166_25 -#1 侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鸚百囀歌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017114

の紀頌之5つの校注Blog

 

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

 

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

744年-032卷166_25 -#1 侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鸚百囀歌(卷七(一)四八二)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7985

 

 

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744年-集05【字解集】 a初出金門・b東武吟・c來日大難・d古風三十八Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7979

 

 

孟浩然

李白詩

謝霊運

司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

揚雄 《甘泉賦》

諸葛亮 出師表

 

 

曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》

 

 

 

 

  総合案内

 

 

 

 

●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

 

 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

806年-19 全唐文551-11-#7至鄧州北寄上襄陽於相公書 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7986

 

 

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806年-018-#6 全唐文551-11-#6喜侯喜至贈張籍、張徹  【字解集】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7944

 

 

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

 

 

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

 

 

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

 

 

Ⅲ 杜詩

詳注

757年-64 園人送瓜 #3 杜詩詳注(卷一九(四)一六三八)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7987

 

 

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757年-集-2 【字解集】 園・歸・園官送菜・園人送瓜 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7993

 

 

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

 

 

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

 

 

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

 

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

 

 

 

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花間集 訳注解説 巻二-09 (71)回目温庭筠 《河傳三首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7988 (01/14)

 

 

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70)回目温庭筠 《清平樂/遐方怨/訴衷情/思帝/夢江南 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7982 (01/13)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

 

 

.唐五代詞詩・女性

・玉臺新詠

玉-028 怨詩一首井序 -#2〈〔班 婕妤〕〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7989

 

 

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玉集-04 歌詩一首井序・留別妻一首・羽林郎詩一首【字解集】〈〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7977

 

 

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744-032166_25 -#1 侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鸚百囀歌(卷七(一)四八二)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7985

(天子に興慶宮の宜春苑に扈従して「龍池柳色初青、聴新鶯百囀」龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴くということを題にして、歌を作れという勅命を受けに賦して作つた歌である)

東方の仙人の島の瀛洲と見紛う宜春苑には春を呼ぶ風、東風が緩やかに吹き渡って、満地の草々、木々を緑にし、すでに大明宮の紫宸殿、紫蘭殿の紫の宮殿、金鑾殿、綾綺殿の紅の楼閣、すべてに 春の景色がひろがっていて、興慶宮の龍池の南水辺の柳の色も黄緑から青々としてきた。

暖かき虹の春霞はただよいはじめしなやかに長安城、宮城の壁を覆い払っている。龍池のしだれ柳はその枝を百尺ものながさで枝垂れて、彫刻で飾った楼の柱にかかっている。柳の上に鶯がしきりに相和して啼くと輪唱する、間關とした鳥のさえずりに宮女たちの声が混じれば、春風よりはやくも春の長閑な情を得たようにおもわれる。 

 

 

744-032 -#1

侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鸚百囀歌(卷七(一)四八二) -#1

全唐詩卷166_25#1

李白集校注卷七(一)四八二)#1

李太白集巻 07-004#1

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7985

 

 大明宮の圖003李白集校注タイトル


  

卷別

李白集校注

全唐詩

李太白集

卷七(一)四八二)

卷166_25

巻 07-004

詩題

侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鸚百囀歌(卷七(一)四八二)

文體

七言古詩

 

詩序

0

     初句

東風已綠瀛洲草

年:743年天寶二年43歳 94首-(53)

作地點

龍池 (京畿道 京兆府 長安)              

及地點

樂遊原 (京畿道 京兆府 長安) 別名:宜春北苑、宜春北院、宜春苑、太平公主山莊、曲江、樂遊苑、樂遊園、江頭            

 

龍池 (京畿道 京兆府 長安)              

 

大明宮 (京畿道 京兆府 長安) 別名:永安宮、蓬萊宮、含元殿、蓬萊殿  

 

 

交遊人物

0

 

侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鸚百囀歌(卷七(一)四八二)

