卷168_34 贈崔侍御(卷九(一)六五一)
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2017年3月6日 |
の紀頌之5つの校注Blog |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注 |
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Ⅰ李白詩 |
(李白集校注) |
744年-062-#1卷168_34 贈崔侍御(卷九(一)六五一)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8291 |
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744年-集09字解集 a古風五十九首之三十七,b豳歌行,c題東谿公幽居,d贈韋祕書子Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8274 |
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Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 |
806年-33 全唐詩339_ 5 #1贈崔立之評事【案:崔斯立,字立之,博陵人。元和初為大理評事,以言事黜官為藍田丞。】 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8292 |
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806年-集07- 【字解集】・a. 豐陵行 ・b. 遊青龍寺贈崔大補闕 Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集8287 |
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Ⅲ 杜詩 |
詳注 |
767年-集-6 【字解集】 ・a.又上後園山腳 ・b.奉送王信州崟北歸 杜詩詳注()Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8299 |
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767年-集-6 【字解集】 ・a.又上後園山腳 ・b.奉送王信州崟北歸 杜詩詳注()Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8300 |
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集 不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。 |
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Ⅳブログ詩集 |
漢・唐・宋詞 |
花間集 訳注解説 (121)回目 韋莊二十五首 《巻三-06 河傳三首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8294 (03/06) |
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Blog |
花間-010字解集115)回目韋莊a應天長/b.荷葉盃/c.清平樂四首/d.望逺行/ 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8252 (02/29) |
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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始 |
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Ⅴ.唐五代詞詩・女性 |
・玉臺新詠 |
玉-041§3 古詩 爲焦仲卿妻作§3-#2〔無名氏〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻一ブログ 8295 |
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744年-062-#1卷168_34 贈崔侍御(卷九(一)六五一)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集8291
(侍御史崔成甫にこの詩を贈って、自分が仕官できるよう手助けをしてほしいと、懇嘱してきたものに対して、この時の感慨を述べたものである)
