卷166_41 白雲歌送劉十六歸山
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2016年12月7日 |
の紀頌之5つの校注Blog |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注 |
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Ⅰ李白詩 |
(李白集校注) |
744年-018卷166_41 白雲歌送劉十六歸山(卷七(一)五二六)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7781 |
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Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 |
806年-16-#4 巻二 17-#4答張徹【案:愈為四門博士時作。張徹,愈門下士,又愈之從子婿。】Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7782 |
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806年-16-#14 巻二 17-#14巻二 答張徹 【字解集】Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7842 |
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Ⅲ 杜詩 |
詳注 |
757年-37 寄薛三郎中璩 -#4 杜詩詳注(卷一八(四)一六二○ -#4)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7783 |
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757年-40 寄薛三郎中璩 -#7 【字解集】 杜詩詳注(卷一八(四)一六二○)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7801 |
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集 不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。 |
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Ⅳブログ詩集 |
漢・唐・宋詞 |
花間集 訳注解説 巻一29 (37)回目温庭筠 《定西番三首其三》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7784 (12/07) |
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花間集 巻一 (27)回目温庭筠 《更漏子六首 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7724 (11/27) |
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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始 |
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Ⅴ.唐五代詞詩・女性 |
・玉臺新詠 |
玉-012-#1 古樂府詩六首其三 -#1隴西行〈無名〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7785 |
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744年-018卷166_41 白雲歌送劉十六歸山(卷七(一)五二六)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7781
