卷162_22 西岳雲臺歌送丹丘子
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2016年12月12日 |
の紀頌之5つの校注Blog |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注 |
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Ⅰ李白詩 |
(李白集校注) |
744年-021卷162_22 西岳雲臺歌送丹丘子(卷七(一)四八八)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7811 |
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Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 |
806年-16-#9 巻二 17-#9答張徹【案:愈為四門博士時作。張徹,愈門下士,又愈之從子婿。】Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7812 |
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806年-16-#14 巻二 17-#14巻二 答張徹 【字解集】Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7842 |
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Ⅲ 杜詩 |
詳注 |
757年-42 承聞河北諸道節度入朝歡喜口號絕句十二首其一 杜詩詳注(卷一八(四)一六二三)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7813 |
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757年-40 寄薛三郎中璩 -#7 【字解集】 杜詩詳注(卷一八(四)一六二○)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7801 |
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集 不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。 |
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Ⅳブログ詩集 |
漢・唐・宋詞 |
花間集 訳注解説 巻一34 (42)回目温庭筠 《楊柳枝八首其五》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7814 (12/12) |
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花間集 巻一 (27)回目温庭筠 《更漏子六首 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7724 (11/27) |
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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始 |
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Ⅴ.唐五代詞詩・女性 |
・玉臺新詠 |
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744年-021卷162_22 西岳雲臺歌送丹丘子(卷七(一)四八八)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7811
西嶽雲臺歌送丹丘子(華山の雲臺峰に元丹邱先生が歸隠するのを送る詩)
西嶽の華山は、崢嶸と天に聳えて、実に壮観であって、その絶頂に登って遥かに下方を望めば黄河は、絲の如く細く、遥かにに西北の天際から流れてくるのが見える。抑も、黄河は、万里の塞外からきて、このやま麓に触れ、これを動かすが如き勢であって、ぐるぐると廻る渦は、車轂の如く旋轉し、その聲は、古の秦地たる長安の都までも、恐ろしい雷の如く聞える。
744年-021 - -#1 |
西岳雲臺歌送丹丘子(卷七(一)四八八)-#1 |
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全唐詩卷一六六 - -#1 |
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李白集校注巻 07-007 - -#1 |
李太白集 巻06-007 - -#1 |
漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7811 |
卷別 | 李白集校注 | 全唐詩 | 李太白集 | |||
07-007 - -#1 | 卷162_22 - -#1 | 06-007 - -#1 | ||||
詩題 | 西岳雲臺歌送丹丘子(卷七(一)四八八) | |||||
文體 | 樂府 | | ||||
詩序 | ||||||
初句 | 西岳崢嶸何壯哉 | | | |||
作地點 | 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安) | |||||
及地點 | 雲臺峰 (京畿道 華州 華山) | |||||
| 華山 (京畿道 華州 華山) 別名:華、太華、華岳、西岳 | |||||
| 仙人掌 (京畿道 華州 華山) | |||||
| 渭橋 (京畿道 京兆府 長安) | |||||
交遊人物 | 元丹丘 | 交遊地點 | 當地交遊(京畿道 華州 華山) | |||
西嶽雲臺歌送丹丘子
(華山の雲臺峰に元丹邱先生が歸隠するのを送る詩)
