176_15 1 同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20161219

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

 

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

744年-023卷176_15 1 同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一(卷十七(二)頁一○一七)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7853

 

 

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少年行・白馬篇・白雲歌など【字解集】Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7799

 

 

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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

 

 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

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806年-16-#14 巻二 17-#14巻二 答張徹  【字解集】Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7842

 

 

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index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

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韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

 

 

Ⅲ 杜詩

詳注

757年-49 承聞河北諸道節度入朝歡喜口號句十二首 其八(卷一八(四)頁一六二六) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7855

 

 

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757年-54 承聞河北諸道節度入朝歡喜口號句十二首 【字解集】 杜詩詳注(卷一八(四)頁一六二九)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7885

 

 

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

 

 

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

 

 

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

 

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

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杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

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744-023176_15 1 同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一(卷十七(二)頁一○一七)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7853

(王昌齢と共に、族弟李襄というものが、桂陽に帰るを送って作ったもので、自分もいずれ隠遁するから、必ず待って居てくれと言うのである。)

唐の都長安の地において君は青々と凛とした草のようである、これから帰る湖南の地には古くからの民謡があり、聖人の飲む清酒の樽があるのだ。清酒をくみ上げ君は何を思い語るのであろうか、そこの地方の野山、庭園にたくさんいる鷓鴣が啼くように普通のことを言っていてはいけない。われも、羅浮山に隠れようとおもうが、明主の恩を懐へば、むやみに此を立ち去ることもできない。紫微宮を恋うる忠誠の念に動かされて、頻りに躊躇し、そして、滄州に仙を尋ねるという平生の言に弧負して居る。しかし、われは、無心の雲の如く、いつかは、ここを立ち去って、汝と共に海上に飛び翻るべく、爾我二人、心に期すること浅からす、たとえば、幽桂に芳根があって、山中に叢生するが如く、物外に逍遥するのが、本來の志である。

 

744-023 - 

同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一(卷十七(二)頁一一七)

全唐詩 卷176_15 1 -

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漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7853

 

 

卷別

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全唐詩

李太白集

 17-016

卷一七六 15-1

16-016

詩題

同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一(卷十七(二)頁一○一七)

文體

五言古詩

 

詩序

0

     初句

秦地見碧草,楚

 

 

作地點

長安(京畿道 / 京兆府 / 長安

及地點

羅浮山 (嶺南道東部 無第二級行政層級 羅浮山)     

交遊人物

李襄 當地交遊(京畿道 京兆府 長安)

交遊人物

崔國輔 當地交遊(京畿道 京兆府 長安)

交遊人物

王昌齡 當地交遊(京畿道 京兆府 長安)

交遊人物

李舟   當地交遊(京畿道 京兆府 長安)

 


 

 

 

744-023(卷十七(二)頁一○一七)

同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一

(王昌齢と共に、族弟李襄というものが、桂陽に帰るを送って作ったもので、自分もいずれ隠遁するから、必ず待って居てくれと言うのである。)

秦地見碧草,楚謠對清樽。

唐の都長安の地において君は青々と凛とした草のようである、これから帰る湖南の地には古くからの民謡があり、聖人の飲む清酒の樽があるのだ。

把酒爾何思?鷓鴣啼南園。

清酒をくみ上げ君は何を思い語るのであろうか、そこの地方の野山、庭園にたくさんいる鷓鴣が啼くように普通のことを言っていてはいけない。

予欲羅浮隱,猶懷明主恩。

われも、羅浮山に隠れようとおもうが、明主の恩を懐へば、むやみに此を立ち去ることもできない。

躊躇紫宮戀,孤負滄洲言。

紫微宮を恋うる忠誠の念に動かされて、頻りに躊躇し、そして、滄州に仙を尋ねるという平生の言に弧負して居る。

終然無心雲,海上同飛翻。

しかし、われは、無心の雲の如く、いつかは、ここを立ち去って、汝と共に海上に飛び翻るべく、

相期乃不淺,幽桂有芳根。

爾我二人、心に期すること浅からす、たとえば、幽桂に芳根があって、山中に叢生するが如く、物外に逍遥するのが、本來の志である。

(王昌齡と同じく族弟襄の桂陽に歸るを送る二首其の一)

秦地 碧草を見,楚謠 清樽に對す。

酒を把って爾 何をか思う? 鷓鴣 南園に啼く。

予は 羅浮に隱れんと欲し,猶お明主の恩を懷う。

紫宮の戀に躊躇し,滄洲の言に孤負す。

終然たる無心の雲,海上に同じく飛翻す。

相い期する 乃ち淺からず,幽桂に 芳根あり。

 

