卷182_50 1 憶東山二首其一(卷二三(二)頁一三六一)
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2017年2月18日 |
の紀頌之5つの校注Blog |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注 |
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Ⅰ李白詩 |
(李白集校注) |
744年-054卷182_50 1 憶東山二首其一(卷二三(二)頁一三六一)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8195 |
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744年-集07字解集 a相逢行-b陌上贈美人-c古風其八-d秋夜獨坐懷-e怨歌行-f望終南山寄紫閣隱者Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8159 |
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Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 |
806年-29 全唐詩338_26 #6憶昨行和張十一 -#6 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8196
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Ⅲ 杜詩 |
詳注 |
767年-74#5 秋行官張望督促東渚耗(一作刈)稻向畢清晨遣女奴阿稽豎子阿段往問#5 杜詩詳注(卷一九(四)一六五五)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8203 |
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767年-集-4字解 【字解集】 a灩澦・ b七月一日題終明府水樓・c行官張望補稻畦水歸 字解集 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8173 |
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集 不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。 |
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Ⅳブログ詩集 |
漢・唐・宋詞 |
花間集 訳注解説 巻二-41 (106)回目韋莊二十二首 -1441 應天長二首其一》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8198 (02/18) |
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Blog |
105)回目 浣溪沙五首 /菩薩鬘五首 / 歸國遥三首 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8192 (02/17) |
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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始 |
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Ⅴ.唐五代詞詩・女性 |
・玉臺新詠 |
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744年-054卷182_50 1 憶東山二首其一(卷二三(二)頁一三六一)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8195
(會稽の東山を過ぎ、謝安の宅址を弔って作ったものである。)