長剣を手にすれば、一杯の酒を傾けることになるし、男児が方寸の心を披くときには豪侠の徒となるものであり、我々はそう思ってこれまで来た。その昔、洛陽の街で、任侠の大物の劇孟に比すべき君に遭い、その家に逗留し、胸襟を開いて語り明かした。君の風骨を仰げば、山岳の秀でたるようなものであり、その交情は、江海さえ深いとは言えないほどである。その後、長安において、又相遭うて手を携えたのであるが、その再会の嬉しさは、その価値は“千金より重し”という計り知れないものである。とかくするうち、君は、輶軒の副使となって、外に出でて、予は、叨りに翰林院に待詔として大明宮におり、一朝隔絶してしまっていた。
744年-062-#1 -#1 |
贈崔侍御(卷九(一)六五一) -#1 |
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全唐詩卷168_34#1 |
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李白集校注(卷九(一)六五一)#1 |
李太白集巻八38#1 |
漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ8291 |
卷168_22 《贈崔侍郎【贈崔侍郎】》(卷九(一)六二八)
黃河二尺鯉,本在孟津居。點額不成龍,歸來伴凡魚。
故人東海客,一見借吹噓。風濤倘相見,更欲淩昆墟。
744-062 (卷九(一)六五一) 卷168_34
贈崔侍御【贈崔侍郎】
長劍一杯酒,男兒方寸心。洛陽因劇孟,托宿話胸襟。
但仰山嶽秀,不知江海深。長安複攜手,再顧重千金。
君乃輶軒佐,予叨翰墨林。
高風摧秀木,虛彈落驚禽。不取回舟興,而來命駕尋。
扶搖應借力,桃李願成陰。笑吐張儀舌,愁為莊舄吟。
誰憐明月夜,腸斷聽秋砧。
卷別 | 李白集校注 | 全唐詩 | 李太白集 |
(卷九(一)六五一) | 卷168_34 | 巻八38 | |
詩題 | 贈崔侍御(卷九(一)六五一) | ||
文體 | 五言古詩 | | |
詩序 | 【贈崔侍郎】 | ||
初句 | 長劍一杯酒,男 | 天寶三年 744年 44歲 | |
作地點 | 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安) | ||
及地點 | 兗州(河南道 / 兗州 / 兗州) | ||
洛陽 (都畿道 河南府 洛陽) 別名:洛城、洛、東洛、洛邑、京洛、河洛、洛下 | |||
長安 (京畿道 京兆府 長安) 別名:京、京師、中京、京城、上都、京畿、西都 | |||
交遊人物/交遊地點 | | ||
交遊人物/交遊地點 | 崔成甫 當地交遊(河南道 兗州 兗州) |
贈崔侍御【贈崔侍郎】
(侍御史崔成甫にこの詩を贈って、自分が仕官できるよう手助けをしてほしいと、懇嘱してきたものに対して、この時の感慨を述べたものである)
長劍一杯酒,男兒方寸心。
長剣を手にすれば、一杯の酒を傾けることになるし、男児が方寸の心を披くときには豪侠の徒となるものであり、我々はそう思ってこれまで来た。
洛陽因劇孟,托宿話胸襟。
その昔、洛陽の街で、任侠の大物の劇孟に比すべき君に遭い、その家に逗留し、胸襟を開いて語り明かした。
但仰山嶽秀,不知江海深。
君の風骨を仰げば、山岳の秀でたるようなものであり、その交情は、江海さえ深いとは言えないほどである。
長安複攜手,再顧重千金。
その後、長安において、又相遭うて手を携えたのであるが、その再会の嬉しさは、その価値は“千金より重し”という計り知れないものである。
君乃輶軒佐,予叨翰墨林。
とかくするうち、君は、輶軒の副使となって、外に出でて、予は、叨りに翰林院に待詔として大明宮におり、一朝隔絶してしまっていた。
#2
高風摧秀木,虛彈落驚禽。不取回舟興,而來命駕尋。
扶搖應借力,桃李願成陰。笑吐張儀舌,愁為莊舄吟。
誰憐明月夜,腸斷聽秋砧。
(崔侍御に贈る【崔侍郎に贈る】)
長劍には一杯の酒,男兒には方寸の心。
洛陽 劇孟に因り,托宿して 胸襟を話す。
但だ山嶽の秀を仰いで,江海の深さを知らず。
長安 複た手を攜えて,再顧 千金より重し。
君は 乃ち輶軒の佐,予は 翰墨の林を叨りにす。
#2
高風 秀木を摧き,虛彈 驚禽を落す。
回舟の興を取らず,而來 駕を命じて尋ぬ。
扶搖 應に力を借るべし,桃李 願わくば陰を成さむ。
笑って 張儀の舌を吐き,愁えて 莊舄の吟を為す。
誰か憐まん 明月の夜に,腸斷して 秋砧を聽くに。
贈崔侍御蕭本/作郎 |
長劍一杯酒,男兒方寸心。洛陽因劇孟,托宿話胸襟。但仰山嶽秀,不知江海深。 |
長安複攜手,再顧重千金。 君乃輶軒佐,予叨翰墨林。 |
漢書「、劇孟者洛陽人也。周人以商賈為資劇孟以俠顯。」 |
曹植詩 「一顧千金重何必珠玉賤 李充詩 願爾降玉趾一顧重千金 |
風俗通 「周/秦常以歲八月遣 輶軒之使求異代方言還奏籍之藏於秘室 |
按太白作、《崔公澤畔吟詩序》 「有中佐憲車之語是崔甞以事為使副。 |
故曰君乃輶軒佐作軒轅者非是 |
張協詩 寄辭翰墨林。 張銑註翰筆也。謂寄文辭於筆墨之林言林者謂多也。 |
#2 |
高風摧秀木,虛彈落驚禽。 不取回舟興,而來命駕尋。扶搖應借力,桃李願成陰。 |
笑吐張儀舌,愁為莊舄吟。誰憐明月夜,腸斷聽秋砧。 |
李康運命論木秀於林風必摧之 |
李善註 秀出也劉良註木高出於林上者故風吹而先/折也。 |
隋袁朗詩 危絃斷客心、虛彈落驚禽。用戰國䇿更嬴事見四巻註回舟用 |
王子猷訪戴安道事見本巻註/世說 嵇康與吕安善每一相思千里命駕莊子摶扶揺 |