東風已綠瀛洲草,紫殿紅樓覺春好。

池南柳色半青青,縈煙裊娜拂綺城。

垂絲百尺挂雕楹,上有好鳥相和鳴,間關早得春風情。

 

春風卷入碧雲去,千門萬皆春聲。

是時君王在鎬京,五雲垂暉耀紫青。

仗出金宮隨日轉,天回玉輦繞花行。

始向蓬萊看舞鶴,還過茝若聽新鶯。

新鶯飛繞上林苑,願入簫韶雜鳳笙。

 

 

 

 

743年 天寶2年(李白43)

正月

 

1.安禄山が入朝した。玄宗皇帝が特別厚く寵遇していたので、 彼は時期によらずに謁見できた。

  安禄山は上奏した。

「去年、営州で虫害が起こり、苗が食べられてしまったので、臣は香を焚いて天へ祈りました。 『臣の心がもし曲がっていて主君に不忠で仕えるならば、どうかこの虫に臣の心臓を食べさせてください。もしも臣が神の御心に背いていないなら、どうかこの虫を追い散らしてください。』 そうすると、沢山の鳥が北から飛んできて、虫をたちどころに食べ尽くしてしまいました。 どうか、検分の役人を派遣してください。」

  これに従った。

2. 李林甫は、吏部尚書を兼ねていて、毎日政事堂に出勤しており、人事は侍郎の宋遙と苗晋卿に 全て委ねていた。

御史中丞・張倚が玄宗皇帝から気に入られ始めたので、宋遙も苗晋卿も彼と近づきになりたくなった。 この時、登用を望む者は一万人もいたのに、採用されたのは六十四人しかいなかった。 張倚の子息の張奭はその首席だったので、群議が沸騰した。 前の薊令・蘇孝韞が安禄山へ告げると、安禄山は入って上言した。 玄宗皇帝は、採用された人間を全員召集してこれを面前で試験した。張奭は試験用紙を手にしたまま、 終日一文字も書けなかった。時の人はこれを「曳白」と言った。

3. 癸亥、宋遙は武当太守に、苗晋卿は安康太守に、張倚は淮陽太守に左遷された。 この人選に関与した礼部郎中・裴朏らは、みな、嶺南の官に左遷された。

743年 天寶2年(李白43)

3月

1.     江・淮南租庸等使・韋堅が滻水の水を引き込んで望春楼の下に沢を造ろうとした。そこで江淮の運船をかき 集め、人夫や匠を使って運河を掘らせた。徴発された役夫は、まるで丘をなすように大勢で、 江淮から京城へ至るまで、民間は労役に苦しめられて愁い怨んだ。

  工事は、二年掛けて完成した。

2.     丙寅、玄宗皇帝は望春楼へ御幸して、新しい沢を観た。韋堅は、新船数百艘をこぎだした。 各々の船には平べったい板に郡名が書かれており、郡中の珍貨を船背に載せていた。

陜尉の崔成甫はきらびやかな錦の半袖、緑色のシャツで肌脱ぎになり、紅のスカーフを首に巻き、 船の先頭で得寶歌を歌った。飾り立てた百人の美人に唱和させ、船の列は数里も連なった。韋堅は跪いて諸郡の軽貨を 献上し、上は百牙の盤にて食した。

  玄宗皇帝の宴会は終日終わらず、見物人は山積みとなった。

 

743年 天寶2年(李白43)

4月

1.    韋堅に左散騎常侍を加え、その僚属吏卒も各々の地位に合わせて褒賞を下賜された。 その沢は、廣運と名付けられた。

  この時、京兆尹の韓朝宗も渭水から水を引いて西街へ沢を造り、 材木の貯蔵所とした。

2.    丁亥、皇甫惟明が軍を率いて西平らから出陣し、吐蕃を撃った。 千余里を行軍し、洪済城を攻撃し、これを破った。

 

  

侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌 #1

東風已綠瀛洲草,紫殿紅樓覺春好,池南柳色半青青。

縈煙嫋娜拂綺城,垂絲百尺掛雕楹。

上有好鳥相和鳴,間關早得春風情。

(天子に興慶宮の宜春苑に扈従して「龍池柳色初青、聴新鶯百囀」龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴くということを題にして、歌を作れという勅命を受けに賦して作つた歌である)

