永結無情遊,相期邈雲漢。
この三人は、世の中のつまらぬ情などとは無縁の面白い遊びの中から、氷の結びつきのように固く一体となるのであり、かつ、このはるかに広い星空の天上までも一緒にいたいと思うのである。
(月下獨酌 四首 其の一)
花間、一壺の酒,獨酌、相い親しむ無し。
杯を舉げて 明月を邀へ,影に對して 三人を成す。
月、既に飲を解せず,影、徒らに我が身に隨う。
#2
暫く月と影とを伴うて,行樂、須らく春に及ぶべし。
我歌えば、月、徘徊し,我舞えば、影、零亂す。
醒時、同じく交歡し,醉後、各の分散す。
永く無情の遊を結び,相期して雲漢邈たり。
月下獨酌四首其二
(ひとり月を見て酒を飲むときに、その感興を述べたものである。)その2
天若不愛酒,酒星不在天。
天にして、酒を愛さないのなら、「酒星」の旗の三星が天空にあるわけがない。
地若不愛酒,地應無酒泉。
地にしても、もし酒を愛さないというのなら、地上に酒泉郡に「金泉」があるはずがないのである。
天地既愛酒,愛酒不愧天。
天も地も確かに酒を愛している。酒を愛することは天に恥ずべきことではないのだ。
#2
已聞清比聖,復道濁如賢。
賢聖既已飲,何必求神仙。
三杯通大道,一斗合自然。
但得酒中趣,勿為醒者傳。
(月下獨酌 四首其の二) #1
天 若し酒を愛せざれば、酒星 天に在らず。
地 若し酒を愛せざれば、地 応に酒泉 無かるべし
天地 既に酒を愛す、 酒を愛するも 天に愧じず。
#2
すでに聞く 清の聖に比し、 復た道ふ 濁は賢の如しと。
賢聖 既に すでに飲む、何ぞ必ずしも 神仙を求めん。
三杯 大道に通じ、 一斗 自然に合す。
但だ 酔中の趣を得たり、醒者の為に伝ふること勿れ。
月下獨酌四首其三
三月咸陽城,千花晝如錦。
〈上二句一作「好鳥吟清風,落花散如錦」;一作「園鳥語成歌,庭花笑如錦」〉
誰能春獨愁,對此徑須飲。
窮通與修短,造化夙所稟。
一樽齊死生,萬事固難審。
醉後失天地,兀然就孤枕。
不知有吾身,此樂最爲甚。
月下獨酌四首其四
窮愁千萬端,美酒三百杯。
愁多酒雖少,酒傾愁不來。
所以知酒聖,酒酣心自開。
#2
辭粟臥首陽,屢空飢顏回。
當代不樂飲,虛名安用哉。
蟹螯即金液,糟丘是蓬萊。
且須飲美酒,乘月醉高臺。
李太白集校注(王琦)
月下獨酌四首 |
花間一作下文/苑作前一壺酒、獨酌無相親。舉杯邀明月、對影成三人。 |
月既不解飲、影徒随我身。暫伴月将影、行樂須及春。 |
我歌月徘徊、我舞影零亂。醒時同交歡、醉後各分㪚。 |
永結無情遊、相期邈雲漢。文苑作/碧巖畔 |
其二 |
天若不愛酒酒星不在天地若不愛酒地應無酒文苑/作醴 |
泉天地既愛酒愛酒不媿天巳聞清比聖復道濁如賢 |
賢聖既已飲何必求神仙三杯通大道一斗合自然但 |
得酒繆本/作醉中趣勿為醒者傳孔融與曹操論酒禁書天/垂酒星之耀地列酒泉之 |
郡晋書軒轅右角南三星曰酒旗酒官之旗也主宴享/酒食漢書酒泉郡武帝太初元年開應劭註其水若酒 |
故曰酒泉也顔師古註相傳俗云城下有金泉泉味如/酒藝文類聚魏畧曰太祖禁酒而人竊飲之故難言酒 |
以濁酒為賢人清酒為聖人晋書孟嘉好酣飲愈多不/亂桓温問嘉酒有何好而卿嗜之嘉曰公未得酒中趣 |
耳跡胡震亨曰此首乃馬子才詩也胡元瑞云近舉李/墨 為證詩可偽筆不可偽耶琦按馬子才乃宋元祐 |