744-023

同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其二(卷十七頁(二)一○一八)#1

爾家何在瀟湘川,青莎白石長江邊。

昨夢江花照江日,幾枝正發東窗前。

覺來欲往心悠悠然,魂隨越鳥飛南天。

#2

秦雲連山海相接,桂水橫煙不可涉。

送君此去令人愁,風帆茫茫隔河洲。

春潭瓊草綠可折,西寄長安明月樓。

 

同王昌齡送族弟襄歸桂陽 二首

  一作同王昌齡崔國/輔送李舟歸彬州

  唐時桂陽郡即彬州也。 𨽻江南西道

其一

秦地見碧草,楚謠對清樽。把酒爾何思?鷓鴣啼南園。

予欲羅浮隱,猶懷明主恩。躊躇紫宮戀,孤負滄洲言。

終然無心雲,海上同飛翻。相期乃不淺,幽桂有芳根。

名山洞天福地記 「羅浮洞周圍五百里名朱明耀真之天在恵州博羅縣八十里」

太平寰宇記「羅浮山本是蓬莱山之一峰浮在海中與羅山合因名之山有洞通勾曲又有璇房瑤/室七十二所」

裴淵廣州記云羅浮二山隱天惟石樓一路可登矣

増韻躊躇猶豫也。 紫天子所居之宮以比天之紫微垣故曰紫宫。

均詩桂樹多芳根太白雖用其句然詩意則用淮南招隱士桂樹叢生山之幽也。

  其二

爾家何在瀟湘川,青莎白石長江邊。

昨夢江花照江日,幾枝正發東窗前。

覺來欲往心悠悠然,魂隨越鳥飛南天。

秦雲連山海相接,桂水橫煙不可涉。

送君此去令人愁,風帆茫茫隔河洲。

春潭瓊草綠可折,西寄長安明月樓。

瀟水出湖廣道州之九疑山湘水出廣西桂林之/海陽山至永州城西而合流焉自湖而南二水所

經之地甚廣至長沙湘隂縣始逹青草湖注洞庭與岷/江之流合故湖之北漢沔是主不得謂之瀟湘若湖之

南皆可以瀟湘名之此詩送人歸桂陽而言爾家何在/瀟湘川止是約畧所近之地而言之耳其實瀟湘之水

在桂陽之下不能逆流而經桂陽也楚辭青莎雜樹兮/薠草靃靡按莎草有二一是雀頭香其葉似幽蘭而絶

細耐水旱樂蔓延雖拔心隕葉弗之能絶今之香附子/是也一是夫須可為衣以禦雨今謂之蓑衣詩云南山

有臺臺即此草是也水經註桂水出桂陽縣北界山山/壁高聳三靣特峻石泉懸注瀑布而下北徑南屏縣而

東北流屆鍾亭右鍾水通為桂水也故應劭曰桂水/出桂陽東北入湘按桂水出彬州桂東縣之小桂山下

流合於耒水耒水至衡州府城北始與瀟湘合徐彦伯/詩雲生隂海没花落春潭空自傷瓊草緑詎惜鉛粉紅

音莎

 

長安皇城宮城00 

《同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一》現代語訳と訳註解説
(
本文)
 
同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一(卷十七(二)頁一○一七)

秦地見碧草,楚謠對清樽。

把酒爾何思?鷓鴣啼南園。

予欲羅浮隱,猶懷明主恩。

躊躇紫宮戀,孤負滄洲言。

終然無心雲,海上同飛翻。

相期乃不淺,幽桂有芳根。

 

 (下し文)
(王昌齡と同じく族弟襄の桂陽に歸るを送る二首其の一)

秦地 碧草を見,楚謠 清樽に對す。

酒を把って爾 何をか思う? 鷓鴣 南園に啼く。

予は 羅浮に隱れんと欲し,猶お明主の恩を懷う。

紫宮の戀に躊躇し,滄洲の言に孤負す。

終然たる無心の雲,海上に同じく飛翻す。

相い期する 乃ち淺からず,幽桂に 芳根あり。

 

(現代語訳)

(王昌齢と共に、族弟李襄というものが、桂陽に帰るを送って作ったもので、自分もいずれ隠遁するから、必ず待って居てくれと言うのである。)