白雲歌,送劉十六歸山(道を究め、仙人の風貌を持った劉君が、修行を重ねた楚の山還るというので、白雲の歌としてこれを送る詩)
君が故国にある楚の山々も、長安をめぐる泰の山々も、皆、白雲を帯びている。白雲は、処処に於いて、隠者の君に随って居るので、君が長安の泰山に居ても、間違いなく白雲が随って居るのである。
故郷の楚山に居れば、矢張白雲が君に随って湧き出のである。かくの如く、高士の君がいれば、どこでも白雲が随って居る上は、同じ境涯であるから、何も都を棄て、故郷へ帰る必要は無いようにおもわれるのであるが、故郷の白雲は、又格別であると見えて、君は、此度、故郷に歸られる。そうして、君が故郷へ歸られると、秦山の雲は、君に随って湘水を渡ることになり、やがて楚山の雲となるのである。
湘水の上なる楚山には、薜茘、女蘿が叢生して居るから、これを採って衣とすることができる。こう考えれば、君は薜茘、女蘿を衣となし、白雲に高臥し、優游、餘生をおくられようというのであるから、早くお歸りに成った方が宜しいということになってしまう。
744年-018 |
白雲歌送劉十六歸山(卷七(一)五二六) |
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全唐詩卷166_41 |
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李白集校注巻七(一)五二六 |
李太白集 巻01-005-#1 |
漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7781 |
卷別 | 李白集校注 | 全唐詩 | 李太白集 |
07-020 | 卷166_41 | 01-005-#1 | |
詩題 | 白雲歌送劉十六歸山(卷七(一)五二六) | ||
文體 | 雜言古詩 | | |
詩序 | 0 | ||
| 楚山秦山皆白雲 | ||
作地點 | 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安) | ||
及地點 | 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安) | ||
| 楚山 | 湘水 | |
交遊人物 | 劉某 | 交遊地點 | 長安 |
白雲歌送劉十六歸山
全唐詩 卷166_41
《白雲歌,送劉十六歸山》李白
楚山秦山皆白雲,白雲處處長隨君。
長隨君,君入楚山裏,雲亦隨君渡湘水。
湘水上,女蘿衣,白雲堪臥君早歸。
李太白集:230卷六25白云歌送劉十六歸山
白雲歌送劉十六歸山 |
楚山秦山皆白雲、白雲處處長隨君。 |
長隨君、君入楚山裏。雲亦隨君渡湘水。 齊賢曰 湘水出唐桂州興安縣海陽山西至于全州又北至于洞庭 |
湘水上、女蘿衣。白雲堪卧君早歸 |
士斌曰意劉十六楚/人而遊於秦送其歸山者歸/楚山也 |
李白詩校注:白雲歌送劉十六歸山(卷七(一)五二六)
白雲歌送劉十六歸山 |
楚山秦山皆白雲,白雲處處長隨君。 |
長隨君,君入楚山裏,雲亦隨君渡湘水。 |
湘水上,女蘿衣,白雲堪臥君早歸。 |
《通鑑地理通釋》湘水出全州淸湘縣陽朔山東入洞庭北至衡州衡陽縣入江楚辭被薜荔兮帶女蘿 |
方𢎞靜曰 「太白、賦新鶯百囀、與白雲歌、無咏物句。自是、天仙語。他人稍有擬象、 即屬凡辭。」 |
白雲歌,送劉十六歸山
(道を究め、仙人の風貌を持った劉君が、修行を重ねた楚の山還るというので、白雲の歌としてこれを送る詩)
楚山秦山皆白雲,白雲處處長隨君。
君が故国にある楚の山々も、長安をめぐる泰の山々も、皆、白雲を帯びている。白雲は、処処に於いて、隠者の君に随って居るので、君が長安の泰山に居ても、間違いなく白雲が随って居るのである。
長隨君,君入楚山裏,雲亦隨君渡湘水。
故郷の楚山に居れば、矢張白雲が君に随って湧き出のである。かくの如く、高士の君がいれば、どこでも白雲が随って居る上は、同じ境涯であるから、何も都を棄て、故郷へ帰る必要は無いようにおもわれるのであるが、故郷の白雲は、又格別であると見えて、君は、此度、故郷に歸られる。そうして、君が故郷へ歸られると、秦山の雲は、君に随って湘水を渡ることになり、やがて楚山の雲となるのである。
湘水上,女蘿衣,白雲堪臥君早歸。
湘水の上なる楚山には、薜茘、女蘿が叢生して居るから、これを採って衣とすることができる。こう考えれば、君は薜茘、女蘿を衣となし、白雲に高臥し、優游、餘生をおくられようというのであるから、早くお歸りに成った方が宜しいということになってしまう。
