卷179_12 朝下過盧郎中敘舊遊(卷二十(二)一一六六)
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2017年2月14日 |
の紀頌之5つの校注Blog |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注 |
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Ⅰ李白詩 |
(李白集校注) |
744年-050卷179_12 朝下過盧郎中敘舊遊(卷二十(二)一一六六)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8171 |
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744年-集07字解集 a相逢行-b陌上贈美人-c古風其八-d秋夜獨坐懷-e怨歌行-f望終南山寄紫閣隱者Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8159 |
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Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 |
806年-29 全唐詩338_26 #2憶昨行和張十一 -#2 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8172 |
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Ⅲ 杜詩 |
詳注 |
767年-73#1 秋行官張望督促東渚耗稻向畢清晨遣女奴阿稽豎子阿段往問#1 杜詩詳注(卷一九(四)一六五五)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8185 |
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767年-集-4字解 【字解集】 a灩澦・ b七月一日題終明府水樓・c行官張望補稻畦水歸 字解集 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8173 |
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集 不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。 |
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Ⅳブログ詩集 |
漢・唐・宋詞 |
花間集訳注解説 (102)回目韋莊二十二首-11《巻二38 歸國遥三首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8174 (02/14) |
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Blog |
91)回目皇甫松十一首 《天仙子/浪濤沙/楊栁枝/摘得新/夢江南/採蓮子 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8108 (02/03) |
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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始 |
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Ⅴ.唐五代詞詩・女性 |
・玉臺新詠 |
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玉集-07 秦嘉妻答詩・飲馬長城窟行・飲馬長城窟行 【字解集】 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 8133 |
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744年-050卷179_12 朝下過盧郎中敘舊遊(卷二十(二)一一六六)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8171
(朝廷を退潮し盧郎中を訪ねて飲み始め、翌日まで飲み続けて酔いつくして、むかし、嵩山や、鏡湖などで遊んだことを思い出して作った詩である)