東方の仙人の島の瀛洲と見紛う宜春苑には春を呼ぶ風、東風が緩やかに吹き渡って、満地の草々、木々を緑にし、すでに大明宮の紫宸殿、紫蘭殿の紫の宮殿、金鑾殿、綾綺殿の紅の楼閣、すべてに 春の景色がひろがっていて、興慶宮の龍池の南水辺の柳の色も黄緑から青々としてきた。

暖かき虹の春霞はただよいはじめしなやかに長安城、宮城の壁を覆い払っている。龍池のしだれ柳はその枝を百尺ものながさで枝垂れて、彫刻で飾った楼の柱にかかっている。柳の上に鶯がしきりに相和して啼くと輪唱する、間關とした鳥のさえずりに宮女たちの声が混じれば、春風よりはやくも春の長閑な情を得たようにおもわれる。 

#2

春風卷入碧雲去,千門萬皆春聲。

是時君王在鎬京,五雲垂暉耀紫清。

仗出金宮隨日轉,天回玉輦繞花行。

始向蓬萊看舞鶴,還過茝若聽新鶯。

新鶯飛繞上林苑,願入簫韶雜鳳笙。

(宜春苑に侍従し、詔を奉じて、龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴くの歌を賦す)

東風すでに緑にす瀛洲の草、紫殿 紅楼 春の好きを覚ゆ。

池南の柳色なかば青青、烟を縈【めぐ】らせ裊娜【ジョウダ】として綺城を払ふ。

垂糸百尺雕楹【チョウエイ】に挂(かか)り。

上に好鳥のあひ和して鳴くあり、間関はやくも得たり春風の情。

#2

春風 巻いて碧雲に入って去り、千門 万戸みな春声。

この時 君王は鎬京【コウケイ】にゐませば、五雲も暉【ひかり】を垂れて紫清に耀く。

仗【ジョウ】は金宮を出でて日に随って転じ、天は玉輦を回【めぐら】して花を繞って行く。

はじめ蓬萊に向って舞鶴を看【み】、また茝石を過ぎて新鴬を聴く。

 新鴬は飛びて上林苑を繞り、簫韶【ショウショウ】 に入って鳳笙に雑【まじは】らんと願ふ。

 

  

侍從宜春苑,奉詔賦“龍池柳色初青,聽新鶯百囀”歌』 現代語訳と訳註解説
(本文)

侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌 #1

東風已綠瀛洲草,紫殿紅樓覺春好,池南柳色半青青。

縈煙嫋娜拂綺城,垂絲百尺掛雕楹。
上有好鳥相和鳴,間關早得春風情。


(下し文)
(宜春苑に侍従し、詔を奉じて、龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴くの歌を賦す)

東風すでに緑にす瀛洲の草、紫殿 紅楼 春の好きを覚ゆ。

池南の柳色なかば青青、烟を縈【めぐ】らせ裊娜【ジョウダ】として綺城を払ふ。

垂糸百尺雕楹【チョウエイ】に挂(かか)り。

上に好鳥のあひ和して鳴くあり、間関はやくも得たり春風の情。

(現代語訳)
侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌 #1(天子に興慶宮の宜春苑に扈従して「龍池柳色初青、聴新鶯百囀」龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴くということを題にして、歌を作れという勅命を受けに賦して作つた歌である)

東方の仙人の島の瀛洲と見紛う宜春苑には春を呼ぶ風、東風が緩やかに吹き渡って、満地の草々、木々を緑にし、すでに大明宮の紫宸殿、紫蘭殿の紫の宮殿、金鑾殿、綾綺殿の紅の楼閣、すべてに 春の景色がひろがっていて、興慶宮の龍池の南水辺の柳の色も黄緑から青々としてきた。