自分は、敬愛する謝安の空しく残る宅址のある會稽の東山に向わないときめて、随分久しい、薔薇洞の名をつけた庭一面の薔薇の花は、幾回の春を経ただろうか。同じように堂の名にした白雲は、そのまま自然に散じたままだろうか、明月を望むあの堂からの月は、今宵誰が家を照らすのだろうか。薔薇、白雲、明月、そのものは、依然としてあるも、宅址荒廃したまま、傍らの堂も、今は跡方の無くむなしいものである。
744年-054 - | 憶東山二首其一(卷二三(二)頁一三六一) - | |
全唐詩卷182_50 1 | ||
李白集校注(卷二三(二)頁一三 | 李太白集巻二二39 | 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8195 |
憶東山,二首 其一
不向東山久,薔薇幾度花。白雲還自散,明月落誰家。
憶東山,二首之二
我今攜謝妓,長嘯絕人群。欲報東山客,開關掃白雲。
卷別 | 李白集校注 | 全唐詩 | 李太白集 |
(卷二三(二)頁一三 | 卷182_50 1 | 巻二二39 | |
詩題 | 憶東山二首其一(卷二三(二)頁一三六一) | ||
文體 | 五言古詩 | | |
詩序 | 0 | ||
初句 | 不向東山久,薔 | 天寶三年 744年 44歲 | |
作地點 | 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安) | ||
及地點 | 東山 (江南東道 越州 上虞縣) 別名:謝安山 | ||
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交遊人物/交遊地點 | 0 |
憶東山二首 其一
(會稽の東山を過ぎ、謝安の宅址を弔って作ったものである。)
不向東山久,薔薇幾度花。
自分は、敬愛する謝安の空しく残る宅址のある會稽の東山に向わないときめて、随分久しい、薔薇洞の名をつけた庭一面の薔薇の花は、幾回の春を経ただろうか。
白雲還自散,明月落誰家。
同じように堂の名にした白雲は、そのまま自然に散じたままだろうか、明月を望むあの堂からの月は、今宵誰が家を照らすのだろうか。薔薇、白雲、明月、そのものは、依然としてあるも、宅址荒廃したまま、傍らの堂も、今は跡方の無くむなしいものである。
(憶東山二首 其一)
東山に向わざること久しく,薔薇 幾度か 花 さく。
白雲 また自ら散ず、明月 誰が家に落つ。
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李太白集注 别集類一唐/錢塘 王琦 撰 |
施宿、㑹稽志、「東山在上虞縣西南四十五里、晋太傅謝安所居也。 一名謝安山、巍然特出於衆峯間、拱揖虧蔽、如鸞鶴飛舞。 其巔有謝公調馬路、白雲明月二堂遺趾、千嶂林立、下視滄海、天水相接、盖絶景也。 下山出㣲徑、爲國慶寺。乃太傅故宅、旁有薔薇洞、俗傳、太傅携伎女遊宴之所。 |
其一 不向東山久,薔薇幾度花。白雲還繆本/作他自散,明月落誰家。 |
其二 我今攜謝妓,長嘯絕人群。欲報東山客,開關掃白雲。 |
『憶東山二首 其一』 現代語訳と訳註解説
(本文)
憶東山二首 其一
不向東山久,薔薇幾度花。
白雲還自散,明月落誰家。
(下し文)
(憶東山二首 其一)
東山に向わざること久しく,薔薇 幾度か 花 さく。
白雲 また自ら散ず、明月 誰が家に落つ。
(現代語訳)
憶東山二首 其一(會稽の東山を過ぎ、謝安の宅址を弔って作ったものである。)
自分は、敬愛する謝安の空しく残る宅址のある會稽の東山に向わないときめて、随分久しい、薔薇洞の名をつけた庭一面の薔薇の花は、幾回の春を経ただろうか。
同じように堂の名にした白雲は、そのまま自然に散じたままだろうか、明月を望むあの堂からの月は、今宵誰が家を照らすのだろうか。薔薇、白雲、明月、そのものは、依然としてあるも、宅址荒廃したまま、傍らの堂も、今は跡方の無くむなしいものである。
(訳注)
憶東山二首 其一
(會稽の東山を過ぎ、謝安の宅址を弔って作ったものである。)