唐の都長安の地において君は青々と凛とした草のようである、これから帰る湖南の地には古くからの民謡があり、聖人の飲む清酒の樽があるのだ。

清酒をくみ上げ君は何を思い語るのであろうか、そこの地方の野山、庭園にたくさんいる鷓鴣が啼くように普通のことを言っていてはいけない。

われも、羅浮山に隠れようとおもうが、明主の恩を懐へば、むやみに此を立ち去ることもできない。

紫微宮を恋うる忠誠の念に動かされて、頻りに躊躇し、そして、滄州に仙を尋ねるという平生の言に弧負して居る。

しかし、われは、無心の雲の如く、いつかは、ここを立ち去って、汝と共に海上に飛び翻るべく、

爾我二人、心に期すること浅からす、たとえば、幽桂に芳根があって、山中に叢生するが如く、物外に逍遥するのが、本來の志である。

 

(訳注) 
同王昌齡送族弟襄歸桂陽二首其一(卷十七(二)頁一○一七)

(王昌齢と共に、族弟李襄というものが、桂陽に帰るを送って作ったもので、自分もいずれ隠遁するから、必ず待って居てくれと言うのである。)

1.題義と解説 桂陽は郡名、即ち彬州なり。江南西道に𨽻す。この詩は、王昌齢と共に、族弟李襄というものが、桂陽に帰るを送って作ったものである。但し、一本には《同王昌齡崔國輔送李舟歸彬州》王昌齢・崔國輔と同じく、李舟の州に歸るを送る)に作ってある。

起首四句は送別の正意、以下八句は、自分もいずれ隠遁するから、必ず待って居てくれと言うので、更に、一歩を拓開し、熟套を避けたところが面白いとされている。嚴滄浪は「許多の転折、却って腕力を費やさず」といい、蕭士贇は「細に此詩を味えば、一飯君を忘れざるものに非ざるか、議者、何ぞ厚く李太白の杜に如かざるを誣うるや」といい、「猶懷明主恩。」の一句を本にして、大に李白を擁護し弁護して居る。

 

秦地見碧草,楚謠對清樽。

唐の都長安の地において君は青々と凛とした草のようである、これから帰る湖南の地には古くからの民謡があり、聖人の飲む清酒の樽があるのだ。

2. 秦地 ここは長安を言う。

李白子夜歌【子夜四時歌】四首:春歌 

秦地羅敷女,採桑綠水邊。  

素手青條上,紅妝白日鮮。  

蠶飢妾欲去,五馬莫留連。  

(子夜歌【子夜四時の歌】四首:春の歌)

秦地羅敷の女,桑を綠水の邊に採る。

素手 青條の上,紅妝 白日鮮かなり。

蠶 飢えて 妾 去らんと欲す,五馬 留連する莫れ。  

3. 碧草 李白は碧という語をよく使う。ここでは若草のこれから伸びようとするものへの表現である。

4. 楚 襄の赴く桂陽(湖南省)は昔の楚の地。 

 

把酒爾何思?鷓鴣啼南園。

清酒をくみ上げ君は何を思い語るのであろうか、そこの地方の野山、庭園にたくさんいる鷓鴣が啼くように普通のことを言っていてはいけない。

5. 鷓鴣 (シャコ)南方に多い鳥。 なくから生け捕られ、食用にされる。

6. 清 清と濁とある。濁り酒は賢人、すなわち酒を飲みながら政治批判をすることをいうが、ここでは、ことさら清といっている。自分が政治的批判をして懲りたことを顕わしている

 