西嶽崢嶸何壯哉,黃河如絲天際來。
西嶽の華山は、崢嶸と天に聳えて、実に壮観であって、その絶頂に登って遥かに下方を望めば黄河は、絲の如く細く、遥かにに西北の天際から流れてくるのが見える。
黃河萬里觸山動,盤渦轂轉秦地雷。
抑も、黄河は、万里の塞外からきて、このやま麓に触れ、これを動かすが如き勢であって、ぐるぐると廻る渦は、車轂の如く旋轉し、その聲は、古の秦地たる長安の都までも、恐ろしい雷の如く聞える。
#2
榮光休氣紛五彩,千年一清聖人在。
巨靈咆哮擘兩山,洪波噴箭射東海。
三峰卻立如欲摧,翠崖丹谷高掌開。
#3
白帝金精運元氣,石作蓮花雲作臺。
雲臺閣道連窈冥,中有不死丹丘生。
明星玉女備灑掃,麻姑搔背指爪輕。
#4
我皇手把天地戶,丹丘談天與天語。
九重出入生光輝,東來蓬萊復西歸。
玉漿儻惠故人飲,騎二茅龍上天飛。
(西嶽雲臺の歌で 丹丘子を送る)
西嶽 崢嶸として何ぞ壯なる哉,黃河絲の如く天際より來る。
黃河萬里 山に觸れて動き,盤渦 轂轉して秦地雷なり。
#2
榮光休氣 五彩に紛たり,千年一たび清んで 聖人在り。
巨靈 咆哮して 兩山を擘き,洪波 箭を噴いて東海を射る。
三峰 卻立して 摧けんと欲するが如し,翠崖 丹谷 高掌開く。
#3
白帝の金精 元氣を運【めぐ】らし,石は蓮花を作し 雲は臺を作す。
雲臺の閣道 窈冥に連り,中に不死の丹丘生有り。
明星玉女 灑掃に備わり,“麻姑搔背” 指爪輕し。
#4
我が皇 手に把る天地の戶,丹丘 天を談じて天と語る。
九重 出入 光輝を生ず,東 蓬萊に來り 復た西に歸る。
玉漿 儻し故人に惠んで飲ましむれば,二茅の龍に騎し天に上って飛ばん。
《西岳雲臺歌送丹丘子》現代語訳と訳註解説
(本文) #1
西嶽雲臺歌送丹丘子
西嶽崢嶸何壯哉,黃河如絲天際來。
黃河萬里觸山動,盤渦轂轉秦地雷。
(下し文)
(西嶽雲臺の歌で 丹丘子を送る)
西嶽 崢嶸として何ぞ壯なる哉,黃河絲の如く天際より來る。
黃河萬里 山に觸れて動き,盤渦 轂轉して秦地雷なり。
(現代語訳)
西嶽雲臺歌送丹丘子(華山の雲臺峰に元丹邱先生が歸隠するのを送る詩)
西嶽の華山は、崢嶸と天に聳えて、実に壮観であって、その絶頂に登って遥かに下方を望めば黄河は、絲の如く細く、遥かにに西北の天際から流れてくるのが見える。
抑も、黄河は、万里の塞外からきて、このやま麓に触れ、これを動かすが如き勢であって、ぐるぐると廻る渦は、車轂の如く旋轉し、その聲は、古の秦地たる長安の都までも、恐ろしい雷の如く聞える。
(訳注)
西嶽雲臺歌送丹丘子
(華山の雲臺峰に元丹邱先生が歸隠するのを送る詩)
1. 西嶽 華山のこと。 中国陝西省華陰市にある険しい山。道教の修道院があり、中国五名山、五岳の一つで、西岳と称されている。最高峰となる南峰の標高は2,160m。花崗岩の岩場を削って、無数の石段が作られており、一部には断崖絶壁の上に作られた20cmほどしかない足場や桟道を通って行かねばならない場所があり、宗教聖地として、格段の険しい山として知られる。《癸辛雜識》 「五岳惟華岳極峻,直上四十五里,遇無路處皆挽鐵絙以上。有西岳廟在山頂,望黃河一衣帶水耳。」(五岳惟だ華岳のみ極めて峻,直上四十五里,無路き處に遇えば 皆 鐵絙を挽いて以て上る。西岳廟山頂に在り,黃河を望めば一衣帶水のみと有る。)
2. 雲臺 雲臺觀,在陝西省華陰縣南華山上。
3. 丹丘子 その華岳の雲臺峰に元丹邱子という道士が棲んで居た。この人は、李白と親交があつたと見えて、集中に其名が散見して居る。そして、元丹邱は神仙の術を得、天子から尊崇され、しばしば招いて道教の話を聞かれたこともあるので、それ等の事実を詠み込んで、今や丹邱子が華山の雲臺峰に歸隠するのをおくったのである。
4. 元丹丘 《李太白集 巻六 巻06-08 元丹丘歌》元丹邱は李白が30歳前後に交際していた道士のひとり。李白はこの人物の詩を12編も書いているとおり、心から信服していたようだ。頴川は河南省を流れる川、元丹邱丘はこの川のほとりに別荘をもっていた、嵩岑は嵩山のこと、五岳のひとつで神聖な山とされた。
李白はこの年、秋まで宋州に滞在したが、再び運河を西にもどって嵩山(河南省登封県の北)に行き、元丹邱の山居に滞在した。元丹邱は安陸以来の尊敬する道士で、このときは安陸から嵩山に移ってきていたようだ。
胡紫陽、その高弟子元丹邱との関係は、さらに深い。その関係を表す詩だけでも、以下の13首もある。
李太白集 | Category 詩題 | 作時 |
巻-No. | 西暦 年号 | |
06-08 | 1.元丹丘歌 | 731年開元十九年 |
24-02 | 2.題元丹丘山居 | 731年開元十九年 |
24-03 | 731年開元十九年 | |
18-16 | 736年開元二十四年 | |
02-08 | 5.將進酒 | 736年開元二十四年 |
14-12 | 738年開元二十六年 | |
23-55 | 738年開元二十六年 | |
巻13-13 | 14.江上寄元六林宗 | 739年開元二十七年39歳 |
巻09-01 | 741年開元二十九年 | |
06-07 | 9. 西嶽雲臺歌送丹丘子 | 743年天寶二年 |
18-11 | 8. 以詩代書答元丹丘 | 744年天寶三年 |
24-08 | 10.題嵩山逸人元丹丘山居 并序 | 750年天寶九年 |
22-02 | 11.尋高鳳石門山中元丹丘 | 751年天寶十年 |
12-11 | 12.聞丹丘子于城北營石門幽居中有高鳳遺跡 | 751年天寶十年 |
22-01 | 13.與元丹丘方城寺談玄作 | 751年天寶十年 |
以上の十三首+二首である。
西嶽崢嶸何壯哉,黃河如絲天際來。
西嶽の華山は、崢嶸と天に聳えて、実に壮観であって、その絶頂に登って遥かに下方を望めば黄河は、絲の如く細く、遥かにに西北の天際から流れてくるのが見える。
5. 崢嶸 1 山や谷のけわしさ。2 人生のけわしさ。[ト・タル][文][形動タリ]山などが、高くけわしいさま。
黃河萬里觸山動,盤渦轂轉秦地雷。
抑も、黄河は、万里の塞外からきて、このやま麓に触れ、これを動かすが如き勢であって、ぐるぐると廻る渦は、車轂の如く旋轉し、その聲は、古の秦地たる長安の都までも、恐ろしい雷の如く聞える。
6. 盤渦轂轉 渦が盤のようにぐるぐる回って車轂の如く回転する。