暖かき虹の春霞はただよいはじめしなやかに長安城、宮城の壁を覆い払っている。龍池のしだれ柳はその枝を百尺ものながさで枝垂れて、彫刻で飾った楼の柱にかかっている。

柳の上に鶯がしきりに相和して啼くと輪唱する、間關とした鳥のさえずりに宮女たちの声が混じれば、春風よりはやくも春の長閑な情を得たようにおもわれる。 


(訳注)#1

1. 侍從宜春苑,奉詔賦“龍池柳色初青,聽新鶯百囀”歌

(天子に興慶宮の宜春苑に扈従して「龍池柳色初青、聴新鶯百囀」龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴くということを題にして、歌を作れという勅命を受けに賦して作つた歌である)

2.【解説】  李白の経歴中、天寶の初、玄宗の知遇を蒙り、待詔として宮中に出仕したのが、その一生の最も光栄ある得意の時代であった。そして、ある時、天子の駕に扈従して、宜春苑へ往った時に、「龍池柳色初青、聴新鶯百囀」ということを題にして、歌を作れという勅命を受けて、即時に賦して作つたのが、即ちこの詩である。他人の應制とは異にして、古體を用いては居るが、なは且つ放逸の句法を避けて、自然初唐の風格を帯びて居る。

3.  宜春北苑 《雍録》「天寶中,即東宮置宜春北苑。按既日北苑,當在宜春宮之北。」

4.  龍池 唐詩《紀事》云:「龍池,興慶宮也,明皇潛龍之地。」《會要》云:「開元元年,出祭龍池樂章。十六年,築壇於興慶宮,以仲春月祭之。」《長安誌》:龍池,在南南薰殿北、躍龍門南,本是平地,垂拱後因雨水流潦成小池,後又引龍首支渠分之,日以滋廣,彌亙數頃深至數丈,常有雲氣,或見黃龍出其中,謂之龍池。

 

東風已綠瀛洲草,紫殿紅樓覺春好,池南柳色半青青。

東方の仙人の島の瀛洲と見紛う宜春苑には春を呼ぶ風、東風が緩やかに吹き渡って、満地の草々、木々を緑にし、すでに大明宮の紫宸殿、紫蘭殿の紫の宮殿、金鑾殿、綾綺殿の紅の楼閣、すべてに 春の景色がひろがっていて、興慶宮の龍池の南水辺の柳の色も黄緑から青々としてきた。

5.東風 春風。

6.  瀛洲 東方海上にある仙人の住む山、蓬莱山、方丈山、瀛州山。

7.  紫殿 大明宮の中には紫宸殿、紫蘭殿など翰林院からすべて東側にあるもの。

8.  半青春 萌木色。黄緑。

 

縈煙嫋娜拂綺城,垂絲百尺掛雕楹。

暖かき虹の春霞はただよいはじめしなやかに長安城、宮城の壁を覆い払っている。龍池のしだれ柳はその枝を百尺ものながさで枝垂れて、彫刻で飾った楼の柱にかかっている。

9.  縈煙 春霞。

10.  裊娜 しなやかな様。

11. 綺城 美しい長安城、宮城の壁。

12. 垂糸 しだれ柳の枝。

13. 雕楹【チョウエイ】 楼閣の彫刻で飾った柱。
侍從宜春苑奉詔賦龍池柳色初青聽新鶯百囀歌   李白 131
(宜春苑に侍従し、詔を奉じて、龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴くの歌を賦す)

李白は初めての春を絶頂で迎えた。この詩は、宮廷内の各宮殿を皇帝に随行したのであろう、その模様を詠って、初めから最後まで後宮内の様々な宮殿を示している。

 

上有好鳥相和鳴、間關早得春風情。

柳の上に鶯がしきりに相和して啼くと輪唱する、間關とした鳥のさえずりに宮女たちの声が混じれば、春風よりはやくも春の長閑な情を得たようにおもわれる。 

14.間関 鳥の相和して鳴くさま。ここは、後宮の宮女たちの声を示す。 

15.春風情 春風に誘われる春の長閑な情。春風によって万物が成長する春の景色。