1 東山 浙江省上虞県の西南にあり、会稽(紹興)からいうと東の山であり、名勝地。晋の太傅であった謝安がむかしここに隠居して、なかなか朝廷の招きに応じなかったので有名。山上には謝安の建てた白雲堂、明月堂のあとがあり、山上よりの眺めは絶景だという。薔薇洞というのは、謝安の居宅のそばにあった酒宴座敷で、かれが妓女をつれて宴をもよおした所と伝えられている。謝安(320年 - 385年)は中国東晋の政治家。王義之らと同時期のひと。宋、施宿等《會稽志、巻九》「東山在縣西南四十五里、晉太傅謝安所居也。一名謝安山、巋然特立於衆峰間、拱揖蔽虧如鸞鶴飛舞。其巔有謝公調馬路、白雲明月二堂址。千嶂林立、下視滄海。天水相接、葢絶景也。下山出微徑、為國慶寺。乃太傅之故宅、傍有薔薇洞、俗傳、太傅携妓女㳺宴之 所。」「又山西一里始寧園乃謝靈運别墅一曰西莊按 謝安傳云寓居㑹稽與王羲之許詢支遁逰出則漁獵山水入則言詠屬文後雖受朝寄然東山之志始末不渝靈運傳云父祖並𦵏始寧山中并有故宅及墅遂移籍㑹稽故其詩云偶與張邴合久欲還東山。」施宿の會稽志に「東山は、上虞縣の西南四十五里に在り、晋の太侍謝安の居るところなり、一名謝安山、巋然として衆峰の間に特出し、拱揖蔽虧、鸞鶴の飛舞するが如し。その頂に謝公の調馬路、白雲明月二堂の遺址あり、千嶂林立、下に滄海を視る、天水相接す、蓋し絶景なり、山を下って微徑を出づれば、國慶寺たり、乃ち太傅の故宅、旁に薔薇洞あり、俗傳う、太傅が妓女を携えて游宴せしところ」とある。
李白『憶東山二首其二』「我今攜謝妓。 長嘯絕人群。欲報東山客。 開關掃白云。」(我 今 謝妓を攜え。 長嘯して 人群を絕つ。東山の客に報わんと欲っす。關を開いて 白云を掃く。)謝安。晉の時代の謝安は、あざなを安石といい、四十歳になるまで浙江省の東山という山にこもって、ゆうゆうと寝てくらし、朝廷のお召しに応じなかった。当時の人びとは寄ると彼のうわさをした。「安石が出てこないと、人民はどうなるんだ」。時期が来るまで、待っている賢者というものは、一喜一憂しない。敵を油断させる方法にも幾通りもある。ここに言う「芸妓を携えて」というのは、国外のみならず国内にも敵がおり、国を建てなおすにも相手の状況の分析を行い、時機が到来して立ち上がったのであるが、東山に白雲堂、明月堂のあとがあり、山上よりの眺めは絶景だという。薔薇洞というのは、かれが妓女をつれて宴をもよおした所といわれ、妓女と酒を飲んで時期を待っていたことを言う。謝安について李白『送裴十八図南歸嵩山其二』「謝公終一起、相與済蒼生。」とあり、送裴十八図南歸嵩山 其二 李白 :Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白164。○謝世運 時世の進展から去る。世を去る。
送侄良攜二妓赴會稽戲有此贈
攜妓東山去。 春光半道催。
遙看若桃李。 雙入鏡中開。
おいの良が謝安のように二人妓女と会稽に逝くのを送り出すときに、たわむれにこの詩を作って贈るもである。芸者をつれて、むかし謝安が遊んだように東山に出かけるが、春の日の光は途中で人をせきたてることだろう。きっと、二人の妓女が赤い桃花と白い李花がさいているのようだろう、そして、二人の妓女は鏡湖の中に入って、舟を浮かべ宴は、はなやかに開かれているだろう、わたしは、はるかに長江流れからこの地から見ているのだ。
(姪良が二姥を携えて会稽に赴くを送り、戯れに此の贈有り)
妓を携えて 東山に去れば。春光 半道に催す。
遙(はるか)に看る 桃李(とうり)の若く、双(ふた)つながら鏡中に入って開くを。
送姪良携二妓赴会稽戯有此贈 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -287
不向東山久,薔薇幾度花。
自分は、敬愛する謝安の空しく残る宅址のある會稽の東山に向わないときめて、随分久しい、薔薇洞の名をつけた庭一面の薔薇の花は、幾回の春を経ただろうか。
2 不向 向わないと決めたこと。起承転結、それぞれの初めが対語になっている。不向に対して、薔薇は堅い約束を示す。白雲だけがはかなく消えてゆくものである。明月は、幾年たっても、同じように宅址を照らす。
3 薔薇
4 幾(几) 数詞. 1.いくつ; 2.いくつか. 名詞. 1.(~儿)小さな机; 2.ひじかけ. 副詞. 1.〈書〉ほとんど.
起:不向 → 承:薔薇 →転:白云 → 結:明月
白雲還自散,明月落誰家。
同じように堂の名にした白雲は、そのまま自然に散じたままだろうか、明月を望むあの堂からの月は、今宵誰が家を照らすのだろうか。薔薇、白雲、明月、そのものは、依然としてあるも、宅址荒廃したまま、傍らの堂も、今は跡方の無くむなしいものである。
5 白雲 白雲無根 : 無心に去来して、跡をとどめない《荘子、天地篇》「乗彼白雲、至于帝郷」(彼の白雲に乗じて、帝郷に至る。)
6 明月 曇りなく澄みわたった満月。また、名月。《季 秋》
7 白雲明月 上の薔薇に対し、白雲、明月は堂名であって、これに因んで構想したのである。