(白雲の歌,劉十六の山に歸るを送る。)
楚山 秦山 皆 白雲,白雲 處處 長く君に隨う。
長く君に隨って,君は楚山の裏に入り,雲 亦た 君に隨って 湘水を渡る。
湘水の上り,女蘿の衣,白雲 臥するに堪えたり 君 早く歸れ。
『白雲歌,送劉十六歸山』現代語訳と訳註解説
(本文)
白雲歌,送劉十六歸山
楚山秦山皆白雲,白雲處處長隨君。
長隨君,君入楚山裏,雲亦隨君渡湘水。
湘水上,女蘿衣,白雲堪臥君早歸。
(下し文)
(白雲の歌,劉十六の山に歸るを送る。)
楚山 秦山 皆 白雲,白雲 處處 長く君に隨う。
長く君に隨って,君は楚山の裏に入り,雲 亦た 君に隨って 湘水を渡る。
湘水の上り,女蘿の衣,白雲 臥するに堪えたり 君 早く歸れ。
(現代語訳)
白雲歌,送劉十六歸山(道を究め、仙人の風貌を持った劉君が、修行を重ねた楚の山還るというので、白雲の歌としてこれを送る詩)
君が故国にある楚の山々も、長安をめぐる泰の山々も、皆、白雲を帯びている。白雲は、処処に於いて、隠者の君に随って居るので、君が長安の泰山に居ても、間違いなく白雲が随って居るのである。
故郷の楚山に居れば、矢張白雲が君に随って湧き出のである。かくの如く、高士の君がいれば、どこでも白雲が随って居る上は、同じ境涯であるから、何も都を棄て、故郷へ帰る必要は無いようにおもわれるのであるが、故郷の白雲は、又格別であると見えて、君は、此度、故郷に歸られる。そうして、君が故郷へ歸られると、秦山の雲は、君に随って湘水を渡ることになり、やがて楚山の雲となるのである。
湘水の上なる楚山には、薜茘、女蘿が叢生して居るから、これを採って衣とすることができる。こう考えれば、君は薜茘、女蘿を衣となし、白雲に高臥し、優游、餘生をおくられようというのであるから、早くお歸りに成った方が宜しいということになってしまう。
(訳注)
白雲歌,送劉十六歸山
(道を究め、仙人の風貌を持った劉君が、修行を重ねた楚の山還るというので、白雲の歌としてこれを送る詩)
)1 劉十六は楚の人で、長安に遊びに来た。その彼が、山水に高臥隠遁していた故郷の山に帰るというのである。
2 白云 白雲について、
陶弘景
四十歳で山中に隠棲したが、梁の武帝から常に諮問をうけ、「山中宰相」と呼ばれた。斉の高帝からの詔にこたえる形で書かれた詩。
《詔問山中何所有賦詩以答》
山中何有所、嶺上多白雲。
只可自怡悦、不堪持寄君。
(山中に何の有る所ぞと詔問せられ、詩を賦して以って答う)
山中 何の有る所ぞ、嶺上 白雲多し。只だ 自ら怡【たのし】み悦ぶべし、持して 君に寄するに堪えず。
「山の中に何が有るのだ」との御下問ですが、嶺の上には白雲が多くただよっています。しかし、これは私が見て楽しむだけで、残念ながら陛下にお届けする訳にはまいりません。
王維
唐代随一の田園詩人。仏教に深く帰依し、書画音楽にも優れていた。長く官僚として生活し、相当の地位にのぼりますが、元来、芸術家肌で役人生活は向いていなかったようで、藍田の麓に輞川商荘を営み、半官半隠の生活を送った。ここで「空山不見人」や「獨座幽篁裏」輞川二十首、田園楽 七首などの有名な詩が詠んだ。脅迫されて安禄山にやむなく仕えたため、長安奪還後、処刑を命ぜられたが、これまでの功績により、特赦されたが、以降輞川荘にこもった。
李白の詩と同様に、、故郷に隠棲する友人を送る詩。
「送別」
下馬飲君酒、問君何所之。
君言不得意、歸臥南山陲。
但去莫復問、白雲無盡時。
馬より下りて君に酒を飲ましむ、君に問う 「何の之【ゆ】く所ぞ」と。
君は言う 「意を得ず、南山の陲【ほとり】に帰臥せん」と。
「但去れ。復た問うこと莫からん、白雲 尽きる時無し」と。
馬から下りて、まず一献。「これから、どうする?」「どうも世の中、思うようにはいかない。終南山の麓にでも引きこもるよ」「そうか、じゃ、行き給え。あの辺りでは、白雲が何時までも君の友達となってくれるだろう」
寒山
隠遁には、様々な形があった、自分の気配、存在そのものを消す、あるいは、自然と一体化するのが隠遁である。しかし、多くの詩人は半官半隱を理想とした。詩人は自己の詩を読んでもらいたいという願望があるからである。寒山は実在した証拠さえ消し去った、正真正銘の隠遁者といえるひとである。水墨画の「寒山拾得図」で知られる浙江省天台山(道教・仏教の霊地)に隠れ住んだ唐代末期ころの人だろうと云われる。