君は中朝の左に位置するところ門下省に参朝出仕し、吾は右銀臺門より翰林に供奉する。幸にして、徳にすぐれて聡明・賢明な主に遇うて、そしてともに、雲のように包まれ、雨のように降り注ぎ潤す仁徳、恩徳を被っているのである。今日、また、幸に休沐の期に際し、おもむろに前日の事に就いて述べたのである。かくて、海山において、その遊を語り出せば、そこに、幽山、林壑は、宛然として眼前に存するかのように表現される。静かなる夜、明月に、波明かなる湖水に就いてかたり、暁の空に沈める残月の清らかなことを思い、あらわす。隠棲のところの嵯峨たる畳嶂に就いていい、清猿の聾悲しきを思い出して、幽興、更に尽きることはない。しかし、どうすれば、朝衣を脱いで、当初の布衣に著換へ、そして田野に於いて、芳樽に酔うことができようか。
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朝下過盧郎中敘舊遊(卷二十(二)一一六六) - |
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全唐詩卷179_12 |
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李白集校注敘舊遊(卷二十(二) |
李太白集0 |
漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8171 |
744-050
朝下過盧郎中敘舊遊(卷二十(二)一一六六)
君登金華省,我入銀臺門。
幸遇聖明主,俱承雲雨恩。
復此休浣時,閑為疇昔言。
卻話山海事,宛然林壑存。
明湖思曉月,疊嶂憶清猿。
何由返初服,田野醉芳樽。
卷別 | 李白集校注 | 全唐詩 | 李太白集 |
敘舊遊(卷二十(二) | 卷179_12 | 0 | |
詩題 | 朝下過盧郎中敘舊遊(卷二十(二)一一六六) | ||
文體 | 五言古詩 | | |
詩序 | 0 | ||
初句 | 君登金華省,我 | 天寶三年 744年 44歲 | |
作地點 | 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安) | ||
及地點 | 銀臺門 (京畿道 京兆府 長安) | ||
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交遊人物/交遊地點 | | ||
交遊人物/交遊地點 | 盧郎中 當地交遊(京畿道 京兆府 長安) | ||
交遊人物/交遊地點 | |
《朝下過盧郎中敘舊遊》 現代語訳と訳註解説
朝下過盧郎中敘舊遊
(朝廷を退潮し盧郎中を訪ねて飲み始め、翌日まで飲み続けて酔いつくして、むかし、嵩山や、鏡湖などで遊んだことを思い出して作った詩である)
君登金華省,我入銀臺門。
君は中朝の左に位置するところ門下省に参朝出仕し、吾は右銀臺門より翰林に供奉する。
幸遇聖明主,俱承雲雨恩。
幸にして、徳にすぐれて聡明・賢明な主に遇うて、そしてともに、雲のように包まれ、雨のように降り注ぎ潤す仁徳、恩徳を被っているのである。
復此休浣時,閒為疇昔言。
今日、また、幸に休沐の期に際し、おもむろに前日の事に就いて述べたのである。
卻話山海事,宛然林壑存。
かくて、海山において、その遊を語り出せば、そこに、幽山、林壑は、宛然として眼前に存するかのように表現される。
明湖思曉月,疊嶂憶清猿。
静かなる夜、明月に、波明かなる湖水に就いてかたり、暁の空に沈める残月の清らかなことを思い、あらわす。隠棲のところの嵯峨たる畳嶂に就いていい、清猿の聾悲しきを思い出して、幽興、更に尽きることはない。
何由返初服,田野醉芳樽。
しかし、どうすれば、朝衣を脱いで、当初の布衣に著換へ、そして田野に於いて、芳樽に酔うことができようか。
(朝より下り盧郎中を過ぎて舊遊を敘す)
君は金華省に登り,我は銀臺門に入る。
幸いに聖明の主に遇うて,俱に雲雨の恩を承く。
復た此の休浣の時,閒に疇昔の言を為す。
卻って山海の事を話せば,宛然として 林壑存す。
明湖に 曉月を思い,疊嶂に 清猿を憶う。
朝下過盧郎中敘舊遊 |
君登金華省,我入銀臺門。幸遇聖明主,俱承雲雨恩。 |
復此休浣時,閒為疇昔言。卻話山海事,宛然林壑存。 |
明湖思曉月,疊嶂憶清猿。何由返初服,田野醉芳樽。 |
劉孝綽《贈任中丞》詩 「歩出金華省、遥望承明廬。」 |
蔡夢弼、杜詩註「按漢宫闕記 「金華殿在未央宫白虎觀、右秘府圖書皆在焉、故王思逺遜侍中表云、“奏事金華之上進議玉臺之下” 後世、以門下省、名金華省、葢出此也。」 |
雍録 「翰林院 在大明宫右銀臺門内稍退北有門榜曰翰林之門。」 |
鮑照詩 「休浣自公日休浣猶休沐也。」 漢律、吏五日得一休、沐言休息以洗沐也。楊升菴曰、唐制十日一休沐故韋應物詩云九日驅/馳一日閒白樂天詩云公假日三旬是也。」 |
杜預左傳註 疇昔猶前日也。 任昉詩 「疊嶂易成響重以夜猿悲。」 |
楚辭 「退将復修吾初服。」 劉孝綽詩 「芳樽散緒寒」 |
《朝下過盧郎中敘舊遊》 現代語訳と訳註解説
(本文)
朝下過盧郎中敘舊遊
君登金華省,我入銀臺門。
幸遇聖明主,俱承雲雨恩。
復此休浣時,閒為疇昔言。
卻話山海事,宛然林壑存。
明湖思曉月,疊嶂憶清猿。