予欲羅浮隱,猶懷明主恩。

われも、羅浮山に隠れようとおもうが、明主の恩を懐へば、むやみに此を立ち去ることもできない。

7. 羅浮 羅浮山のこと。広東省恵州市博楽県長寧鎮にある。 広州の東90キロに位置する羅浮山は古くは東樵山といわれ南海の西樵山と姉妹関係にある。広東四大名山の一つで、道教の聖地として中国十大名山の一つにも数えられている。主峰飛雲頂は海抜1296m、は香港の北、広州市の東、東莞市の北東に所在する山である。広東省の道教の聖地「羅浮山」羅浮仙ラフセン:隋の趙師雄が梅の名所の羅浮山で羅をまとった美女と出会い酒を酌み交わす酒に酔い伏し梅の樹の下で気が付いた美女は梅の精で羅浮仙ラフセンと呼ばれた故事もある。名山洞天福地記に「羅浮洞周圍五百里、名朱明耀真之天、在恵州博羅縣八十里」(羅浮洞は周圍五百里 名づけて朱明耀真の天とし、恵州博羅縣八十里に在り。)といい、太平寰宇記「羅浮山本是蓬莱山之一峰浮在海中與羅山合因名之山有洞通勾曲又有璇房瑤/室七十二所」(羅浮山は、本と是れ蓬莱山の一峰、浮んで海中に在り、羅山と合し、因って之に名づく、山に洞有り、勾曲に通じ、又、璇房瑤/室七十二所に有る)といい、裴淵廣州記に云う「羅浮二山隱天惟石樓一路可登矣」(羅浮の二山は、天に隱る、惟だ、石樓の一路登る可し矣)とある。

李白『安陸白兆山桃花岩寄劉侍御綰』

云臥三十年、好閑復愛仙。 蓬壺雖冥、鸞鶴心悠然。

歸來桃花岩、得憩云窗眠。對嶺人共語、飲潭猿相連。

時升翠微上、邈若羅浮 兩岑抱東壑、一嶂橫西天。

樹雜日易隱、崖傾月難圓。芳草換野色、飛蘿搖春煙。

入遠構石室、選幽開上田。 獨此林下意、杳無區中緣。

・羅浮麻姑台。

麻姑の名は『神仙伝』の巻二「王遠」と巻七「麻姑」の項に見られるが、麻姑に関する部分の記述はほとんど同じである。

漢の孝桓帝の代に、神仙の王遠が平民である蔡経の家に降臨し、使者をやって麻姑を呼び寄せた。麻姑は蔡経の弟の妻が出産数日後であることを遠目から知ると、しばらく近づかぬように言いつけ、清めのために少量の米粒を持ってこさせた。このとき地面に撒いた米は、悉く丹砂(巻七では真珠)に変わったという。

蔡経は麻姑の爪が鳥のように伸びているのを見ると、彼女が神人であるにもかかわらず、心中「この爪で背中を掻けたら気持ちが良いだろう」と考えた。この心を見抜いた王遠は蔡経を捕まえて怒った。このとき蔡経は背を鞭で打たれたが、鞭を打つ人の姿は見えなかったという。

また同様の話は三国時代の『列異伝』にも見られ、この書では、麻姑の爪で背中を掻きたいと思った蔡経は彼女の怒りを買って地に倒れ、両目から血を流したという。

 巻12-1 安陸白兆山桃花岩寄劉侍御綰  -#1 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5738

李白『金陵江上遇蓬池隱者』

心愛名山游、身隨名山遠。

羅浮麻姑台、此去或未返。

金陵江上遇蓬池隱者 #1 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -285

《江西送友人之羅浮》 「爾去之羅浮、我還憩峨眉。中閥道萬里、霞月逼相思。如尋楚狂子、瓊樹有芳枝。」(爾は去りて羅浮に之き、我は還りて峨眉に憩う。中閥 道 万里、霞月 遥かに相思わん。如し楚の狂子を尋ぬれば、瓊樹 芳枝有らん。)

江西送友人之羅浮 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -280

 

躊躇紫宮戀,孤負滄洲言。

紫微宮を恋うる忠誠の念に動かされて、頻りに躊躇し、そして、滄州に仙を尋ねるという平生の言に弧負して居る。

8. 躊躇 気持ちに迷いがあって決断できないこと。ためらうこと。踏ん切りがつかないこと。増韻躊躇猶豫也。

9. 紫宮  紫微に同じく天子の宮。紫天子所居之宮以比天之紫微垣故曰紫

10. 滄州 1 青々とした水に囲まれた州浜。人里を離れた水辺。2 仙人や隠者の住んでいる所。隠者の棲む場所。東海の神仙三山の海、滄海が臨めるあたり。

 

終然無心雲,海上同飛翻。

しかし、われは、無心の雲の如く、いつかは、ここを立ち去って、汝と共に海上に飛び翻るべく、

 

相期乃不淺,幽桂有芳根。

爾我二人、心に期すること浅からす、たとえば、幽桂に芳根があって、山中に叢生するが如く、物外に逍遥するのが、本來の志である。

11. 幽桂・芳根 均の詩に、「桂樹多芳根。」とあるに基づく。李白は其句を用いると雖も、然り、詩の意は則ち、 淮南招隱士の桂樹、叢生山之幽なり。というのを用いたのである。
大明宮の圖003