寒山の詩は他人に読ませようという意図が全くないため、三百首余り残存するが、すべて「無題」である。
登陟寒山道、寒山路不窮。
谿長石磊磊、澗濶草濛濛。
苔滑非関雨、松鳴不假風。
誰能超世累、共坐白雲中。
寒山の道を登陟れば、寒山 路 窮まらず。
谿は長くして石磊磊、澗は濶くして草濛濛。
苔の滑らかなるは雨に関わるに非ず、松の鳴るは風を仮らず。
誰か能く世累を超えて、共に白雲の中に坐せん。
寒山の路を登って行く。その道はどこまでも尽きることはない。渓谷は長く、石がごろごろと散らばっており、谷川は広く、草がぼうぼうと生えている。苔がしっとりと滑らかなのは、雨のせいではなく幽邃な山気のためであり、松が鳴っているのは、風のせいではなく、自ずからの天籟なのだ。誰か世の煩いから逃れて、私と一緒に白雲の中に坐してくれないだろうか。
輞川集 20首 もうせんしゅう |
10南 陀 なんだ | 11欹 湖 いこ | ||
13欒家瀬らんからい | 16北 陀 ほくだ | ||
18辛夷塢 しんいお | 19漆 園 しつえん |
田園楽七首 1 千門 |
田園楽七首 2 再見 |
田園楽七首 3 採菱 |
田園楽七首 4 芳草 |
田園楽七首 5 山下 |
田園楽七首 6 桃紅 |
田園楽七首 7 酌酒 |
楚山秦山皆白云、白云處處長隨君。
君が故国とする楚山も、長安を見守ってきた秦山も、そこには皆白雲を帯びている。
楚山 杜甫《昔遊》「景晏楚山深,水鶴去低回。」(景晏れて 楚山 深し,水鶴 去って 低回す。)「唯甫漂泊楚山,終當為龐公高隱耳。」(唯甫漂泊楚山,終當為龐公高隱耳。)
李白詩における楚山
16巻一16古風五十九首其十六 | 吳水深萬丈。 楚山邈千重。 |
230卷六25白云歌送劉十六歸山 | 楚山秦山皆白云。 白云處處長隨君。 |
442巻十三07流夜郎至西塞驛寄裴隱 | 回巒引群峰。 橫蹙楚山斷。 |
841巻二十三15擬古十二首其十二 | 漢水既殊流。 楚山亦此分。 |
秦山 「楚」山に対して「秦」山といったのであり、長安をめぐる山々ということではあるが、通常は隠遁者が多く棲んだ終南山を意味するものである。
長隨君。 君入楚山里。 云亦隨君渡湘水。
白雲は、所所に於いて、君に随って居るので、君が長安の秦山に居ても、白雲が随って居か、故郷の楚山に居ても、矢張り白雲が随って居る。かくの如く、どこでも白雲が君に随って居る上は、同じ境涯あるから、何も都を棄てて、故郷へ帰る必要は無いように思われるが、故郷の白雲は、又格別なのであろう、だから、君は此度、故郷に帰られるのである。
湘水 湘江、あるいは湘水は、中華人民共和国を流れる大きな川の一つで、洞庭湖に注ぐ長江右岸の支流。湖南省最大の川であり、湖南省の別名・「湘」(しょう)はこの川に由来する。長さは856km。桃源郷の伝説もこの一帯から生まれ、屈原の『楚辞』「九歌」や「離騒」には、伝説上の皇帝堯の二人の娘湘君・湘妃の物語が幻想的に詠われている。
渡湘水
孟浩然《夜渡湘水》 | (夜、湘水を渡る) |
客行貪利捗、夜裏渡湘川。 | 客行 利捗を貪り、夜裏 湘川を渡る。 |
露氣聞香杜、歌聲識採蓮。 | 露気に 香杜を聞き、歌声に 採蓮を識る。 |
榜人投岸火、漁子宿潭煙。 | 榜人は 岸火に投じ、漁子は 潭煙に宿る。 |
行旅時相問、潯陽何處邊。 | 行旅 時に相い問う、潯陽は 何処の辺りかと。 |
湘水上。 女蘿衣。 白云堪臥君早歸。
さうして、君が故郷へ帰られると、泰山の雲は、君に随って湘水を渡り、やがて楚山の雲となるのである。湘水のほとりなる楚山には、女蘿が叢生して居るから、これをとって衣となすことができる。かくて、君は薜茘の衣、女蘿の帯となし、白雲に高臥し、優辞、餘生を送られようというのであるから、早く御歸りに成った方が宜しからうと思われる。
女蘿衣 薜茘の衣、女蘿の帯。山鬼の衣帯。《楚辞、九歌、山鬼篇》に「若有人兮山之阿,被薜荔兮带女萝。」(ここに人山の阿に有りし薜茘を被り女蘿を帯にす)とある。
杜審言 《渡湘江》 | (湘江を渡る) |
遲日園林悲昔遊、今春花鳥作邊愁。 | 遅日 園林 昔遊を悲かなしむ、今春 花鳥 辺愁を作なす。 |
獨憐京國人南竄、不似湘江水北流。 | ひとり憐む 京国の人 南竄せられ、湘江の水の北流するに似ざるを。 |