何由返初服,田野醉芳樽。
詩文(含異文):
君登金華省,我入銀臺門。幸遇聖明主【幸逢聖明主】,俱承雲雨恩。
復此休浣時,閒為疇昔言。卻話山海事,宛然林壑存。
明湖思曉月,疊嶂憶清猿。何由返初服,田野醉芳樽。
(下し文)
(朝より下り盧郎中を過ぎて舊遊を敘す)
君は金華省に登り,我は銀臺門に入る。
幸いに聖明の主に遇うて,俱に雲雨の恩を承く。
復た此の休浣の時,閒に疇昔の言を為す。
卻って山海の事を話せば,宛然として 林壑存す。
明湖に 曉月を思い,疊嶂に 清猿を憶う。
何に由ってか 初服に返り,田野 芳樽に醉わんや。
(現代語訳)
朝下過盧郎中敘舊遊(朝廷を退潮し盧郎中を訪ねて飲み始め、翌日まで飲み続けて酔いつくして、むかし、嵩山や、鏡湖などで遊んだことを思い出して作った詩である)
君は中朝の左に位置するところ門下省に参朝出仕し、吾は右銀臺門より翰林に供奉する。
幸にして、徳にすぐれて聡明・賢明な主に遇うて、そしてともに、雲のように包まれ、雨のように降り注ぎ潤す仁徳、恩徳を被っているのである。
今日、また、幸に休沐の期に際し、おもむろに前日の事に就いて述べたのである。
かくて、海山において、その遊を語り出せば、そこに、幽山、林壑は、宛然として眼前に存するかのように表現される。
静かなる夜、明月に、波明かなる湖水に就いてかたり、暁の空に沈める残月の清らかなことを思い、あらわす。隠棲のところの嵯峨たる畳嶂に就いていい、清猿の聾悲しきを思い出して、幽興、更に尽きることはない。
しかし、どうすれば、朝衣を脱いで、当初の布衣に著換へ、そして田野に於いて、芳樽に酔うことができようか。
(訳注)
朝下過盧郎中敘舊遊
1. (朝廷を退潮し盧郎中を訪ねて飲み始め、翌日まで飲み続けて酔いつくして、むかし、嵩山や、鏡湖などで遊んだことを思い出して作った詩である)
2. この詩は、退朝の後、盧郎中を訪ひ、因って、自己の舊遊を敘したのである。盧郎中は、詩の破題に君登金華省とあるより見れば、門下侍郎であるが、その名字等は分からない。
起四句は自他今日の境遇、以下舊遊を叙したが、結二句に於ては、舊山に帰りたいといふ遺世の念を逗出して居る。
君登金華省,我入銀臺門。
君は中朝の左に位置するところ門下省に参朝出仕し、吾は右銀臺門より翰林に供奉する。
3. 金華省 御漢以降、門下省をもって金華省という。中朝の左に位置するところであり、登るという表現に遭うものである。劉孝綽《贈任中丞》詩 「步出金華省,遙望承明廬,壯哉宛洛地,佳麗實皇居」三輔黄圖「金華殿,未央宮有金華殿。《漢書》曰,「成帝初方向學,召鄭寬中,張禹,沈《尚書》《論語》於金華殿中。」」
4. 銀臺門 右銀臺門(金馬門)で、大明宮西壁三門の真ん中に位置し、入門して左に翰林院がある。《長安志、東内大明宮章》「西面右銀台門、內侍省右藏庫、次北、翰林門內翰林院學士院、又、東翰林院、北有少陽院、結鄰殿。翰林門北、曰、九仙門。」
幸遇聖明主,俱承雲雨恩。
幸にして、徳にすぐれて聡明・賢明な主に遇うて、そしてともに、雲のように包まれ、雨のように降り注ぎ潤す仁徳、恩徳を被っているのである。
5. 聖明主 ・聖明:天子が徳にすぐれて聡明なこと。また、そのさま。・明主: 賢明な君主。明君。
6. 雲雨恩 雲のように包まれ、雨のように降り注ぎ潤す仁徳、恩徳。
復此休浣時,閒為疇昔言。
今日、また、幸に休沐の期に際し、おもむろに前日の事に就いて述べたのである。
7. 休浣時 休沐におなじ。鮑照詩 「休浣自公日休浣猶休沐也。」王琦の解に「漢律、吏五日得一休、沐言休息以洗沐也。楊升菴曰、唐制十日一休沐故韋應物詩云九日驅/馳一日閒白樂天詩云公假日三旬是也。」(漢律、吏、五日に一休沐を得る。休息して洗沐することをいう。」と。また、楊升菴がいう「唐制、十日に一休沐、故に韋應物の詩に、九日駆馳一日閒、白居易の詩にいう、公假日三旬、と。これなり」とある。
8. 疇昔 「疇」は以前,先に,の意〕 過去のある日。昔。また,昨日、前日ということ。杜預左傳註 「疇昔猶前日也。」
卻話山海事,宛然林壑存。
かくて、海山において、その遊を語り出せば、そこに、幽山、林壑は、宛然として眼前に存するかのように表現される。
9. 宛然 そっくりそのままであるさま。
明湖思曉月,疊嶂憶清猿。
静かなる夜、明月に、波明かなる湖水に就いてかたり、暁の空に沈める残月の清らかなことを思い、あらわす。隠棲のところの嵯峨たる畳嶂に就いていい、清猿の聾悲しきを思い出して、幽興、更に尽きることはない。
10. 疊嶂 疊を重ねるように積層された山峰をいう。任昉詩 「疊嶂易成響重以夜猿悲。」
何由返初服,田野醉芳樽。
しかし、どうすれば、朝衣を脱いで、当初の布衣に著換へ、そして田野に於いて、芳樽に酔うことができようか。
11. 初服 自己元来の主義節操を喩える。当初の布衣。楚辭「退将復修吾初服。」(退いて将に復た吾が初服を修めんとす。)
12. 芳樽 これは、精密で細密につくられた酒器、また美酒を指す。劉孝綽詩「芳樽散緒寒」(芳樽 緒寒に散る。)