而上者九萬里詳後上李邕詩註 桃李用說苑趙簡子事與張儀舌俱見本巻註 |
史記 越人莊舄仕楚執珪有頃而病楚王曰舄故越之鄙人也。 |
今仕楚執珪富貴矣亦思越否中謝曰凡人之思故在其病也。 |
彼思越則越聲不思越則楚聲使人往聽之猶尚越聲也。 |
王粲登樓賦 莊舄顯而越吟笑吐張儀舌喻談笑之美愁為莊舄吟喻思家之切韻會砧擣/繒石也。 |
輶音由砧音斟 |
《贈崔侍御》現代語訳と訳註解説
(本文)
贈崔侍御【贈崔侍郎】
長劍一杯酒,男兒方寸心。洛陽因劇孟,托宿話胸襟。
但仰山嶽秀,不知江海深。長安複攜手,再顧重千金。
君乃輶軒佐,予叨翰墨林。
(下し文)
(崔侍御に贈る【崔侍郎に贈る】)
長劍には一杯の酒,男兒には方寸の心。
洛陽 劇孟に因り,托宿して 胸襟を話す。
但だ山嶽の秀を仰いで,江海の深さを知らず。
長安 複た手を攜えて,再顧 千金より重し。
君は 乃ち輶軒の佐,予は 翰墨の林を叨りにす。
(現代語訳)
(侍御史崔成甫にこの詩を贈って、自分が仕官できるよう手助けをしてほしいと、懇嘱してきたものに対して、この時の感慨を述べたものである)
長剣を手にすれば、一杯の酒を傾けることになるし、男児が方寸の心を披くときには豪侠の徒となるものであり、我々はそう思ってこれまで来た。
その昔、洛陽の街で、任侠の大物の劇孟に比すべき君に遭い、その家に逗留し、胸襟を開いて語り明かした。
君の風骨を仰げば、山岳の秀でたるようなものであり、その交情は、江海さえ深いとは言えないほどである。
その後、長安において、又相遭うて手を携えたのであるが、その再会の嬉しさは、その価値は“千金より重し”という計り知れないものである。
とかくするうち、君は、輶軒の副使となって、外に出でて、予は、叨りに翰林院に待詔として大明宮におり、一朝隔絶してしまっていた。
(訳注)
贈崔侍御
1. (侍御史崔成甫にこの詩を贈って、自分が仕官できるよう手助けをしてほしいと、懇嘱してきたものに対して、この時の感慨を述べたものである)
2. 侍御・侍郎 李白集或作“侍御”。崔侍御
3. 崔侍御 即崔成甫,官校書郎,再尉関輔,貶湘陰。有《澤畔吟》,李白爲之序。其爲陝縣尉時,韋堅爲陝郡太守,兼水陸轉運使,鑿潭望春楼下。成甫因变得体歌爲得宝歌,韋堅命舟人歌之,成甫又廣爲十闋,今不傳。存詩一首。
李白の交際のあった崔氏について有名なのは、崔宗之があり、李白の詩にも、杜甫にも登場する。
飲中八仙は、中唐初めの8人の酒豪(賀知章、汝陽郡王李璡(李憲の長子)、李適之、崔宗之、蘇晋、李白、張旭、焦遂)。また彼らを謳った杜甫の詩『飲中八仙歌』の略。
「宗之瀟灑美少年,舉觴白眼望青天,皎如玉樹臨風前。」
崔宗之は垢抜けた美少年、杯を挙げては白眼で晴天を望む、輝くようなその姿は風前の玉樹のようだ。』
○宗之 崔宗之。宗之は崔日用の子、斉国公に襲ぎ封ぜられる。また侍御史となったことがある。○瀟灑 さっぱりしたさま。○腸 さかずき。○白眼 魏の阮籍の故事、籍は俗人を見るときには白眼をむきだした。○唆 しろいさま。○玉樹 うつくしい樹。魏の夏侯玄が嘗て毛骨と並び坐ったところが、時の人はそれを「葉餞玉樹二倍ル」といったという、玄のうつくしいさまをいったもの。○臨風前 風の前に立っている。
長劍一杯酒,男兒方寸心。
長剣を手にすれば、一杯の酒を傾けることになるし、男児が方寸の心を披くときには豪侠の徒となるものであり、我々はそう思ってこれまで来た。
洛陽因劇孟,托宿話胸襟。
その昔、洛陽の街で、任侠の大物の劇孟に比すべき君に遭い、その家に逗留し、胸襟を開いて語り明かした。
8. 劇孟 漢の洛陽の侠者。ここでは、劇孟のごとき大親分。漢書、「劇孟たる者は、洛陽の人なり。周人、商賈を以て資と為し。劇孟は俠を以て顯わる。」とある。
但仰山嶽秀,不知江海深。
君の風骨を仰げば、山岳の秀でたるようなものであり、その交情は、江海さえ深いとは言えないほどである。
長安複攜手,再顧重千金。
その後、長安において、又相遭うて手を携えたのであるが、その再会の嬉しさは、その価値は“千金より重し”という計り知れないものである。
9. 重千金 千金:1大金,千金,非常に価値があるもの.⇒一诺千金 yī nuò qiān jīn .用例千金难买((成語))=幾ら大金を積んでも買えない,その価値は計り知れない.曹植《失題(有美一人)》詩「一顧千金重,何必珠玉錢?」とある。
君乃輶軒佐,予叨翰墨林。
とかくするうち、君は、輶軒の副使となって、外に出でて、予は、叨りに翰林院に待詔として大明宮におり、一朝隔絶してしまっていた。
10. 輶軒 《風俗通》に「周/秦、常に歲の八月を以て輶軒の使を遣し、異代の方言を求め、還り奏して之を籍として秘室に藏す。」とある。按ずるに、太白は、《崔公澤畔吟詩序》作り、中佐憲車の語有るをみれば、是れ崔、甞て事を以て使副と為す。故に曰う、君、乃ち、輶軒の佐は軒轅を作る者は是に非らず。と解している。
11. 叨 ① だらしなくする。② 混同する。
12. 翰墨 叨に翰林院に待詔として長安大明宮に勤めていたことを言う。翰墨: ① 筆と墨。 ② 書画・詩文を書くこと。また,詩文や書画。 ③ 文芸に関すること。文事。張協詩「寄辭翰墨林。」とあり、張銑の註に「翰筆也。文辭に寄せるを謂い、筆墨の林とは、林とう言うは多く謂うなり。