中人而文苑英華已載/太白此詩胡説恐誤 |
其三 |
三月咸陽城一作/時千花晝如錦一作好鳥吟清風落花/㪚如錦一作園鳥語成 |
歌庭花/笑如錦誰能春獨愁對此徑須飲窮通與修短造化夙 |
所禀一樽齊死生萬事固難審醉後失天地兀然就孤 |
枕不知有吾身此樂最為甚梁元帝詩黄龍戍北花如/錦洛陽伽藍記春風扇桞 |
花樹如錦淮南子輕天下/細萬物齊死生同變化 |
其四 |
窮愁千萬一作/有千端美酒三百一作/惟数杯愁多酒雖少酒傾 |
愁不來所以知酒聖一作/聖賢酒酣心自開辭粟卧首陽一/作 |
餓伯/夷屢空飢一作/悲顔回當代不樂飲虚名安用哉蟹螯 |
即金液糟丘是蓬萊且須飲美酒乘月醉髙臺晋書畢/卓嘗謂 |
人曰得酒滿数百斛船四時甘味置兩頭右手持酒杯註/左手持蟹螯拍浮酒船中便足了一生矣金液見五巻 |
糟丘見/七巻註 |
《月下獨酌四首 其二》現代語訳と訳註解説
(本文)
月下獨酌四首 其二
月下獨酌四首其二
天若不愛酒,酒星不在天。
地若不愛酒,地應無酒泉。
天地既愛酒,愛酒不愧天。
(下し文)
(月下獨酌 四首其の二) #1
天 若し酒を愛せざれば、酒星 天に在らず。
地 若し酒を愛せざれば、地 応に酒泉 無かるべし
天地 既に酒を愛す、 酒を愛するも 天に愧じず。
#2
すでに聞く 清の聖に比し、 復た道ふ 濁は賢の如しと。
賢聖 既に すでに飲む、何ぞ必ずしも 神仙を求めん。
三杯 大道に通じ、 一斗 自然に合す。
但だ 酔中の趣を得たり、醒者の為に伝ふること勿れ。
(現代語訳)
(ひとり月を見て酒を飲むときに、その感興を述べたものである。)その2
天にして、酒を愛さないのなら、「酒星」の旗の三星が天空にあるわけがない。
地にしても、もし酒を愛さないというのなら、地上に酒泉郡に「金泉」があるはずがないのである。天も地も確かに酒を愛している。酒を愛することは天に恥ずべきことではないのだ。
(訳注と解説)
月下獨酌四首 其二
(ひとり月を見て酒を飲むときに、その感興を述べたものである。)その二
天若不愛酒、酒星不在天。
天にして、酒を愛さないのなら、「酒星」の旗の三星が天空にあるわけがない。
10. 酒星 酒が醗酵するのは壽星にある。天が酒を造ったという考え。
・孔融と曹操 酒禁書に論じ、「天垂、酒星之耀地列酒泉之郡。」(天垂、酒星の耀、酒泉之郡に地列す。)
・晋書に「軒轅右角南三星曰酒旗、酒官之旗也。主宴享酒食。五星、守酒旗。」(軒轅の右角の南の三星は酒旗と曰う、酒官の旗なり。宴享酒食を主り、五星、酒旗を守る。)とある。
地若不愛酒、地應無酒泉。
地にしても、もし酒を愛さないというのなら、地上に酒泉郡に「金泉」があるはずがないのである。
11. 酒泉 酒にはいい湧き出る泉の水がないといけない。
・漢書 「酒泉郡、武帝太初元年開。」(酒泉郡、武帝の太初元年に開く。)
・應劭 註「其水若酒故曰酒泉也。」(其の水 酒の若し、故に酒泉と曰うなり。)
・顔師古 註 「相傳、俗云、城下有金泉泉味如酒。」(相い傳う、俗に云う、城下に金泉有り、泉の味 酒の如し。)
天地既愛酒、愛酒不愧天。
天も地も確かに酒を愛している。酒を愛することは天に恥ずべきことではないのだ。
12. 天地 万物を作りたもうた神仙。
13. 愛酒 酒を愛することであるが、現実界の悦楽を得ることを含む。道教の教え。